風に揺れて踊る葉。葉の間から漏れる日の光。緑に茂る森。そこで僕は目を覚ました。起きてすぐに猫に似た生き物が僕の目の前に飛び込んできた。「……君が僕を起こしてくれたの?君は何?」猫に似た生き物を抱き上げ僕はそれに問いかけた。「僕はノア。君はトア。」それだけを言って彼は宙を舞い、森の奥へ消えてしまった。「思い出して、君の大事なモノ」彼はそれだけ言って本当に何処かへ消えてしまった。