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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 不幸少年の日常+非常識 ( No.5 )
- 日時: 2011/01/06 21:42
- 名前: 魑魅魍魎 ◆UTmvEGhzaE (ID: OeXJRIuY)
一章「彼女は女王で彼らはSP」
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「あ、目が覚めたんだね」
俺の隣に座っていたのは緋雀と呼ばれた赤毛の男。
「おら、女王に挨拶しろ。あくまで丁寧に、な」
黒髪の男は女王が座っている所を顎で指し、俺を向かわせる。
でも、俺は何を言えばいい? とりあえず、簡単に自己紹介か? 趣味とかか?
「俺は神成 龍輝です……。趣味はマンガを読む事……」
と、淡々と続ける俺を嘲笑う女王。ククク、と口元に手を当てて必死に笑いをこらえている。
「もう良い。神成か……。美しくない名だ」
いきなりそれですか。俺はわけ解んねぇ世界にいるってーのに。もう怒る気力も、突っ込む気力もなくなった。
「色々と説明してやりたい所だが……。そんな暇もないようだな」
フッ、と不敵に微笑んだ後、窓硝子が凄まじい音で砕け散る。
そこに現れたのは龍。超巨大な龍。
その殺気に立っていられなくて、俺はその場に座り込んでしまった。女王の豹柄のガウンを頭の上から被せられる。
今まで空中浮遊していた男たちは、それぞれが愛用する武器を手に取る。
龍の叫びを合図のように、彼らは地面を蹴った。
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