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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 終端の騎士と異世界の王〜オリキャラ募集中〜 ( No.63 )
- 日時: 2011/02/24 06:45
- 名前: るりぃ ◆.VGogta6H. (ID: opLc/10u)
- 参照: しばらく放置している間に大変なことになってら
靴を履いていないので、素足で道路を歩いていく。砂利が地味に足に食い込んでいるので、ちょっと痛い。
……いつも通りの住宅街。
やはり先ほどのは夢だったんじゃなかろうかと思いたくなる。
だが、先ほどのは現実であるということを、壁を殴った拳の痛みと素足が証明している。
僕は重く、深いため息をつくと、頭を抱えた。
「よっ! さっきはわけもわかんねぇまま飛ばして悪かったな!」
背後から聞こえた声。
振り向きたくない。
でも振り向かなかったら、確実に終わる。(人生的な意味で)
なので、僕は嫌々渋々振り向いた。
「なんだ、その嫌そうな顔は?」
そこにいたのはやはり、先ほど最高に最悪な別れ方をした、魔理丘 遊だった。
嫌そうな顔? あたりまえだボケナス。
あんな登場と別れ方をしたヤツに『さっきぶりだね☆』なんて仲良しこよしできるかってんだ。
「まぁ、別に端から仲良しこよしできるなんて思ってないけど。」
じゃあ何故そうやって話しかけた。お前は馬鹿か。
僕は喉元まで出かかったその言葉を無理やり飲み込んだ。
「ちなみに、お前がちゃんと逃げないで話を聞いてくれるようにお前と俺の周囲に結界を張ってもらったから。」
笑顔でさらっといいやがりましたコイツ。
怒りのあまり握りしめた右手がかたかたと震える。
「震えてる……もしかしてアンタ、怖いの?」
小馬鹿にした様子の声が背後からかかる。
ざけんなと言おうとしたが己の得にならないと思い喉元でとどめ、飲み込んだ。
「何よ、黙ってないで何とかいいなさいよ。」
「いい加減にしろユレス!」
魔理丘が僕に声をかけた人物……ユレスを宥める。
それでも納得のいかない様子のユレスをメイド服の女、ルイーズが表れてしかりつけ、おとなしくなった。
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