ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Devil Moon〜悪魔と契約した男〜 ( No.2 )
- 日時: 2010/12/29 11:26
- 名前: 露草 (ID: loE3TkwF)
Prologue
「ちょっ…と待て!!! 何なんだよっ!! こいつら…」
「何って…見れば分かるでしょ!? 化け物よ!! あいつ等、倒すのよ!!」
「倒すって…誰が??」
「あんたに決まってるでしょうがぁ〜〜!!!」
まぁ…このお話は後ほど。
20XX年—————
「ボス、今度の相手は今まで以上に手強いですよ。何か良い案無いんですか?」
薄暗い場所で誰かが会話している。
「う〜〜〜む……無いな」
「そんな言葉、即答しないで下さいよ!! これ以上、被害を出さないようにしなくちゃいけないのに…。このままじゃ、また同じ事の繰り返しじゃないですか……!!」
彼女は強く手を握り締めた。
「まぁまぁ…落ち着いて。ルカ、そんなに焦らないでもちゃんとあるから…」
若い婦人が“ルカ”と言う人物に言葉をかけた。
「ウソばっかり!! 前もそんな事言って、結局何もしなかったじゃない!! 口先だけじゃ、何も解決しないじゃない!!! もう、知らない!!」
そういって、彼女は勢いよく扉を開け、部屋を出て行ってしまった。
彼女が部屋を出た後、婦人と“ボス”と言う人物が話しの続きをしていた。
「ねぇボス…本当にこのままでいいの?? あの娘に言わないで…いつまで隠し透すのかしら?」
「…ふ〜、まぁいいじゃないか。少なくとも、アイツがここに来れば多少の被害は防げるさ。ルカにはもう少しの辛抱してもらわないとね。」
「ふふふ…そうね、私も彼がここに来るならもう少し辛抱出来るわ」
なによ二人して…。
危機感が無さ過ぎるわ!!
勢いよく部屋を出た彼女は、自分の部屋に入り込み、ベットに座り込んだ。
ベットに座り込むなり愛犬シャンディーが寄り沿ってきた。
「シャンディー…あたし、このままでいいのかな?」
そう問いかけるもシャンディーはク〜としか言わない。
「シャンディーは喋れないもんね。仕方ないよ」
もう、誰も失いたくない————
誰も傷ついちゃいけないんだ————
あたしに出来る事って一体————