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第二章
　　　「悪戯コンビ」


はぁはぁはぁ……
やばい、やばい、遅刻寸前だぁ〜〜〜!!!!!!!!!

先程、姉貴の激怒から目覚めた望夢が大急ぎで親友との待ち合わせ場所に向かう————。

「……遅いんだけど!!!」

そこで待っていてくれたのは、幼馴染の市原　浩太（いちはら　こうた）。超クール男で、望夢とは全く正反対の性格だ。

「わりわり、目覚ましセットしたんだけど、起きれなかった……待っててくれてありがとな。浩太!!」

「はぁ…普通は目覚ましセットしたら、その時間に絶対起きれると思うんだけど……。二度寝とか、あり得ない…。」

「そーかな?　意外と寝れるもんだぞ!!冬とか暖かい布団の中で寝るのは格別…!!出たくても出られないだよなぁ〜〜……」

「今は“夏”。普通に起きれると思うけど?」

「………御尤もです………」

望夢は小走りに浩太は自転車を漕ぎ、学校へ向かう。これがいつもの事なんです…。言い訳すればするほど、浩太の毒舌は酷くなる一方でとどめの一撃をくらった望夢はただ彼の言う事を聞き入れざる得ないのが、現実なのであった————。