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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 退屈な魔王様の華麗なる遊戯。 ( No.3 )
- 日時: 2010/12/31 10:24
- 名前: 孤独恐怖症 ◆RFSU0i/7cg (ID: OeXJRIuY)
門を開けば、そこには何やら不気味に動く包帯男。俺に向かって歩いてくる。
3体だが、俺はその場から動けなくなるほどの魔力を感じた。
「(このままじゃヤバい……)」
そんなことは重々承知だった。でも、動けない。足が動かない。
包帯男たちはニヤリと不気味な笑みを浮かべながら俺に近づく。
包帯男がナイフを持って俺に斬りかかる。ホントにヤバいと思った。
ナイフが俺の心臓を目掛けて降りてくる。俺はその場に座り込んで手を前に出すことしかできない。
「ギィアアアァァァァ!!!!!!」
耳を劈く悲鳴。でも、俺から出た声ではない。不審に思った俺は、その包帯男を見てみる。
何と、俺はバリアのようなものに身を守られ、包帯男はそのバリアに吸い込まれ溶けて行く。
「あ、れ……?」
俺は何かした記憶はない。しかも、魔術なんて使えない。じゃあ、何で?
誰かが守ってくれたとか? でも、周りには誰もいない。
「へぇ、潜在能力ってヤツだ」
茶色い髪をポニーテールにした優男風の男が俺に近づく。男から見てもすげー色気。
「俺はモリア・フォガレイ。お前を迎えに来た。お前は?」
背の高い優男は俺を見下ろしてクスクス笑ってる。未だ立てない俺を笑っている。
「ロ、ロク・ジャスティス……」
自分の名前すらどもって、すげーかっこ悪ぃ。
「じゃ、行きますか。皆さんお待ちかねだ」
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