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Re: 退屈な魔王様の華麗なる遊戯。 ( No.4 )
日時: 2010/12/31 22:47
名前: 血液嗜好症 ◆RFSU0i/7cg (ID: OeXJRIuY)

俺が入学するクラスは「ルキフゲ・ロフォカレ」と言う何とも覚えにくい名前の一流クラスらしい。

てっきり俺は「先生」なんて存在があるのかと思ったけど、そんなのないらしい。全てクラスメイトに教えてもらうらしい。
で、これがそのクラスメイト。まぁ、悪い奴らではなさそうで安心した。

「俺はオウガ・レノワール。宜しくな」
と、握手を求めてきた赤毛の背が高い奴。18歳らしい。
「私はマリナ・レノワール。オウガの遠縁なの」
と人懐っこい笑顔で握手を求めるのはマリナ。16歳。
「レイ・セイナーレです」
と、少し無愛想な彼女はアンドロイドらしい。なんかもう信じらない。どうにでもなれ! って感じだ。
「俺はロク・ジャスティス。宜しく」
一人一人に握手で応じ、少し面倒だったがこれから嫌でも一生一緒にいる仲だ。好印象を与えておいた方がいい。


「で、まずはこの“シェムハザ”の注意だ」
と切り出してきたのはオウガ。何やら最初から重たくなりそうだ。


「このシェムハザで最も触れてはならない存在は、魔王に身も心も売り飛ばした“七つの大罪”だ」

七つの大罪……。何か聞いたことあるぞ。感情や欲望で人を罪に導く可能性があるとか何とか……。
面倒で全部覚えてないないけど、何となく頭の片隅に残る話だった。

「特に色欲を司る者。アミュラ・ホウセンには気をつけろ」
色欲。甘い色香で人を惑わせるとか、そんな系だろう。生憎、女に魅力を感じない、少し不健康な身体だ。


「アイツは、魔王の愛人だ。それ以前に、尋常じゃねぇ魔力の持ち主だ。深く関わるなよ」