ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: World Adventure ( No.1 )
- 日時: 2010/12/31 21:57
- 名前: 庵野雲 (ID: zh8UTKy1)
第1話 冒険の始まり
今、世界はある男の活躍に注目している。
コンドルが獲物を獲るように2本の刀で海賊を倒し、世界海上警察へ連れて行く賞金稼ぎ。その男は「黒いコンドル」と呼ばれ世間から注目され恐れられている。この男の詳しい素性はわかっておらずどこで生まれたのか、親は誰なのかなどは世界平和機構が調査中だ。
特にこの男が持つ2本の刀のうちの1本「嫌納」は刀身が黒くとても硬いことで有名な刀だった。
判明していることも1つだけあった。それは、おそらく年下と思われる金髪の少女となぜかはわからないがしゃべることのできるヒトデとともに2隻の船で行動しているということだ。
その男の名前はガイ。次の目的地は火山と海底遺跡が有名な島「カカロン」だ。
カカロンの浜辺に着いたガイは自分たちの動きを監視していたであろう少年を見つける。
「おいお前誰だ」
ガイは鬼気迫る表情で言った。
「うわああああ見つかったァ〜」
少年の友達と思われる子供が叫びながら逃げて行った。
「おい逃げるな。……まったく度胸のねェ奴らだ。おれはこの島に君臨する外交官の息子リュウ。お前らは旅の船乗りか?」
少年が若干怯えながら言った。
黒いコンドルの名前は有名だが民衆には顔は全く知られていない。
「わたしたちは旅の者。とりあえず飯屋はどこ?」
ガイとともに行動をしている少女レナが言った。
リュウの案内で2人と1匹は飯屋へ行った。
ガイは酒を飲み、レナは目玉焼きを食べている。
「この珍しいしゃべるヒトデはなんだ?」
リュウが言った。
「おれはフレア。少し前までは海底に住んでいたんだが、いろいろあってこいつらと一緒にいる。なぜしゃべれるのかは自分でもわからねェ」
しゃべるヒトデのフレアが言った。フレアは海底に住んでいたころよくわからない実を食べたせいでゴム風船のように体が膨らんだり伸びたりするそうだ。
リュウの話によるとこの島の村長はとてもいい人で村が海賊に占拠されそうになった時に執事とたった2人で戦いを挑み村を救った人らしい。
リュウは2人と1匹に宿を紹介し翌日旅の話を聞かせてもらうことにした。