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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 本当の僕たち 【プロローグ】 ( No.7 )
- 日時: 2011/01/06 09:20
- 名前: 夏輝&夏也 ◆TT/DsSBkS. (ID: vvBnUqx7)
「さて、冬輝、冬麻これからどうする?」診察が終わった後邦彦は尋ねた。
「ん〜とね・・・冬麻はどうする?」(弟思いのお兄ちゃんだな)と邦彦は思った。
「お腹空いた・・・」
「あっ!そうか、そういえば何も食ってなかったな。何か作るか・・・」
「おい、やるぞ冬麻。あ、それと豚肉ってある?」(や、やるって何がだ?)邦彦はそう思いつつ咄嗟に「・・・あ、あるよ」と言った。
「豚肉があればあれ作れるね^^」
「あぁ^^」
「ちょっと・・・何を作る気だ冬輝?」邦彦は思い切って尋ねた。
「え?それは・・・」冬輝は冬麻を見た。
「それは楽しみってことで^^」
できたのは豚の生姜焼きだった。
(えぇ〜!?)
「クッ!13歳の子供が主婦の本格料理を作るなんて・・・」
「さっ!食べようか冬麻」
「うん!^^」
邦彦が挫折している間に冬輝と冬麻は黙々と豚の生姜焼きを食べていく。
「邦彦、食わないのか・・・?」微妙に忘れ去られていた輝政が言った。
「あっそうだった!」
「あっ!邦彦ちょっと頼みがあるんだけど・・・」輝政は邦彦に言った。
「なんだよ・・・」
「冬輝と冬麻をちょっと貸してくれないか?」
「え?いいけど・・・何するんだよ。」
「連れていきたい所があるんだよ」
「ふ〜ん・・・」邦彦はもう少し聞きたかったが、興味がわかなかった。
「冬麻美味いな」
「うん^^」
邦彦と輝政のこの話が後に冬輝と冬麻の運命を変えることになるとはこのとき誰も思っていなかった。
輝政以外は・・・。
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