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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 不幸少年の日常+非常識 ( No.23 )
- 日時: 2011/01/10 12:52
- 名前: 魑魅魍魎 ◆UTmvEGhzaE (ID: OeXJRIuY)
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多分、その光景には誰もが己の目を疑った。
キ、キキキキキ……ス??
だよね。うん、だな。
勿論甘い雰囲気じゃないよ? 無理矢理? てか、姉弟。
皆目を丸くして、これから何が起こるのか、行く末を見守っていた。
「ぐっ、ぁっ……」
お? お? 弟苦しんだぞ。唇に毒でも塗ってたのか?
「これが不死族の身の重さ。貴様には耐えられまい」
「だっ、騙した、な……?」
心臓を握りつぶしそうなほど左胸を掴んでいる。
「これが貴様が望んだ結果だ」
不死族と言うのは重い。不死ゆえに多くの命を奪う。それに耐えられる理性を持っていなければ、消えてなくなる。
「帰る流れは……。帰る蝶と共に……。死へと……」
精いっぱいの力で声を出し、短剣を取り出す。
そして、その短剣を───
女王の胸に突き立てた。
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