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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 不幸少年の日常+非常識 ( No.8 )
- 日時: 2011/01/08 08:54
- 名前: 魑魅魍魎 ◆UTmvEGhzaE (ID: OeXJRIuY)
「……こんな事をしてくれるのは、我が可愛い弟だけか……」
その声を聞いた俺は一瞬目を見開く。
「(弟に命を狙われる……!?)」
この世界では人を殺すぐらい何でもないのだろうけど、まさか肉親まで……。
この世界に連れてこられて、俺だって死ぬかもしれない。そう思うと、身体が動かなくなる。
「……流石。姉さんの手駒だけあるね……」
炎のような赤をした龍の前に立ちはだかる少女のような少年。と言う事は、この子が女王の弟……。
「やっぱり……。この程度じゃ勝てないよね」
フフフ、と笑いながらその龍を消滅させ、その代わりに毒々しい緑色の蔓を呼びだす。
空中浮遊していた人たちは、その蔓を見て顔を顰める。龍より弱そうだが、龍より厄介なのだろうか。
「もう安全な場所はないよ。さぁ、必死に生きようと足掻いて見せろ……!!」
・
・
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それから、空中浮遊たちは苦戦を強いられている。女王は、何故か不敵に笑う。勝機でもあるように……。
「どうしたの姉さん、手も足も出ないのかな……?」
───狂ってる───
俺は、咄嗟にそう思った。まさに「狂人」とは彼の事だ……。
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