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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 退屈な魔王様の華麗なる遊戯。 ( No.9 )
- 日時: 2011/01/01 23:09
- 名前: 暗闇嗜好症 ◆RFSU0i/7cg (ID: OeXJRIuY)
俺はきっとどこか欠けているのだろう。愛が解らない。愛を知らない。愛が要らない。
でも、愛を知れたら、きっと暖かくて優しくて……。これ以上ない幸福なんだろうと思う。
「フフッ……」
と、不気味な笑い声が響く。ここはただの暗闇。今まで何をしていたのか、忘れた。
何も覚えていない。ただ、身動きが取れない。金縛りのように……。
「貴方、探したのよ……。フフフッ」
誰 だ……? そこにいるのは 誰。 俺を探したのは 誰。
誰誰誰誰誰誰誰誰だれだれだれだれダレダレダレダレ───。
お母さん? 違う。姉ちゃん? 違う。妹? 違う。お祖母ちゃん? 違う。誰、誰、誰、誰───?
「フフッ、フフフッ……。怖いの? ねぇ、怖いの?」
怖い怖い怖い怖い怖い怖い、怖くない怖くない怖くない怖くない怖くない。
「ねぇ、私と一つになりましょう。心も身体も、一つになるの。それはとても素晴らしい事なのよ……」
一つ、心も身体も、一つ。怖い? 知りたい? 好奇心? 安息? 願い? 汚れ?
快 楽 ?
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