PR
ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: *ココロ売りの少女* ( No.5 )
- 日時: 2011/03/05 00:43
- 名前: ★アディア☆ ◆C/wEErKi9w (ID: u6knrXHP)
2話 ナリュウとバリュウ
「ククク…ココロ売りの少女、千代夜紗璃羅…別名、シャミラ…。お前の力…俺に……くれよ……。」
【バッ!!】
「な…誰ですか…っ!!」
「俺の名?当ててごらん。」
「し…知る訳無いじゃないですか!」
「そうか、それは残念だね。「ハジャン」って知ってるかな…?」
「「ハジャン」…聞いたことあるような…無いような…。」
あ…っ……
何が起きた…の……?
【バタン】
シャミラ…紗璃羅は倒れた。
ハジャンの、「術」によって…。
「どうだい…?目覚めは良いかな、お嬢さん。」
「此処は、何処ですか…?」
「フフフ…ッ。俺の実験室だよ…。」
「何故…私を連れて来たんですか…?」
「それは…「君が術使いだから」さ…。」
「術使い…?私が使うハピネルやサビネルの事ですか…?」
「ああ。そうだよ。でも…何故、此処に連れて来たか…って?君が使う術は、「ナリュウ」と言い、この術は、不規則に、とある人間に与えられるんだ。俺は、君の…ナリュウが欲しい。あ、実は、俺も脳内を乗っ取る術「バリュウ」を使えるんだよ。だから、君を此処に連れてこれたのさ…。どうだい?少しは分かったかな…?」
「なんとなくですが…ね。でも…離して下さい…!」
「…残念だけど、今此処で離す訳にはいかないね…。だって、君は…「俺のものになる」んだからね………。」
「……!!」
「さぁ…君の術をくれよ……。俺に従って…?【ミュネル】…。」
あ…私…このままこいつに……いや、そうはさせな…………
私はハジャンにやられてしまったのだ………。
—続く—
PR