ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: World Adventure ( No.2 )
- 日時: 2011/03/23 18:16
- 名前: 庵野雲 (ID: zh8UTKy1)
第2話 キャプテンヤマトの思惑
2人と1匹に宿を紹介した後リュウは家に帰ろうとしていた。リュウは崖っぷちに一人で暮らしていて外交官の息子というのは嘘だった。
「ん?あいつは」
リュウが見つけたのは腕に着けた超小型の電話で誰かと話している村長の家の執事だった。
「例の計画の準備はできてるんだろうな。この計画はおれがあれを手に入れるため1年もかけて考えた計画だ」
「ああ。いつでもいけるぜ。村長を暗殺しこの村に眠る大きな力を手に入れる。その力を駆使すれば世界を支配することも可能なはずだよな。キャプテンヤマト」
「まァな。だが絶対に失敗は許されねェ。おれたちがあれを狙っていると世界平和機構に知られたら極刑間違いなしだ」
「わかってる。おれたちクロネコ海賊団が村長の屋敷に忍び込み村長を殺害。そして我らの船長キャプテンヤマトが火山の麓から直径3キロを吹き飛ばす砲弾を発射する。計画に隙はねェ。明日がこの村の最期だ」
この話を聞いたリュウはすくにガイたちが泊まっている宿へ向かった。リュウは雰囲気などからガイこそが黒いコンドルだと確信していた。
「大変だ。この村が明日終わっちまう。海賊キャプテンヤマトがこの村に眠る大きな力を狙ってるんだ。助けてくれ」
「すこし落ち着け。どういうことだ。もう少し詳しく説明しろ」
「明日村長が暗殺される。村長はみんなに信頼されてるしあの人がいなくなったらこの村はどうなるんだ。それにこの村に直径3キロを吹き飛ばす砲弾が撃ち込まれるって言ってた」
「そいつは大変だ。すぐに逃げよう。今夜出発だ」
レナとフレアに言った。
「助けてくれよ。このこと知ってるのはおれだけだしおれだけじゃ村を守れねェよ」
「人は一人で生きていかなきゃいけねェんだよ。知ってんのがお前だけなんだったらお前が何とかしろよ」
「じゃあいいよ。お前には頼まない。おれは一人でなんとかする」
リュウは宿を走って出て行った。
ガイはリュウのことが気になり宿を出た。宿の外には血を吐き倒れているリュウがいた。
「お前どうしたんだ」
「おれは病気なんだ。昨日医者に言われたよ。あと3か月で死ぬってな。おれが死んだら村も終わりだな」
リュウは立ち上がろうとしたが倒れた。リュウの目は開かなかった。
「リュウしっかりしろ」
このときガイの心の何かが変わった。ガイはキャプテンヤマトを倒すことを決意した。