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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 葬送楽団 復活しましたあ(*^ワ^*) ( No.23 )
- 日時: 2011/02/18 20:47
- 名前: まる (ID: r23iY2yR)
「…… エル」
レウは微かに微笑んだ。
「…… エル。そう」
少年は瞳を不思議な色をたたえて細める。
笑みとは少し違う、どこか悲しげな空気。
二人の間に小さな沈黙が流れ——突如、少年は小さな声音で呟いた。
「—— 逃げられはしないんだ」
少年の視線を感じ、顔を上げる。そして、小さくエルは息を呑んだ。
ごっそりと光を失ったガラス球のような瞳。色を失った瞳。
暗闇の中、少年の瞳が鈍く揺らいだ。
深く深く、どこまでも底の見えない水底のように。黒く鈍く影を落とす。
「…… これからが君の物語」
レウは笑う。人形のようにぎこちない笑みを貼り付けて。
「…… 始まりだ ——エル」
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