ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 題名とオリキャラ募集 ( No.17 )
日時: 2011/02/20 16:39
名前: 桜音ルリ ◆sakura.bdc (ID: opLc/10u)
参照: http://koebu.com/koe/4bf857e348c11ebf154deec08be2b733099d9788

体が思うように動かない……?
僕は愕然とした。
とびっきりの笑顔を浮かべて喋り捲る自分。
動かない体に僕は心の中でため息をついてそのまま自分を眺めた。
自分の話しを微笑みながら聞いている女性……ミラージュ。
そもそも彼女はいったい何なのか?
次々と浮かび上がる疑問。
それを考えていようと自分を切り離し僕の中に潜った。
それと同時に自分の体が中空に浮かぶ。
僕は慌てて自分を見た。
自分は本当に宙に浮いている。しかも体も自由に動くようだ。
これはしめたと思い僕は自分の体を動かし平泳ぎの体勢をとる。
そのとたん。左足首をミラージュにつかまれた。
女性とは思えない握力。
お前はゴリラか? そんな綺麗な顔をしてメスゴリラなのか?
ズルズルと引きずりおろされる。
と、思った瞬間。
すごい衝撃が僕の体を襲った。
その衝撃に目を瞑る。
次に目を開けたときには僕の部屋だった。
どうやら夢が覚めたらしい。
よかった、とため息をついていつのまにか制服からパジャマに戻っていた服を制服に着替えなおそうとタンスのほうに目を向けた。
……あれ。まだ僕は夢を見ているんだろうか。
睡眠時間がたりないようだからもう一度寝てみよう。
なにやら騒がしいが気にしない気にしない。
別に一日くらいこの僕が学校を休んでも先生たちは気にしないだろう。
そうおもって二度寝のためベットに入るも、布団が剥ぎ取られたことによってそれは阻止された。
何だ。頼むから寝かせてくれ。
この美しい僕の顔にくまでもできたらどうしてくれる。
そう思いながら布団を剥ぎ取った人物をにらみつける。
腰くらいのウェーブロングで、髪には紫のカチューシャをしていて黒のレースワンピに網タイツ、腰は紫のリボンベルトの女。
ボサボサな銀髪に右目の色は赤、左目に眼帯をしている。この僕ほどではないが案外イケメンだ。
透けるような白い肌に整った顔立ち。茶髪で、髪型は背中に垂れるストレート。見る限り白人っぽい。黒のメイド服に白いエプロン、白いカチューシャ。なかなかの美人だ。
うは、すごいコスプレ。
内心そう思いながらにこりと笑みを作って挨拶する。

「こんにちは。あなたがたは誰ですか? そしてなんでここにいるんですか?」

叫んでやろうかとも思ったが、まずは様子見。
銀髪の男が口を開こうとしたレースワンピの女を手で制すとにこやかな笑みを返して挨拶する。

「俺は魔理丘 遊! ま、よろしく!! で、そっちのレースワンピちゃんはユリス・フレリー。そっちのメイドは……。」

「ルイーズ・ラークです。ルイーズとお呼び下さい。」

ニコリともせずに銀髪の男の台詞をさえぎって自己紹介するルイーズ。
先ほどから何も喋らないユレス。
さて、どうしようか、こいつらが何のために僕のところに来たのかわからないし。
助けを呼ぼうか……駄目だな、とっくに登校時間も父母の出勤時間も過ぎている。
僕は、目の前の状況に少し焦りを感じた。