ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

第二話 「最恐アゲイン。」 01 ( No.20 )
日時: 2011/02/06 11:52
名前: 朱音 (ID: JYHezvC8)
参照: ハピツリ(ハッビーツリーフレンズ)最高。フリッピー大好き。

 ども。はぴつりにはまった朱音です。あれ見て笑えるガイキチは私だけじゃないはず。ぐひひひひひ。



 「あ、委員長。おはようございます! ……て何すかその怪我!?」

 「……ああ、オハヨウゴザイマス」

 朝、八時十五分。日向は両手首に湿布、右頬にガーゼ、両膝に絆創膏というなりで登校した。昨日殴られたところは未だに痛い。病院行きましょう、と涙ながらに言った外様をうっせー黙ってろと蹴り飛ばし、日向は痛む体を押して学校へ来た。
 来て早々挨拶をしてくれたのは、昨日日向に首を絞められた野球部部長だ。今朝練を終えたらしく、濡れタオルで汗を拭きながらポカリを飲んでいる。

 「怪我はまぁ……そう、チャリ乗ってるときに転んじゃって」

 「委員長にもそんなことあるんスねー」

 部長は苦笑したあと、肩にかけていた鞄から何か取り出した。

 「これ、新島からっス。今日アイツ休みなんで、渡しといてくれ、て」

 差し出されたのは、DVDが一枚入った薄い袋だった。袋には付箋が貼ってあり、わりかし綺麗な字で「Mステ」と書いてある。

第二話 「最恐アゲイン。」 02 ( No.23 )
日時: 2011/02/06 11:53
名前: 朱音 (ID: JYHezvC8)
参照: やぁっぱすぅっきゃねぇん♪←

 「え……マジでマジでマジで? うっわ新島センパイさんくす!」

 袋を両手で持って小踊りする日向を、部長はなんとも言えない目で見つめる。余程嬉しいのだろう、日向はいつもの締まった顔からは考えられないほど緩みきった顔をしていた。
 うっひゃうっひゃ言っていた彼女の脳に、さっき部長が言った言葉が繰り返される。

ーーアイツ今日休みだから

 普段の日向なら、怪我でもしたんっスかあっはっはー、と受け流すことが出来ただろう。だが、昨日あんなことがあったばかりの彼女の頭には、「不良に襲われて怪我をした」というイメージが貼りついてはなれない。

 「……新島センパイ、なんで休みなんスか?」

 何気ない風を装って聞いた。
 心の中では、「寝冷えでもしたんじゃねーの」というような言葉を少なからず、いや、間違いなく望んでいた。
 だが、



 「…………カン、いいっスね」




 そんな少女の小さな願いは、一瞬にして砕け散った。

 幸せは、近くにあるときは案外気づけないらしい。幸せがなくなって初めて、人は自分が幸せだったと気づく。そんなことを前にどこかで聞いた気がする、と日向は思う。

 「……昨日八時頃、襲われたらしいっス。自分家の近くの自販でジュース買ってたときに……」

 昨日八時。日向の背に悪寒が走る。丁度日向が赤沼と戦っていた時間。

 「新島を襲った不良、一人だったって。顔はよく覚えてねーけど、確かこの辺にバンソコしてたって言ってました」

 言いながら、部長は自分の左目の下を指さす。
 赤沼だ。日向は感じ取っていた。でも決めつけるにはまだ早いかもしれない、もしかして、というような淡い希望が日向の胸をかすめる。

 「……ほ、他に特徴とか、言ってなかったっスか?」

 「……そういや、不良には珍しく黒髪だった、て聞きました。あと、カチューシャで前髪上げてたって……」

 かくん、と。
 日向の膝から、それこそ抜けるように力がなくなった。絶望と衝撃で顔の色を失った日向の目から、大粒の滴が溢れ出す。


第二話 「最恐アゲイン。」 03 ( No.25 )
日時: 2011/02/06 11:54
名前: 朱音 (ID: JYHezvC8)
参照: 俺の一時間半を返せ。

 きんこんかんこん、と、どこか間の抜けたようなチャイムがなった。わいわいと談笑していた生徒たちは自分の席に座り、もうすぐ来るであろう担任を待つ。
 チャイムがなり終わってから数秒後、廊下の先からぺたぺたと靴の音が聞こえてきた。そして、おもむろに扉が開けられる。

 「はい、号令」

 「きりーつ、きをつけー、れー」

 学級委員長の気だるげな声に、気だるげに生徒たちが反応する。「おはようございまーす」の声で、生徒は全員礼をした。担任が満足そうに頷く、いつもと変わらない朝のホームルーム。

 「さて、いよいよ七月。夏休みはもう間近だ」

 担任の一言でざわめき出すクラス。立ち上がって小踊りした生徒を軽くにらんで座らせた担任は、急に意地悪そうな笑みを浮かべて、

 「しかーし! 楽しみの前には課題がある。そう、期末テストだよ諸君!」

 二十六歳体育担当の担任(独身)の言葉に、クラス中から不満の声が上がる。学級委員が鎮めようとするが、そんなものは全く意味を成さないわけで。
 「テストなんか爆発しちまえよー」と男子生徒。それを皮切りにクラス中がざわめきだし、わいわいがやがやと朝のホームルームらしからぬ空気を作り出す。一言で言うなら、「カオス」。

 「うるせーうるせー。今わめいたところでテストがあることに変わりはナッシン! んじゃぁはい、後ろの席から数学のプリント集めてこーい」

 英語教師が聞いたら確実に「ノンノンノン」と言いそうな発音の英語だが、毎日聞かされている生徒達は華麗にスルー。一番後ろの席の生徒が立ち上がり、プリントを回収する。次第にクラスも静かになり、委員長が満足げなどや顔をして、横の女子生徒に頭をはたかれた。

 「んじゃーもうすぐチャイムなるだろうから、次の授業の準備しとけ」

 担任は後ろの黒板を見て、

 「……理科、だな。化学室か。遅れんなよー」

 軽めの口調で言い、出席を取るのを忘れているのか出席簿を持って教室を出る。扉が閉められた瞬間に、狙っていたかのようにチャイムがなった。
 そして再びざわめきだすクラス。比較的クーラーの効いている教室から出るのは嫌なのだろうか、誰も教室から出ようとしない。暑いな今日もよーとだるそうな声が教室全体から聞こえてくる。いつもと変わらない一日の始まり。

 そう、たった一人を除いては。

 「………………」

 日向は窓際の一番前の席に座っていた。降り注ぐ太陽の光を感じないかのように、ただ無表情で外を見つめている。若干、目の周りが赤かった。

 「よっすー日向。どうしたかー? 遅れるよー」

 脇に教科書とノート、筆箱をはさんだ開封が手を振りながら近寄ってくる。が、日向は見向きもしない。ただ外を見ているだけ。

 「んー? どうしたか日向、反抗期か?」

 無視。

 「早く行かないと遅れるよー」

 無視。

 「太陽光線バリバリ浴びてるね。髪の毛痛むよ」

 「うるせーよ」

 やっと喋った。だが、日向は未だに窓の外を見つめている。まるで興味ねーよ、とでも言うように。
 開封は日向の顔を横から覗き込んで、



 「どうしたか、その怪我」



 鋭い口調で聞いた。
 クーラーの消された教室は太陽とその他ヒートアイランド現象だか何だかが原因でどんどん暑くなっている。だからこそ、その言葉の冷たさが分かるような気がした。

 「………………転んだ」

 「嘘ね」

 即行で返される日向の嘘。日向は苦虫を噛み潰したような顔で開封の方を向き、彼を思いっきり睨む。

 「日向嘘つくとき、絶対に人の顔見ないね。昔からずっと同じよ。…………誰にやられたか?」

 日向はちっと舌打ちをし、それからがりがりと頭を掻いて、もう一度開封の方へ向き直る。
 きんこんかんこん。とどこかお気楽なチャイムがなった。

 「……………………赤沼、て奴」

 ぼそりと日向が呟く。
 瞬間、開封の目の色が変わった。



 「赤沼…………!?」



第二話 「最恐アゲイン。」 04 ( No.26 )
日時: 2011/02/06 11:55
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: 俺の三時間を返せ。

 さっきまで糸のようだった目は衝撃で見開かれ、汗が一筋その顔をつたう。ばさばさ、と教科書とノート、筆箱が重力に逆らえずに床へと落ちた。

 「な…………なんだよ」

 「日向! 今赤沼って言ったか!? 本当にそう言ったか!?」

 開封は目を開いたまま、日向の両肩をつかんでがくがくとゆする。

 「いっ、言ったからっ、何だってんだよ!」

 肩をゆすられているせいでまともに話せない日向は、会話の中に促音を含ませながら必死に話す。その言葉を聞いた開封の顔から色が失われ、その膝がかくん、と折れる。
 開封は日向の肩を掴んだまま下を向き、はぁー、とため息のように長い息を吐いた。

 「良かった……良かったね、本当に。あの赤沼に会ってそれだけの怪我で済んで……本当に……」

 口の中で呟くような小さな声で開封は言う。日向は慌ててその手を引き剥がし、今度は自分の前で膝をついている開封の肩を掴む。

 「……カイ、お前何言ってんだ? あの赤沼って……俺をからかってんのかよ」

 少しでもこの空気を和ませようと、日向は苦笑気味に言う。
 
 だが、



 「……日向、本当に聞いたことないか。赤沼幽人って言っちゃあこの街で一番て言われてる不良よ。殺された奴は流石にいないらしいけど、半身不随や植物状態にされる奴なんかザラね。会ったら確実に両腕両足の骨折られるとか片目つぶされるとか……そんなことまで言われてる奴よ」



 一瞬、日向は自分の耳を疑った。そんな奴のことを風紀委員長である自分が知らない、という事実を認めたくないのだろうか、無意識に首が横に振られる。
 確かに強いとは感じたし、あのとき地面に転がっていた十数人の不良は全員全治一ヶ月以上の怪我を負っていた。そんな奴だったからこそ、実質「この街で一番強い」風紀委員長である日向があそこまでてこずったのだろう。

 「…………アイツのこと、色々調べたね。巧妙に隠されたデータだったけど、ハッキングしてまで見る価値は確かにあったよ」

 開封は言葉を切り、日向の顔をしっかりと見据えて、



 「アイツ、六歳のとき、両親を包丁でめった刺しにして惨殺してるね。それだけじゃないよ。身の回りにいた人、目撃者も全部ね。………………全身血まみれで笑ってたって」

Re: Peace Keeper ( No.27 )
日時: 2011/01/21 18:31
名前: ささめ ◆rOs2KSq2QU (ID: zi/NirI0)
参照: ねるねるねるね! ねるねるねるね! ねるねるねるね!

「あ、赤沼ァァァァァァry」
気付いたら衝動のままに叫んでいたという(真顔)。

そして俺得開封君ktkr。泣いたと思われる日向ちゃんktr。つまりささめホイホイって奴ですねわかります。しかも日向ちゃんの描写で感情とか考えが痛い程伝わってきて何かもう……すごく……(感動が)大きいです……

赤沼君の過去に全裸待k——まぁ失礼なので一応靴下は履いておくとして。
続きを全力で楽しみにしてるささめでした(`・ω・´)

Re: Peace Keeper ( No.28 )
日時: 2011/01/21 19:02
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: WOvdF.BH)

参照100突破ありがとうございます! キャラ絵は後日晒します! うわぁめっちゃ嬉しい^^

Re: Peace Keeper ( No.29 )
日時: 2011/01/22 16:31
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: WOvdF.BH)
参照: 浜崎あゆみなう←?

▼ささめ様
毎度毎度この駄文にコメントありがとうございます! 朱音はガチで泣きそうです;;
開封君は私も好きなんで俺得じゃないですよ^^ 日向は描きづらいので嫌(殴
え、叫んだ!? しかも真顔ですか!?
感動なんて……こんな駄文で、そんな……。手を握らせてもらってもいいですか(真顔
うん、靴下だけじゃHE☆N☆TA☆Iですからね、ちゃんと全身着込んどきましょう。最近寒いし、お風邪などひかないように!
赤沼の過去は番外編で明らかに!?
コメントありがとうございました!

下手絵晒しちゃいますぜ? ( No.31 )
日時: 2011/03/15 09:42
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: http://loda.jp/kakiko/?id=172.jpg

キャラ絵はっつけ。日向ちゃんの設定画っぽいものです。色々とアレだけど突っ込んだら負けなのよさ。

追加→★tt★://loda.jp/kakiko/?id=274
赤沼君の絵。所詮私が描けるイケメンなんてこの程度さ。

第二話 「最恐アゲイン。」 05 ( No.32 )
日時: 2011/02/06 11:56
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: 美丘かわいいよね。トリスのCM超かわいい。

 日がようやく西に傾きだし、辺りがだんだんオレンジ色に染まりだした。校庭からは陸上部と野球部の威勢のいい声が聞こえてくる。
 風紀委員としての仕事を終えた日向は、鞄を肩にかけて校舎を出た。表情は、重い。
 日向がきぃ、と重い扉を閉めると、後ろから沙羅が急ぎ足で駆け寄ってきた。

 「ひーなたっ! 一緒に帰ろ!」

 そう言って、沙羅は日向の肩をぽん、と叩いた。日向は無表情のままこくりと頷き、すたすた歩き出す。

 「じゃな、沙羅。日向がどっかに頭ぶつけないようしっかり見てるね」

 オレンジに染まった下駄箱から、開封がばいばいと手を振る。沙羅は苦笑し、

 「そ、だね……」

 開封は今日残業がある。残業といっても普通の会社のような本格的な物ではない。ただ単に「李先輩、経理ちょっと手伝って下さい」と後輩の風紀委員に頼まれた開封が「アイヤー」と答えただけなので、残業と呼べるかも怪しい。カイ、今日夜勤だよと沙羅が聞くと、人数もわりといるし、ま、すぐ終わるねーと彼はけらけらと笑っていた。

 と、いう訳なので日向と沙羅は今日は非番。風紀委員は特例を除いて部活に入ることができないので、彼女たちは今や帰宅部と呼んでも差し支えない。
 広い運動場を横切り、二人は校門へと向かう。すたすたと沙羅の前を歩いていた日向の足が、ふと止まった。

 「……どしたの? 日向」

 同じように足を止めた沙羅が聞く。日向の視線は、彼女の左側の運動場へと向いていた。
 
 そこにあったのは、汗を流しながら練習に励む野球部たちの姿。
 
 悲しみとも何ともとれない表情で、日向は野球部を見ている。何を考えているのか、その表情からは何もわからなかった。

 「新島センパイ、だいじょぶだよ、きっと」

 無表情な日向の後ろで震える沙羅の唇が言葉を紡いだ。

 「きっと、」

 「………………ああ、そう、だな」

 沙羅の言葉を途中で遮るかのように、日向は呟いた。まるで己に言い聞かせるように、その目はどこでもないところを見つめていた。

 「仮にも、野球部のエース、だもんな。やられるわけねっつーんだな。……そうだ、そうだよ」

 口の中で言葉を転がすように、日向は言う。

 「沙羅」

 日向は沙羅の方へ振り返って、


第二話 「最恐アゲイン。」 06 ( No.35 )
日時: 2011/02/06 11:58
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: 美丘かわいいよね。トリスのCM超かわいい。

 「ありがとな。俺、ちょっと揺れてた。新島センパイがあんな奴にやられるわけねーのに、一番しっかりしねーとダメなのは俺なのに」

 そう言った彼女の顔は、いつもと変わらぬ明るさと覇気に溢れていた。安心できる暖かい日溜まり、「日向」のような笑顔。
 いつもと変わらぬ朝岡日向が、そこにいた。

 「……っしゃ! 今日はさっさと課題終わらせて、新島センパイの見舞いでも行くか! もちろん来るだろ?」

 いつもの明るさを取り戻した日向を見た沙羅は、一瞬ポカンとした顔になった。日向の急激な変化に沙羅の表情筋はついてきてないのか、彼女はその表情のまま「あったりまえじゃん」と返す。日向は満足げに頷き、左手に握りしめた鞄と腰に携えた金属バットを揺らしながら走り出す。

 「沙羅! おいてくぞ!」

 「へっ? ……あ、日向! 待ってよー!」

 高台に建つ異ノ国東中学校。校門をでた先には比較的ゆるやかな下り坂が五十メートルほど、カーブしながら続いている。その坂を降りた先に駅があり、それは住宅街へと続いている。日向の家までは十分ほどで着くが、病院までは車で十五分、今は四時半、そして面会は原則五時まで。

 日向の足が速くなるのも無理はないだろう。彼女は後方にいる沙羅をおいて行きつつスピードを上げ、建て前上は校門の二本の石柱から勢いよく飛び出して

 気づいた。

 自分の右後方、石柱にもたれかかってこちらを見ている黒いもの。
 身長は180センチほど。病的なほどに白い肌、それにかかる黒髪をカチューシャでまとめ、左目の下には大きな絆創膏。そして、伏し目がちな漆黒の瞳。
 見覚えのある姿。忘れようとしても忘れられない、心に焼き付く幻影のような青年が、
 赤沼幽人が、立っていた。

 「や」

 親しげに手を振る赤沼。顔こそにこやかだが、その背中からは恐ろしいほどの殺気がたちのぼっている。
 畏怖が、恐怖が、日向の体を蝕んでいく。カタカタとその足は恐怖に震え、じっとりと背中が汗ばむ。

 「昨日はどうも。日向、忘れ物しただろ? だから届けに来たんだ」

第二話 「最恐アゲイン。」 07 ( No.37 )
日時: 2011/02/06 12:01
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: GANTZ誰か一緒に見に行かないか

 赤沼はそう言い、左手に握った物をひらひらと振る。革のような質感の黒っぽいそれは、日向の生徒手帳だった。
 にこりと笑った赤沼は、それを日向に投げる。二人の距離は三メートルにも満たない程だったので、生徒手帳は問題なく日向の手に吸い込まれた。

 「それじゃ、ボクはもう帰るね。ああ、夜道には気をつけろよ? 最近物騒だしね」

 石柱から背中を離した赤沼は、我関せず、とでもいうような表情で日向の前を横切る。ぬるい夏の風が、彼のネクタイを揺らす。

 「あれ、日向、どうし−−」

 小走りで校門から出てきた沙羅の表情が硬直する。驚愕に見開かれた目から、色が失われていく。

 「あ……赤沼……。どうして……?」

 震える沙羅の声。赤沼はくるりと振り返り、

 「……ボクのこと知ってるの? 嬉しいなぁ」

 にこり、と微笑んだ。珍しいオモチャを見つけた子供のような笑み。それはまるで仮面のように彼の顔に貼り付いた。
 日向の脳裏に、昨日の映像がフラッシュバックする。血の飛び散った塀に、おかしな角度に折れ曲がった不良たちの手足。血の紅と骨の白、そしてドス黒い赤沼の狂気。
 忘れ去ってしまいたい記憶が、じくじくと膿み続ける傷のように日向を蝕む。同時に彼女の心を支配していくのは、自分の大切な仲間を傷つけた、目の前の青年への怒り。

 「…………なんで新島センパイを襲った?」

 ぎろり、と赤沼を睨みつける日向。対して赤沼はきょとんとした表情で、

 「新島? ごめん、誰だか分かんない」

 「とぼけんなッ!!」

 ビリビリと空気が振動しそうな程に、迫力に満ちた日向の怒声。彼女は左手のバットを振りかぶり、赤沼に向かって思いきり振り下ろす。ぶぉん! と鈍い風切り音がした。
 だが、
 不意を突いたはずのその攻撃は、赤沼の脳天ではなく固いコンクリートの地面に当たった。衝撃が日向の感覚神経を通り、秒速何十メートルの速度で脳に達する。痛みに顔をしかめた日向の手から、バットが転がり落ちた。

 「単純なんだよ、日向は」

 顔を上げた日向が見たもの。それは、嘲るような笑みを浮かべた赤沼の顔。
 オレンジの光に照らされ、逆光に顔を蝕まれたその青年は、薄い唇の端を歪めて笑っていた。
 虫けらを見下す人間のように、人間を見下す悪魔のように、嘲笑を浮かべる青年の顔は、少女の逆鱗に触れた。

第二話 「最恐アゲイン。」 08 ( No.39 )
日時: 2011/02/06 12:03
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: インフル流行れ。学級閉鎖かもん!

 漆黒の目が怒りに見開かれると同時に、その華奢な足が地面を大きく蹴った。手首の痛みなど忘れてしまったかのように日向はバットを強く握り締め、赤沼へと突進する。

 「ああぁぁぁぁぁぁっ!!」

 避けられる距離ではない。日向は野球選手に勝るとも劣らないスピードで、ボコボコと凹んだバットを思い切り振る。

 重低な風切り音。確実に当たるはずだったその一撃は、虚しく空を切った。

 「おっそいねぇ」

 どこか楽しげで、どこか退屈そうなその声は、日向の頭上から聞こえた。
 間髪入れずに、日向の身体が衝撃に吹き飛ばされた。後頭部に鈍痛が走り、地面に投げ出された顔面が擦り切れて血が滲む。

 スニーカーの底をならし、赤沼が地面に降り立つ。動きにくい制服であるにもかかわらず、その動きは日向が驚くほど軽かった。

 「…………うそ、でしょ……?」

 沙羅は見ていた。今の瞬間、日向が吹き飛ばされたときの状況を。
 普通の人間なら避けられるはずのない攻撃を、赤沼は避けた。それはもちろん彼がマスターピースであるからだし、沙羅もそのことは開封に聞いていたのでよく分かっている。
 そのことを踏まえても、今の彼の行動は信じがたいものだった。

 日向の攻撃を避けるために、赤沼は二メートルほども飛び上がったのだ。

 赤沼は飛び上がって日向の攻撃をかわし、軽く宙返りをしてその後頭部に踵蹴りを放った。そして日向は顔面から吹き飛ばされた。

 赤沼の能力は「手で触れた物を磁石に変える」こと。少なくとも沙羅はそう聞いた。だが、今彼がやってのけたことはその能力に全く関係のないこと。開封のような能力ならまだしも、彼の能力ではそんなことなど到底出来ないはずだ。

 「日向はシンプルでいいね。光みたいに真っ直ぐだ。ボクとは正反対だよ」

 にこりと笑った赤沼は、倒れた日向へと右手を伸ばす。
 どんな能力を秘めているかも分からない、恐ろしい右手が。

 「……っ、日向に、」

 沙羅の顔が朱に染まる。



 「触るなっ!!」



 沙羅は右のホルスターに手を伸ばし、拳銃を取り出しハンマーを上げて引き金を引いた。その間の時間はわずか0,8秒。サイレンサーで消し去られた三回分の銃声は沙羅の耳にのみ響き、長さ五ミリのゴム弾は青年のうなじ、腰、左腕に、人間が到底目視できない速度で叩き込まれる。

 瞬きすらもかなわないような、そんな時間の中で。

 赤沼はこちらを向いて、笑った。



 「えっ……?」



 瞬間、沙羅の身体にゴム弾が叩き込まれた。
 ゴム弾は風紀委員が使うもので、当たり所がよければアザ程度で済むが、目に当たればもちろん失明。心臓や脳天に当たれば気絶など当たり前ほどの威力を持つ。

どうでもいい呟き。 ( No.40 )
日時: 2011/02/06 23:08
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: WOvdF.BH)
参照: とっとっとりすのはいぼぉるぅー

 日向の初期設定では、彼女の一人称は「あたし」で、言葉もキツめの女言葉でした。なにしろ年の離れたアニキのいる妹さんなので、ちっちゃいころは甘えたさんだったわけなのです。
 まぁまた番外編で書こうかなーとかおもっちょることなんですがね。日向と開封の出会いだとか、沙羅が風紀委員に入ったきっかけの出来事とか、赤沼の過去とか。
 赤沼は、個人的に一番気に入っているキャラなので、扱いに困ります。優遇されすぎじゃね? みたいな。
 その前に、なんで異ノ国一番の不良を、街のことに一番詳しくなきゃいけないはずの風紀委員長が知らないのか。穴ボコばっかだこの小説。
 巷では赤沼君はウザキャラだそうでw うっとうしいということは否定しないと言うかできませんけどww
 彼の激ウザ口調は、ヒソカ+ケフカを2で割り、3分の2くらい火黒(結界師)を足したものをベースにしてます。なんのこっちゃら。ちなみに容姿はヒソカ+アクセル割る2、性格なんかはケフカ6割ヒソカ2割火黒2割、みたいな感じです。ベースはほぼヒソカだと思っていただいて構いませんというかなんというか。
 まあ今まで色々書きましたが、いずれ消すと思います。では、おやすみなさい。

Re: Peace Keeper〜参照100突破記念キャラ絵晒し中〜 ( No.41 )
日時: 2011/02/07 11:34
名前: 風(元;秋空  ◆jU80AwU6/. (ID: Sn/ReK/b)

B型………奇遇ですね私もです^^
…世界のB型に謝れヒットです♪

私も二次小説畑(何だ其れ?)から自分のオリジナルの小説が書きたくて此処に最近書き込み始めましたvv
案外多いんですねぇ(苦笑

幽斗が今の所好みです^^
感想は読み終わってから後程(汗

Re: Peace Keeper〜参照100 ( No.42 )
日時: 2011/02/07 17:23
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: WOvdF.BH)
参照: とっとっとりすのはいぼぉるぅー

▼風様
B型をネタにしたあいさつをしようとしましたが、思い浮かびませんでしたよへけっ☆ な、朱音です。とりあえず今魔導士ケフカがかかっててテンションがMAXなのです!

いらっさいませぇぇぇえ!(スライディング土下座)
習字の先生にはバカにされてますが、B型ってすごいと思います。科学者にはB型が多いそうですのよ奥様。
やっぱ二次創作してるとオリジナルが書きたくなりますよね。絵にしても小説にしてもですけど。

おしい! 幽斗ではなく幽人なのです。「幽幻な人」という意味なのですわよ奥様。
……感想、だと? なんだただの神k(殴

コメントありがとうございました!

第二話 『最強アゲイン。」 09 ( No.43 )
日時: 2011/03/01 16:42
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: とっとっとりすのはいぼぉるぅー

 激痛に顔をしかめた沙羅の右手から、銃が乾いた音を立てて落ちた。左胸はビリビリと痺れ、肺の中の空気が一気に吐き出される。
 気絶しなかっただけラッキーだ、と沙羅は思った。あんな至近距離で、あんなに速い弾を胸に受けたのだ。普通なら気絶しない方がおかしい。

 「は、んしゃ……? どうして……?」

 かすれる声で、沙羅は呟く。日向を助けるために立ち上がろうとしても、足が言うことを聞かない。

 「んー……。おしい、かな」

 赤沼は頭をぽりぽりと掻く。

 紫苑沙羅はマスターピースであり、その能力は「魔弾の射手(ダークネススコープ)」。銃を両手で保持している間に限り、その両目が赤外線スコープの役割を果たす、という物。
 その影響か元々か、彼女の動体視力は驚くほど高かった。さっきの赤沼の攻撃を見ることができたのも、これの影響が大きい。

 そしてまた、沙羅は信じられないものを見た。

 沙羅が放った弾は、一寸の狂いもなく赤沼の体に吸い込まれて行く。

 当たる。

 沙羅が確信した瞬間。赤沼がこちらを向いて微笑んだ。「笑う」というよりは「微笑む」の方が幾分かは正しい、そんな柔らかな笑みを沙羅に向けた彼は、まるで目の前にいる虫を追い払うかのように、左手でそっと空間を凪いだ。
 ただそれだけの動作。だが次の瞬間、その行動の意味を沙羅は身を持って体験することになる。

 赤沼はいたずらっ子の様ににこりと笑い、細長い両腕を広げた。

 「さて、ここで問題。磁石のS極どうしが近づいたとき、その二つはどうなるでしょうか?」

 言いながら、赤沼は両手を徐々に近づけていく。そしてその手が重なり合った瞬間、まるで反発し合う磁石を模すかのように、彼は勢いよく手を離した。

 磁石の反発。
 おそらく小学校の中学年ほどで習うであろうその現象を、赤沼は巧みに利用したのだ。

 「…………まさか」

 「ぴんぽん。そのまさか」

 風で乱れたネクタイを赤沼は慣れた手付きでほどくと、ぴん、と左手ではじいた。
 はじかれたネクタイは、石造りの校門にドスッ、と鈍い音を立てて突き刺さる。
 ぱちん、と赤沼が指を鳴らす。するとまるでそれが合図だったかのように、ネクタイはくたりとしなって地面に落ちた。

 「磁石の反発と吸着。小学校で習っただろ?」

 けらけらと笑った赤沼はネクタイを拾い、軽くはたいてもう一度締め直す。

第二話 「最強アゲイン。」 10 ( No.45 )
日時: 2011/03/01 16:46
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: とっとっとりすのはいぼぉるぅー

 「……ッ」

 日向が苦しそうにうめきながら起きあがる。左頬、額は大きく擦り切れて血が滲み、右目は小石でも入ったのだろうか、堅く閉じられて開かない。

 「磁石……? テメェ、何ふざけたこと言ってやがんだ? 沙羅の弾はゴム弾じゃねぇか」

 痛む身体を無理矢理立たせ、日向は赤沼を睨みつける。それとは対照的に涼しげな顔の赤沼は、やれやれとでも言うように両手を広げて首を振り、

 「記憶してる? 昨日のこと。ボクの能力は「手で触れたものを磁石に変える」ことなんだから」

 赤沼はさっき磁石にしてみせたネクタイを、これみよがしに日向に見せつける。

 「ボク、生徒手帳返しにきただけなのにな。別に昨日の借り返しにきたとかそんなんじゃないんだからさ、見逃してくれてもいいんじゃないの?」

 置いていた黒い学生鞄を持ち直し、赤沼は日向と沙羅の前を横切る。「バイバイ」と小さく言った彼は、にこりと笑って手を振った。

 待て。

 日向が口を開こうとしたその時。



 ぎろり、と赤沼が日向を睨んだ。



 まるで何万個もの目玉に睨みつけられているかのような圧倒的な威圧感。その目から感じられるは恐怖と狂気。
 たった数秒睨まれただけ。ただそれだけのはずだ。
 それなのに、日向の膝からは力が抜けていく。その背中に、まるで何百匹もの虫が這い回るかのような悪寒が走る。
 日向だけではない。沙羅も、赤沼の異常さを感じ取っていた。

 さっき赤沼がしてみせたことは、常人などには到底できないようなことだった。
 沙羅の持っている物は本物の銃。入っている弾がゴム弾とはいえ、そこから発射される弾を見ることなど絶対に不可能。ましてや、



 銃から発射される弾に、自身が傷つかないようにそっと触れることなど人間には決してできないことだ。



 紫苑沙羅はマスターピース。それ故に動体視力が抜群で、銃弾をも目視することができる。ただ、その能力は沙羅の「魔弾の射手」の力の副産物(元々動体視力は高かったのだろうが)であり、赤沼はそんな能力など持ってはいない。
 彼の能力はあくまで「磁石手品の応用編」。手で触れた物を磁石に変えることしかできない。すなわち、銃弾を目視することなど不可能なはずなのだ。
 だが、実際に彼はそれをやってのけた。

 飛来する銃弾にそっと触れた彼は、自身の手とゴム弾を磁石に変えた。彼の手と反発したゴム弾は、射手——沙羅の元へと跳ね返った。



 恐怖に色を失う日向の顔を見、赤沼はスニーカーの底を鳴らして歩き去っていった。帰り際に、右手を大きく振りながら。

 つぅ、と日向の右頬に血がつたう。日向は右腕でそれを軽く拭い、

 「沙羅、」

 低く、小さな声で、

 「あれが、赤沼だ」

 まるで自分自身に言い聞かせるように、



 「いつか俺たちが、俺たちが倒さなきゃいけねぇ相手なんだよ」



 少女の声は、オレンジの空に吸い込まれていった。

どうでもいい呟き。 ( No.46 )
日時: 2011/02/08 23:50
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: WOvdF.BH)
参照: とっとっとりすのはいぼぉるぅー

・命……夢……希望……。どこから来て、どこへ行く? そんな物は、この私が破壊する!

・ほれ、クツの砂!

・今考えていることの逆が正解だ。だが、それは大きなミステイク。お前の口癖だったな、ダリルよ!

……全部分かる人、挙手。
いねーわ! 絶対いねーわ!

第二話、日向VS赤沼のとき、日向が後頭部を蹴られて吹っ飛ぶというのは、結界師9巻の志々尾VS火黒がモデルになってたり。

赤沼の「ぴんぽん、そのまさか」はDFF、ケフカの台詞の「ピンポーン! そのまさか」がモデルだったり。

「記憶してる?」はKH2より。アクセルの口癖「記憶したか?」をもじったもの。

後々、ヒソカの台詞も混ぜていきたいと思う朱音でした。おやすみなさい。

番外編 「開封さんは下手物がお好き」 01 ( No.48 )
日時: 2011/03/01 16:50
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)

……はい。今までやってた番外編がクソみたいだったので、書き直します。
番外編と言うよりはショートストーリー、的な感じですが。



 −−「開封さんは下手物がお好き」−−

 中学一年の冬。
 その年はえらく寒かった。連日除雪車が稼働しなければならないほどに雪が降り積もった道路では、毎日五人くらいの人がすっ転んでいた。ちなみに、日向と沙羅もその一人であった。

 「うるせぇ馬鹿」

 その日、日向と開封は一緒に帰路に着いていた。家は近所だし、一応幼なじみだが、ある意味では犬猿の中なので、「一緒に帰ろっか」「うんっ♪」といったような、思春期というか青春特有の甘酸っぱさなど欠片もないわけであって。
 会話の内容と言えば「ディシディアどんだけ進んだ?」「カオス倒したー」「マジで」というような、まるで男子どうしの会話である。だが、その会話の相手が日向だからであろうか、違和感などはあまり感じられない。

 中学校の坂を降りてから駅までは、少し歩かなければいけないくらいの距離がある。かかる時間は二、三分ほどだが、やはり寒さは身に堪えるのだろうか。日向は手袋をしていない手を丸めて口元へ持っていき、白い息を吐き付けている。

 「あー寒ィ……」

 日向は真っ赤になった頬を多少は温もった手のひらで温め、黒地にタータンチェックが入ったマフラーを鼻まで引き上げる。

 「そんな寒いか」

 「寒ィ。鼻水垂れそうなぐらい寒い」

 「ワタシの手袋、いるか?」

 「したらてめーが寒ィだろーが。いらね」

 開封はそんな日向の言葉などお構いなしに、温かそうな青い手袋を脱ぐ。

 「ヘーキね。ワタシこうみえても手結構あったかいよ。触ってみ」

 ぐい、と開封は日向の右手を引っ張る。ひやりとした感触がその手に伝わったが、彼は気にしない。

 「いいって……て、ぬくっ!!」

 「ほれ、オンナノコは体冷やしちゃダメねー」

 日向の了承など待たず、開封はその冷たい両手にすっぽりと手袋をかぶせた。
 じんわりと、日向の冷えきった両手に温かさが戻っていく。

 いくら風紀委員長といえど、いくら相手が幼なじみといえど、日向だって女の子だ。男の子にあんなことをされれば少しは恥ずかしくなる。
 かあーっ、と日向の顔が徐々に赤く染まっていくが、彼女の右横を歩いている開封はどうやら気づいていないようだ。のんきに「あ、雪降ってきたー」と、はしゃいでいる。

 日向はどこか恥ずかしそうに、青い手袋がはめられた手をごしごしと擦り合わせながら、右隣の開封をちらちらと見る。恥ずかしいのか寒いのか−−おそらく前者であろうが−−その頬は熟れた林檎のように真っ赤だった。
 異ノ国市東区には、大規模な繁華街が広がる。そのため昼間人口は工場の多い南区よりもはるかに多い。
 今は、仕事帰りのサラリーマンやOL、学校帰りの学生などが一斉に帰路につく時間帯であり、当然のことながら人通りが半端なく多い。現に日向や開封もさっきから人にぶつかりまくっていた。人混みという単語が最も似合う光景である。

 「………………チッ」

 隣の開封に聞こえない程度に、日向は小さく舌打ちをした。真っ赤な顔にわずかな苛立ちが浮かび、すぐに消える。
 彼女がイラついている理由。それは、さっきからすれ違う大衆の目線だった。

 仲良く並んで帰る男女。少女の顔は林檎のように真っ赤。制服のポケットに無理矢理入れたであろう手には、どうみても男物の手袋。そして、少年は冷える手を口元に持っていき、息を吐きつけて温めている。

 そこから導き出される結論は一つ。

番外編 「開封さんは下手物がお好き」 02 ( No.52 )
日時: 2011/03/16 11:07
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: とっとっとりすのはいぼぉるぅー

 「ああ、彼女の手が冷えるから、優しい彼氏が手袋を貸してあげたんだ。だから彼女の顔はあんなに赤いんだな。それにしても初々しいカップルだなあ。青春、ってかコノヤロウ!」

 さっきからすれ違う人々はみな一様に同じ目をしていた。まるで、若いカップルを見守るような、そこに自分の青春の面影を重ね合わせたような、そんな温かくも甘酸っぱい視線が日向の全身に降り注ぐ。
 少なくとも、開封と自分がカップルとして見られてることは間違いない、と日向は悟った。そんな目をしてる奴等にゃメンチでも切ってやろうか、とさりげなく恐ろしいことを考える日向であったが、通りすがりのただの通行人には罪はないのであって。

 「あ」

 唐突に、開封が歩みを止めた。その足の下でシャーベットのように溶けた雪が、しゃく、と涼しげな音を響かせる。
 開封はまるで何かに吸い寄せられるように人を避けながら、日向の左−−全国チェーンのコンビニへと歩みを進める。

 「どしたん……」

 人の波をかき分け、開封に近づいた日向の言葉が途切れた。
 暗い表に光を放つコンビニ。その壁に貼られたポスターの一枚を、開封は食い入るように見つめていた。

番外編 「開封さんは下手物がお好き」 03 ( No.53 )
日時: 2011/03/16 11:08
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: なぁなぁなぁなぁなぁなぁにしないで

 日向の目に止まったもの、開封が見つめているもの。
 それは、一枚のポスターだった。
 赤や黄などの暖色で描かれた派手なポスター。どうやらこれから売り出す新商品の宣伝のようだが、日向はどうしても「それ」が「食べる物」だと認識できなかった。
 理由は一つ。


 『新発売「ソーダまん」! 爽やかなソーダの味と皮のモチモチ感がgood! シュワシュワの泡が口の中ではじけ、とっても爽快!!』


 フォルムはコンビニに置いてある肉まんやあんまんと同じ。おそらく大きさも大差ないだろう。
 だが。

 「……なんだよこりゃぁ……」

 色が、真っ青だった。
 言うなれば青い肉まん。ピザまんやカレーまんなどの暖色系の色ならまだしも、青色のソーダまんなど(少なくとも日向は)食べる気がおきない。どれだけ着色料を使っているのか考えただけでも寒気がする。
 自然界に青色の食べ物は存在しない。いや、あるにはあるが、毒茸なので食べることはできない−−日向は家庭科の時間に言われたことを思い出していた。毒があるのではないか、とさえ思った。

 だが、そのポスターを見つめる開封の群青の目は、光のように真っ直ぐで。

番外編 「開封さんは下手物がお好き」 04 ( No.54 )
日時: 2011/03/16 11:08
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: もんもんもんもんもんもんとさせないで

 (……いやでもさすがに駄目だろこれは駄目だろ)

 日向は横にいる開封の真っ直ぐな瞳と、目の前のおぞましいポスターを交互に見る。
 期待をこめた眼差しで見るような商品ではないことは一目瞭然。しかし、隣の少年はそれを見つめたまま微動だにしない。
 微かに、開封の唇が動いた。

 「…………日」


 「やめとけ」


 「えぇ!?」

 一瞬の間も入れずに、日向は言葉を返した。百人一首のプロが札をとるのと同じくらいのスピードで。
 驚きに満ちた開封の顔が日向の方へばっと向けられる。ポスターを見つめる彼女の顔は、能面のように無機質で、無表情で、無気力だった。

 「絶対マズい。保証してやる。だから食うな」

 あーアホくせーアホくせー、と呟きながら、日向はすっかり暗くなった路地へと身を翻す。慌てて開封もその後を追う。
 じんわりとした街頭の明かりに照らされた雪は、ほんの少しだけ幻想的に思えた。

 「食べてみなきゃ分からないよ! チャレンジね!」

 「じゃあ食ってみろ。あの世行き決定だっつの」

 「ひどいっ!」

 その後、コンビニから出てきたカチューシャの彼が二人とすれ違ったのは、また別の話。

第三話 「紅色サマーバケーション」 01 ( No.55 )
日時: 2011/03/16 11:03
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: まぁまぁまぁまぁまぁまぁにしないで

 あれから二週間と少し。
 日向は日差しのよく当たる窓際の席で、まるでスルメにされたイカのようにしなびていた。
 時間は午後一時。最も暑い時間帯である。

 「暑い」

 ポツリと少女は呟き、机にくっつけていた頬を離して前を向く。日直が消し忘れているのか、黒板に書かれている文字は四時間目の数学のときの物だった。
 日向はゆっくりとした動作でカーテンを閉め、窓を開ける。
 昼休みの教室は、生徒の数もまばらだ。今この教室には日向と、女子が二人、男子が一人だけだった。
 昼休みのクーラーの使用はなぜか禁止されている。どうやら節約のためらしいが、一番暑い時間帯にクーラー禁止ってどうっスかね、と日向はたまに思う。否、いつも思う。

 「暑い」

 「日向、聞き飽きたって」

 「悪ィ」

 日向の後ろで、塾の宿題をしていた女子生徒が、若干キツめの口調で言った。
 ぬるい風が、教室の空気をかき回す。

 あれから、
 赤沼の襲撃を受けてから、もう二週間以上が過ぎた。
 傷はもうすっかり癒え、体調もメンタル面もベストに戻った。

 (…………見つかってねーとか、マジかよ)

 この二週間、一度も赤沼は東区に現れなかった。

第三話 「紅色サマーバケーション」 02 ( No.56 )
日時: 2011/03/16 11:04
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: とんとんとんとんとんとんといかないで

 嵐の前の静けさ、という表現が一番正しいだろう。
 何か引っかかる。悪い予感が何度も何度も日向の胸をよぎる。

 だから、行ってみた。

 一週間ほど前のことである。日向は単身、赤沼の通う高校−−私立悠ヶ谷高校(ゆうがだにこうこう)へと乗り込んだ。
 高校の判別はそう難しくなかった。
 あの日、赤沼の着ていたワイシャツに縫いつけられていたワッペン。その紋章は、誰もが知る有名私立校の物だったからだ。
 乗り込んだ、と言っても、校内に入ってバットを振り回して暴れたわけではない。そもそもその高校があるのは北区であり、管轄外であるため、いかに風紀委員長の日向でも手を出せない。
 少しでも赤沼の情報を得る。そしてあわよくば戦線布告。
 無謀で突拍子もない計画。彼女の性格をよく表していた。
 相手は限りなく恐ろしく、危険。仲間をそんな危険にさらすわけにはいかない。だからこそ日向は、この計画を一人で実行したのだ。

 (……にしても、まさかな……)

 そこで得られた情報は、あまりにも意外だった。




 七月十日、午後四時半。異ノ国市北区。

 「……うわ」

 悠ヶ谷高校を見たときの、日向の最初の感想がこれだった。

第三話 「紅色サマーバケーション」 03 ( No.57 )
日時: 2011/03/16 11:05
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: でゅっおでっしむ! でゅっおでっしむ!

 大学並に広い校舎を、煉瓦造りの壁が取り囲む。校舎は外から見ているだけで五棟もあり、体育館もばかでかい。
 校庭もだだっ広い。サッカーのゴールや野球のバックネット、陸上のトラックなどが並んでもまだ余裕がある。
 芝生の敷かれた中庭にはたくさんのベンチ。周りには青青とした葉を茂らせる木が規則正しく並び、マイナスイオンや何やらがここまで漂ってくるような錯覚を覚える。

 「……うわ」

 もう一度、日向は呟いた。
 とりあえず来てはみたものの、日向は本当にここが赤沼の通っている高校なのかと不安になってきた。

 「イメージ、違いすぎだろ……」

 この高校と赤沼を一本の線で繋ぐことは、日向には難しかった。というか、できなかった。

 どうしようか、やっぱ帰ろうか。日向が悶々と悩んでいた矢先、不意に女の子の声が聞こえた。
 日向は顔を上げる。黒髪セミロングとツインテールの二人組が、日向に近づいて来ていた。どうやら帰るところらしい。

 「あ、あのっ」

 「んー?」

 少し慌てたような声を日向がかけると、二人は同時に日向の方を向いた。不思議そうな顔をしたツインテールは日向に近寄り、年下だと認識したのか、

第三話 「紅色サマーバケーション」 04 ( No.58 )
日時: 2011/03/16 11:06
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: でゅっおでっしむ! でゅっおでっしむ!

 「どうしたの? 迷っちゃった?」

 と、少し舌ったらずな声で聞いた。セミロングも近づいてくる。

 「あ、いや……ちょっと聞きたいことがあるんスけど……」

 「なになに? どしたん?」

 セミロングが明るく答える。日向は少しどもりつつ、覚悟を決めたように、



 「赤沼……って、知ってますか……?」



 日向は二人の目をしっかりと捉え、聞いた。
 二人は顔を見合わせ、少しばかり目をぱちくりさせた。急に何? とでも言うような顔で。
 ぶおん、と風が吹いた。なかなかに気まずい沈黙である。

 「……えと、知らなかったら別に−−」



 「もしかして、あなたも赤沼君のファン!?」



 はぁ? と。
 日向は一瞬、自分の耳を疑った。とりあえず頬をつねってみる。
 痛い。夢ではない。
 夢ではないのが未だに信じられない。今度は日向が目をぱちくりさせた。が、目の前の二人は霞のように消えたりはしなかった。夢ではないと、日向は再認識する。

 「赤沼君、人気だねぇ。アイドルみたい」

 「…………赤沼が、人気?」

 酸欠の魚のように口をぱくぱくさせながら、日向がかすれた声で聞く。

第三話 「紅色サマーバケーション」 05 ( No.59 )
日時: 2011/03/16 11:09
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: でゅっおでっしむ! でゅっおでっしむ!

 いやいやいや、と日向は心の中で否定する。あの赤沼が人気者? アイドル?
 日向は、この学校では「人気者」や「アイドル」という言葉を「危険人物」や「変人」という意味で使うのだろうか、とさえ思った。それほど、ツインテールの言葉は衝撃的だったのである。

 −−とりあえず、落ち着け俺

 日向はとりあえず深呼吸をする。そして「赤沼がアイドルに匹敵するほどの人気者である」というなかなか受け入れ難い現実を無理矢理脳味噌にインプット。
 覚悟を決めて二人に聞く。

 「…………えっと、人気……って?」

 かすれた声しか出なかったがどうにか伝わったらしい。そう、伝わった途端にツインテールは真っ赤に染まった頬に手を当て、

 「そうだよ〜。バスケ部のエースでねぇ。それはそれは格好良かったんだよ」

 「運動もできて成績もいいし、顔はカッコいいし、おまけにすごく優しいし! そりゃ人気出るよねー」

 セミロングも、ツインテールと同じように頬を真っ赤に染めている。暑さのせいではないことは一目瞭然だった。
 魂が抜けたように呆然とする日向を差し置き、二人は話を進める。

 「確か、バスケの特待生で入ってきたんだよね?」

第三話 「紅色サマーバケーション」 06 ( No.60 )
日時: 2011/03/16 11:10
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: でゅっおでっしむ! でゅっおでっしむ!

 と、セミロング。ツインテールはむーん、と考えるような仕草をし、

 「そうだよ。でも、二年の春ぐらいにケガして部活止めちゃったんだよねぇ?」

 「あーそうそう! いやー惜しいなー。私、赤沼君がバスケしてるの見るの、大好きだったのになぁ」

 「あ。赤沼君さ、昨日二年の……南さんだっけ、に呼び出されてなかった?」

 「そそ、体育館か校舎裏ね。でも断ったらしいよ? 南さん可愛くて性格もいいのに」

 「なんでだろねー。あ、今度私、狙ってみよっかな」



 空の色は、だんだんオレンジへと変わりはじめていた。
 呆然とつっ立っている日向を横目に、二人は恋バナ(のようなもの)に花を咲かせる。なにこの温度差、と日向は二人から顔を背けて呟いた。
 どうやら帰宅部が一斉に帰る時間帯のようで、辺りには高校生が増え始めていた。日向が立っているのは校門のまん前。邪魔だな、と判断した彼女はその場を離れ、煉瓦造りの壁に背中を預ける。

 「あ、赤沼君なら、もうすぐ出てくると思うよ」

 気を利かせたセミロングが日向に声をかけた。日向は黙礼し、自身の左横にある校門、そこから出てくる学生をじっと見つめる。

どうでもいい話 ( No.61 )
日時: 2011/02/25 22:25
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: WOvdF.BH)
参照: 志望校定員18人オーバーw

…………キャラが欲しい。
敵も味方も圧倒的に(?)数が足りない……東西南北の長(東は日向)はなんとなく浮かんでるけど……不良グループのリーダーが……。
一応二人は考えてるのですが、一人はマスターピースじゃないしなぁ。ただ単に能力思いつかなかっただけなんですけど。
オリキャラ募集は時間の問題だなぁ……。
とりあえず女の子が欲しい。バトルものだとやっぱ激しいアクションシーンが多いから、おとなしい女の子は扱えないと言うか、まず作れない……。バカとか(日向)、天真爛漫っ★とか、見た目は冷静中身は(ry とかならまだしも。

話がまとまってきたら、オリキャラ募集したいと思います。でも、題名のとこには書きません。
何故かって? PSPだからだよ。
募集するのは不良グループのリーダーと、風紀委員の書記やら経理やら色々。副会長ズはもう決まってるからダメ。
あ、いただいたキャラの著作権は私に……え? ダメ? だって絵とか描きたいじゃないか!

詳しい情報は明日。話は今晩のうちにまとめときます。
それじゃ、おやすみなさい。

切に願うぜ……? ( No.62 )
日時: 2011/02/26 22:57
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: WOvdF.BH)
参照: 志望校定員16人オーバーw

というわけでオリキャラ募集。

あ、マスターピースの能力について補足。
・「手から火を出す」とかは無理。なにもない空間からなにかを出すことは不可能です。
・あまりに強い能力には負担が伴います。能力の強さと負担の大きさは比例。
・能力は決まった条件下でしか使えません(目を開けている間だけ、左手で触れたものだけ、半径何メートル以内など)。必ず条件をつけて下さい。


オリキャラ募集用紙

キャラの名前【】(読みがなもお願いします)
性別【】
年齢【】
身長【】
容姿【】
性格【】
一人称と口調【】
住所【】(東西南北のどの区か)
風紀委員?不良?【】
能力名【】
能力の概要【】
不良ならグループ名と、その特徴(タトゥーとか)。風紀委員なら役職(書記とか)【】
サンプルボイス(何個でも)【】
著作権は私の物でもよろしいですか?←【】
この小説の感想とか(ダメだしOK)【】


ありがとうございましたm(__)m

Re: Peace Keeper オリ募集 ( No.63 )
日時: 2011/02/27 00:14
名前: タリズマン (ID: gWH3Y7K0)

オリキャラ募集用紙

キャラの名前【蓮城 恵那(れんじょう えな)】(読みがなもお願いします)

性別【♀】

年齢【18】

身長【165】

容姿【腰までのロングストレートの赤髪に同じ色の鋭い眼。顔付きは凛々しいと云った感じ。
   服装はシックなブラウスとロングスカート。黒のニーソックスに編み上げブーツ。パッと見は何処かのお嬢様といった風体】

性格【外面からは冷静冷徹に見えるかも知れないが、内面はかなりのヘタレ。友達が欲しい。
   しかし不良のリーダーだけあって敵対するものには容赦しない。むしろ何の感情も見せない。ある意味で独裁者らしいとも言える】

一人称と口調【私。〜か、〜ではないか?】

住所【北】(東西南北のどの区か)

風紀委員?不良?【不良】

能力名【アーク=ロイヤル】

能力の概要【相手が抱いた感情を極限まで高め、暴走させる(詳細、脳から発せられるシナプス反応を凄まじいほど増強させる。他の脳内反応にも応用出来るが、自らの脳にも負担が掛かる)】

不良ならグループ名と、その特徴(タトゥーとか)。風紀委員なら役職(書記とか)
『センティネル(番兵という意味)』
【・特徴としてはメンバーは皆、スーツとソフト帽、そしてコートを着用している。アメリカの60年代マフィアと言った格好。女性メンバーもパンツスーツ。
見た目や態度は紳士的であり、言動もあまり荒くは無いが、それでいてメンバーは冷酷で冷たい。他の不良の様に好き勝手に動くのではなく、
まるで軍隊か何かの様に階級が決められていて、指揮官の指示で動く。武装は密輸入したナイフや警棒だが、拳銃を持っている者もいる。集団戦が得意。】

サンプルボイス(何個でも)
【自分を好きになったほうがいい。 長く付き合うのだからな】
【医師にかかって必ず助かるものなら、病気で死ぬ者はおるまいよ】
【牢獄の庭を歩きまわれる自由より、嵐の海だがどこまでも泳いでゆける自由を・・・私なら選ぶ】

著作権は私の物でもよろしいですか?←【イエスです】

この小説の感想とか(ダメだしOK)【まさに格闘小説!w 文章は上手いし、ストーリーもオーソドックスで良いかなと。ダメだしなんか出来ません】

Re: Peace Keeper オリ募集 ( No.64 )
日時: 2011/02/27 20:36
名前: Neon ◆kaIJiHXrg2 (ID: 9YJBGiMA)

キャラの名前【フランシスカ・アルファーロ】(読みがなもお願いします)
性別【♀】
年齢【13】
身長【131】
容姿【踵まである長い茶の長髪に、緑の瞳。 そしてなぜか喪服】
性格【子供っぽくない。 感情表現が苦手で嫌に大人びていて、回りくどいことを嫌う。 IQ200を超える天才で、図書館に入り浸っていることが多く、そこで暴れられると怒り狂う。 だが、怒り狂おうと、表面上の変化は皆無。 不良と呼ばれる部類の癖に、争いごとを嫌う】
一人称と口調【私 〜なのだよ】
住所【北】(東西南北のどの区か)
風紀委員?不良?【不良】
能力名【マインドブレイク】
能力の概要【思考を一瞬で奪い去る。 今まで何を考えていたのか、何故ここに居るのかなどの情報が全て消えるため、そこで基本は戦闘終了する】
不良ならグループ名と、その特徴(タトゥーとか)。風紀委員なら役職(書記とか)【龍の巻きついた塔のタトゥーが右肩に付いているが、服のせいで見えない。 グループではなく彼女単体】
サンプルボイス(何個でも)【
「私は、フランシスカ。 名前が長い故、フランと呼んでくれたまえ」
「君、頭が邪魔なのだよ。 本に……手が届かないではないか」
「私の神聖な図書館を、荒らすのは止めてくれないか」
「……君、死にたいらしいな。 私の下僕となるか、死か。 どちらか今すぐに選べ」


著作権は私の物でもよろしいですか?←【YES】
この小説の感想とか(ダメだしOK)【改行が多すぎると思うので、空けても台詞に1行程度にした方がいいかと。 そうすれば、特に強調したい場面で2行あけることで強調可能になりますよ】

Re: Peace Keeper オリ募集 ( No.65 )
日時: 2011/02/27 16:16
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: /w7jENjD)

オリキャラ募集用紙

キャラの名前【裂片 夕(さけがた ゆう)】(読みがなもお願いします)
性別【♀】
年齢【16】
身長【150cm】
容姿【髪はオレンジ色の爽やかなロングヘアー、瞳は黄色でまぶたが半分閉じている(要するに眠たそう)。いつも黄色の派手な服着用。】
性格【楽天家、マイペース。いつもぼーっとしていて、表情がほとんど変化しない。喜怒哀楽の感情は持つが、ほとんど顔に出さない。】
一人称と口調【私 語尾を伸ばす癖がある。】
住所【西】(東西南北のどの区か)
風紀委員?不良?【風紀委員。自称『西の代表』】
能力名【反撃防御(カウンターシールド)】
能力の概要【カウンター性能を兼ね備えた防御術。効果が四十分で途切れ、十七分三十五秒寝ないと再度発動できない。】
不良ならグループ名と、その特徴【書記】
サンプルボイス(何個でも)
【うふふー。西の風紀委員代表とは私のことであるー】
【私のシールドを突き破ることなど出来ないのだー】
【タイマーどこー? あれが無いと十七分三十五秒計れないよー】
【日向さんー、私は寝るー】
著作権は私の物でもよろしいですか?←【おkです】
この小説の感想とか(ダメだしOK)【能力系の物語大好きなんですよねー。今後の展開を楽しみにしております。ダメ出し? そんなことが出来るほどの力は持っておりませぬ】


ありがとうございましたm(__)m

Re: Peace Keeper オリ募 ( No.66 )
日時: 2011/02/27 18:20
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: WOvdF.BH)
参照: どうなってんだ どうなってるんだ

…………え?
いきなり三人も?
夢じゃね? これ夢じゃね?

…………(思考停止)



タリズマン様、Neon様、パーセンター様、とりあえず、

いらっさいませえぇぇぇぇぇ(以下略)


▼タリズマン様
恵那さん……バリ格好いいっす……! 惚れるっす……!
なにあのサンボイの格好良さ。日向なんか目じゃないね!
超クール系リーダーキタコレ! やっばいめっちゃ嬉しいです(^p^)
格闘小説……ありがとうございます! 文章上手いなんて嬉しいです! 私女子ですけどバトル大好きなんですよw 今はハンターハンターがマイブームですww
素敵なキャラありがとうございました!

▼Neon様
………………ぇ?
「能力者Lvゼロ」の、Neon様が、このカスみたいな駄文に、コメント?
……はっ、夢だ夢だ。夢なんだよ朱音。さっさと目を覚ませ。
…………………………。

夢だけど! 夢じゃなかった! 夢だけど! 夢じゃなかった!(ト●ロ?)

改めて初めまして!
うおお、何とキャラの濃い女の子だ……! っていうか能力ほぼ最強じゃないですか! 平和的だけど!
……なんか私の小説スッカスカだなーと思ってたら、それが原因だったんですね!

Re: Peace Keeper オリ募集 ( No.67 )
日時: 2011/02/27 19:13
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: /w7jENjD)

あーありましたねw
確か大きな木が出来る夢を見て、次の日に芽が出てたんでしたっけ?
懐かしいwwトトロは大好きですw

Re: Peace Keeper オリ募 ( No.68 )
日時: 2011/02/27 20:16
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: WOvdF.BH)
参照: あんたもう黙っておくんな

上の続き。

アドバイスまでありがとうございました! IQ200の天才……さて、どう使おうか。彼女なら戦闘に入る前に能力発動しちゃいそうですからねw
あ、限定条件が無いようでしたので、こっちで勝手に付けても構いませんか? わりと強い能力ですので。
素敵なキャラありがとうございました!

……店は開いてませんよ?(殴

▼パーセンター様
……かいらしっ(可愛らしい)!
語尾を伸ばす……確かとあ禁の土御門舞夏ちゃんもそんな口調だったような……? あんまり覚えてないんですけどね。
銃弾かわすのとか得意そうですね^^ 肉弾戦系の人と組ませ……あ、ちょうど西の委員長はそんなタイプですので、彼と組ませますw←安直 常にキッチンタイマ装備ですね☆
トトロも好きなんですけど、それ以上にもののけ姫が好きですw
素敵なキャラありがとうございました!

Re: Peace Keeper オリ募集 ( No.69 )
日時: 2011/02/27 21:49
名前: Neon ◆kaIJiHXrg2 (ID: 9YJBGiMA)

その視線……私は天然記念物か何かなのか?(ぇ

あ、追加設定はお好きなようにどうぞ^^
まあ、平和的ですが確かにある意味最強ですね……
私の小説はチートが多すぎてそういう概念が無くてスイマセン
あ、改行の間違いなのですよ
私の誤字は凄まじいので後で直しているのも結構多いです

Re: Peace Keeper オリ募 ( No.70 )
日時: 2011/03/16 11:11
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: どうなろうがなんだっていうんだ そんなこった知ったこっちゃ

▼Neon様
天然記念物よりは人間国宝ですかね(キリッ
了解しました! じゃあ、「頭に触れた人の記憶を消す」という能力にします。
あー……誤字脱字は私もよくやります。急いで打つとなっちゃうんですよね。

「能力者Lvゼロ」の大ファンです! というよりは隠れファンです!←
更新楽しみに待ってます^^ 

第三話 「紅色サマーバケーション」 07 ( No.71 )
日時: 2011/03/16 11:12
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: ないんだこっちゃ なんだっていいんだ エンヤコラ やんのかコラ

 赤沼を見つけるのは至極簡単なことだろう。どれだけ人に紛れていようと、あの腐臭のような「殺気」は絶対に隠せないはずだ。
 徐々に自身の心拍数が上がっていくのを、日向は感じていた。息もだんだん荒くなっていく。あの日のことを思い出す度、心臓が締め付けられるような痛みに襲われる。
 だからこそ、負けるわけにはいかない。
 理不尽な私的制裁で不良たちを傷つけたあげく、無関係の先輩まで痛めつけたあの悪魔のような男を、絶対に許すわけにはいかない。
 日向は深呼吸をし、自分を落ち着かせた。話に夢中の二人を後目に、校門から出てくる生徒たちに目をこらす。
 そして、

 「ーー!」

 見つけた。
 漆黒の髪、同系色の目。痩せ型だが筋肉質で、背はかなり高い。カチューシャはしておらず、伏し目がちの目は長い前髪に隠れていた。

 「……ッ」

 今周りに人がいなければ殴ってやるのに、と日向は歯ぎしりをする。
 どうやら赤沼は日向にまだ気づいていないようで、近くにいるショートカットの女子生徒と親しげに話している。気のせいか、女子生徒の顔はほんのり赤い。

Re: Peace Keeper オリ募集 ( No.72 )
日時: 2011/02/28 16:00
名前: 風(元:秋空  ◆jU80AwU6/. (ID: KjzdqHYY)

お久しぶりです。
Neon様が人間国宝なら風さんは人間粗大ゴミですぅ♪
オリキャラ投稿ですvv
次,コメする時は感想書きますね?



オリキャラ募集用紙

キャラの名前【限緋深紅(カギリビ シンク)】(読みがなもお願いします)
性別【♂】
年齢【17】
身長【188㎝】
容姿【深紅のスポーツ刈りで青と銀のオッドアイ,瞳は切れ長で爬虫類のよう。面長で端麗な顔立ち。
服装は基本的に赤系が好き。】
性格【自暴自棄で衝動的で自己愛が凄まじい。神経質で綺麗好きな所が有るがその感覚は狂っている。】
一人称と口調【俺様 〜ですぜ やりやがりましたな。←台詞にすると「俺様を馬鹿にしやがりましたな?」って感じ】
住所【北】(東西南北のどの区か)
風紀委員?不良?【不良】
能力名【インデペンデンスデイ】
能力の概要【相手の両目と自らの両目が(数秒)重なり合った時に発動。その瞬間1秒相手は動きを停止する。】
不良ならグループ名と、その特徴(タトゥーとか)。風紀委員なら役職(書記とか)【基本的につるまず一人。】
サンプルボイス(何個でも)
【まぁ,俺様の能力は詰り相手と正対してないと何にもできねぇわけですぜ?】
【血…血って良いよな…だってよ,体が暖まるますぜ?俺様ぁ,基本的に血に始まり血に終るんですよ?】
【今日の夜血を飲みました…何時も通りですぜ?あぁ,今日の血は少し,パンチが効いてたから明日は優しい味わいの血が良いなぁ】
著作権は私の物でもよろしいですか?←【無論ですが?】
この小説の感想とか(ダメだしOK)【1秒人の動き止めれたら幾らでも人…殺せますよね(てめぇのキャラの事語るなや!】


ありがとうございましたm(__)m

Re: Peace Keeper オリキャラ募集 ( No.73 )
日時: 2011/03/01 16:40
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: いつの間にか参照が300突破しててびびった

▼風様
風様は人間粗大ゴミなんかじゃないですよ! どっちかっつったら私のほうが粗大ゴミです!!
感想……やばい、なんか緊張する……。

な、なんちゅー能力! たかが一秒、されど一秒……恐ろしいぜ。
爬虫類系の目って聞いて、いつわり人空の弐猫君が思い浮かんだのは私だけでいいっ……。
自己愛が凄まじい……だと? 彼はB型と見た←

ステキなキャラありがとうございました!

Re: Peace Keeper オリキ ( No.74 )
日時: 2011/03/02 18:33
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: WOvdF.BH)

あげー。
更新は明日か明後日か……。

あ、今回の期末テスト410点でした。自分でびっくり。

第三話 「紅色サマーバケーション」 08 ( No.75 )
日時: 2011/03/16 11:13
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: やっぱ更新します

 その少女もこの二人同様、暑さが原因で頬を赤らめていたわけではないだろう。本当の原因は隣にいる青年−−赤沼だ。
 −−演技だ。演技に決まってる
 日向は脳に渦巻く雑念を払い、覚悟を決める。下を向いて大きく息を吐いた後、漆黒の瞳で赤沼を捉えた。

 「おい」

 凛とした低めの声。その声が一瞬、空間を支配した。
 格別大きい声を出したわけではない。それなのにその声はざわめきを切り裂き、生徒一人一人の脳にまで反響した。
 まるで、時が止まったかの様な静寂。
 放課後、帰路に着く生徒たちの視線が日向に集中する。ほとんどは驚愕と呆れ、そして苛立ちの目線だったが、
 一人。たった一人だけ、違った目をした者がいた。

 「……………………ははっ」

 赤沼だ。
 彼は日向と目があった瞬間、その数秒だけは驚いていたように見えた。
 だが今は、

 「……っ、ははっ。まさか、ここまで来るとは思わないよ……はははっ」

 口元に手を当て、さもおかしそうに笑っていた。
 沈黙の中、赤沼の笑い声だけが聞こえる。今度は彼に視線が集中した。

 「本当、キミも執念深いね」

 前髪に隠れた漆黒の目は、笑いすぎたために涙で潤んでいた。

第三話 「紅色サマーバケーション」 09 ( No.76 )
日時: 2011/03/16 11:14
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: いつの間にか参照が300突破しててびびった

 夕焼けに染まった校門。その前を、つかつかと靴をならして赤沼が歩く。まるでレッドカーペットの上をスターが歩いているかのように、青年の歩く道を確保するように人ごみが分かれる。
 長めの黒髪にやや伏し目がちな漆黒の瞳。病的に白い腕は細身ながらも筋肉質で、「バスケットボールをやっていた」というのも納得できる。瞳の下に絆創膏はなかった。
 色のない唇に微笑を浮かべ、青年は少女に近づく。周囲の時間は依然止まったままだったが、彼らは気にしない。
 赤沼は日向の肩に右手を置き、軽くしゃがんで自身の口をその耳元に寄せ、

 「いつでもおいで。キミなら、相手をしてあげる」

 と、愛しそうにささやいた。手を日向の肩から離した彼は学生鞄を肩にかけ直し、手を振りながらさっき話していた女子生徒の所へと歩き出す。
 誰かがこの空気に耐えられなくなったのか、「おい、行こうぜ」と言葉を発した。それを皮切りに、ここら一帯の時間が再び流れ出す。日向の後ろにいた二人組が、同時に「えぇー!!」と叫んだ。

 「あなた、赤沼君と知り合いだったの!?」

 セミロングが俯いている日向の肩を些か乱暴に揺する。だが、日向は顔を上げようとすらしなかった。

Re: Peace Keeper オリキャラ募集 ( No.77 )
日時: 2011/03/05 22:07
名前: モンブラン ◆0mqnbxF3TQ (ID: 97uBXX7z)
参照: トリップ変えた・・・かも。

ども、モンブランです。
いやあ、朱音さん自身は駄文とか言ってますけど、とてもいい文章だと思いますよ、多分(ぁ

赤沼さんかっけぇw(ぁ

それはそうと、リレー小説の方だいぶ進んだんで、今度来てくださいなぁ♪





期末テスト410点・・・だと・・・・・・?

Re: Peace Keeper オリキ ( No.78 )
日時: 2011/03/05 22:44
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: WOvdF.BH)

▼モンブラン様
いやいやいや駄文ですよこんなもん! っていうか持ち上げといて落としましたねw 先生、これがちやほやの法則ですか!
かっこいいなんて照れちゃうじょ!(お前じゃねえ 彼、巷ではウザキャラなんですけどねw

あー…………。
私も紛らわしいだろーなーとは思ってたんですけどね。私とその「朱音」様は別人です。
以前リク依頼掲示板で同名の方を見かけたんですが……モンブラン様の言っている「朱音」様っておそらくその方ですね。いや、紛らわしくてすみません。
っていうかキャラ違いますもんねw 朱音様はもっとはっちゃけた感じでしたしww
まあこれも何かの縁ですし、リレー小説、見に行きます。どこですか?

期末の点数は自分でもびびりましたwww

Re: Peace Keeper オリキャラ募集 ( No.79 )
日時: 2011/03/06 10:53
名前: さくらもちもち (ID: PA3b2Hh4)

オリキャラ募集用紙

キャラの名前【藤原 寧々(ふじわら ねね)】
性別【女】
年齢【14】
身長【152】
容姿【癖のある短い黒髪に、不健康そうなクマのある三白眼の黒の瞳。目つきが鋭い。古風なセーラー服に地味な眼鏡を掛けている】

性格【皮肉屋で現実に対してネガティブに考えているが、性格が暗いわけではない。自分の価値観を絶対としている為、他人の価値観になんて興味がない】

一人称と口調【あたし 〜的な、〜とかマジありえないんですけど】
住所【東】(東西南北のどの区か)
風紀委員?不良?【風紀委員】

能力名【真逆反射リフレクター
能力の概要【自分に向かって移動してきた物体が、自分の身体に接触した瞬間のみ、移動している方向とは真逆の軌道へと変換させる。運動の大きさは変わらない。一瞬しか自分と接触しないので痛みも感じない。ただし、その場で停止している物体には適用されない。また、自分から相手を殴った時に限り、自分にも真逆反射が適用され、自分が殴った方向とは真逆に吹っ飛ばされる(もちろん相手が自分を殴った時は相手が吹っ飛ばされる)】

不良ならグループ名と、その特徴(タトゥーとか)。風紀委員なら役職(書記とか)【経理】

サンプルボイス(何個でも)
【あたしは藤原寧々、風紀委員の経理を担ってる的な】
【マスターピースなんてろくなもんじゃないよ】
【あたしはアンタを殴れない、アンタもあたしを殴れない】

著作権は私の物でもよろしいですか?←【はい】
この小説の感想とか(ダメだしOK)【能力系が好きなので、とても楽しく読ませてもらっています。今後の展開に期待しています!】


ありがとうございましたm(__)m

Re: Peace Keeper オリキャラ募集 ( No.80 )
日時: 2011/03/07 21:54
名前: 朔 ◆sZ.PMZVBhw (ID: 9nPJoUDa)
参照: DDFFのケフカのトークが物凄くレベルアップしてる件。

オリキャラ募集用紙

キャラの名前【鹿苗 笙彌(かなえ ふえみつ)】(読みがなもお願いします)
性別【男】
年齢【17】
身長【168】
容姿【白いニット帽に頭にゴーグルをつけている。明るく短い茶髪と同じ色の目をしており、垂れ目。灰色のPコート(前は開けている)、無地のハイネック、破れたらジーパン、スニーカー】
性格【後先考えないマイペースで、人のことを翻弄するのが好き。いつも飄々としていて放浪癖が激しい。また女子を見るとすぐに口説き始める(笑)常に口元は笑みを浮かべており、怒ったところは誰も見たことが無いらしいが……。】
一人称と口調【おれ マジで?うっそーん。倦怠な口調で(謎】
住所【西】(東西南北のどの区か)
風紀委員?不良?【風紀委員で】
能力名【オキシゲン=ヴァレット】
能力の概要【体内の酸素から弾丸を作り出す。体内で作った弾丸は掌から撃ち出せる。威力が高く、笙彌の意思で動く弾であるが、弾丸一つに体内の酸素の多くを使うため、むやみやたらに撃つと酸欠を起こしてしまう。(呼吸に於いて、吐き出す二酸化炭素が弾丸に変わったような感じです)その為笙彌は一日十五発までと決めている。また、吸いこんで体内に吸収したばかりの酸素でなければ使用できない。】
不良ならグループ名と、その特徴(タトゥーとか)。風紀委員なら役職(書記とか)【会長だかなんだか…偉いらしいが大抵何所かをふらついていて居ない為、存在を知っている人は少ないとか(なんてアバウトな)】
サンプルボイス(何個でも)【あっれぇ、何?おれ迷ったかなぁ】
【うっはぁ、なんか面倒臭いことばっかりじゃん。え、マジで。なにそれ、全部俺の責任だったりする系?】
【おれは鹿苗笙彌ね。カナエって呼ばれたり、フエって呼ばれたりしてる訳。閑話休題、あのさ、この後一緒にどっか行かない?あ、一緒に高速道路走ろううよ、自分たちの足で】
【おれ的には、ハチの巣よりもクモの巣の方が好みなんだけどな〜。ま、取り敢えず穴だらけにはなっといてくれよ。三百円あげるからさ】
【……お前らふざけてんなよ。殺すぞ。死ぬことぐらいは覚悟しとけよ】
著作権は私の物でもよろしいですか?←【おっけえです^^実は個人的に設定みたいで書いた絵g((ry】
この小説の感想とか(ダメだしOK)【取り敢えずバトル描写やらなんやらをおらに分けてくれ。】

ありがとうございましたm(__)m


うそーんは自然と彼が喋ってしまったのよ。決して道化なんか意識してないんだから!

Re: Peace Keeper オリキャラ募集 ( No.81 )
日時: 2011/03/07 10:18
名前: ひふみん (ID: cx1920xY)

オリキャラ募集用紙

キャラの名前【黒塚終厳くろづかしゅうげん】(読みがなもお願いします)
性別【男】
年齢【17】
身長【193】
容姿【馬鹿には見えない上着を着ている(本人談)下はジーンズ。細マッチョ、年中このスタイルのため周囲から馬鹿なんだと思われている。顔は野性的な・・・ハリネズミのような髪型(金髪)。】
性格【ただひたすらに、純粋に馬鹿。だが兄貴肌で周囲から頼りにされてる。イギリスがどこにあるか分からない・・・そんなレベル(泣)】
一人称と口調【俺、言葉遣いは乱暴。】
住所【西】(東西南北のどの区か)
風紀委員?不良?【不良】
能力名【ダーティースター(不良の星)】
能力の概要【ただの馬鹿力自分の戦闘力は某国のピー(情報統制が・・・)を全滅させるほどらしい・・・(本人談)で生命力が人よりもはるかに強く銃で撃たれても平気らしい・・・(本人談)。実際はたいした事ないかもしれないが・・・とにかく馬鹿なことは確か。】
グループ名【オベリスク】かっこ悪いですから変えてもらって結構ですww一応リーダーだがコイツと違って頭がいい初代メンバーでNO.2(強さが)の不良がオベリスクを統率する。
サンプルボイス(何個でも)
【あ?俺が半裸だと?はっは、俺は馬鹿には見えねえ上着を着てるからな!】

著作権は私の物でもよろしいですか?←【おkです。】
この小説の感想とか(ダメだしOK)【いや、毎回思うんですけど・・・
どうやったらそんな文章力が身につくのか教えて欲しいですww】

能力の概要は曖昧ですが彼はそんなのがなくても実際強いです。不良の星ですからw

Re: Peace Keeper オリキャラ募集 ( No.82 )
日時: 2011/03/06 19:41
名前: モンブラン ◆0mqnbxF3TQ (ID: 97uBXX7z)
参照: トリップ変えた・・・かも。

キャラの名前【天乃 幸行(あまの さちゆき)】(読みがなもお願いします)
性別【男】
年齢【17】
身長【183cm】
容姿【実に平凡で平均的。】
性格【あまり関係は無いけれど影が薄い。】
一人称と口調【「僕」。語尾は如何なるときにもです・ます】
住所【南】(東西南北のどの区か)
風紀委員?不良?【風紀委員】
能力名【ボイスニードル】
能力の概要【“声”を一点に集中させる能力。声が大きければ威力も増す。最も大きい場合は】
不良ならグループ名と、その特徴(タトゥーとか)。風紀委員なら役職(書記とか)【書記。口調は優しいけど部下には凄く厳しい。】
サンプルボイス(何個でも)【「僕はアマノです。」
「影が薄いってよく言われますよ。」
「“口は災いの元”って言いますよね?つまりはそういうことです。】
著作権は私の物でもよろしいですか?←【よろしいです】
この小説の感想とか(ダメだしOK)【】

Re: Peace Keeper オリキ ( No.83 )
日時: 2011/03/06 22:15
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: WOvdF.BH)
参照: ケフカちゃーん ケフカーちゃーん 細すぎーてもやーしーみーたーい

……ワット ハプンド?
私が図書館で真面目に(笑)勉強したからか? オリキャラが一気に四人も!
これだけ多いとぴーえすぴーじゃさばけないので、返信はまた明日、パソ子からします。でも今から更新はするよ!

▼朔様
コスモスと戦えるって所……見せて、ちゃぶだいっ

Re: Peace Keeper オリキャラ募集 ( No.84 )
日時: 2011/03/06 22:42
名前: 月夜の救世主 (ID: rs/hD2VF)
参照: デュオディシム欲しい。ペンタブ欲しい。モンハンも欲しい。

オリキャラ募集用紙

キャラの名前【東城 時宗】(ほうじょう ときむね)
性別【男】
年齢【19】
身長【185cm】
容姿【オレンジ色の髪の毛。耳らへんからツンツンはねている。クセ毛。瞳の色は黄色。黒いTシャツ。白い馬がプリントされている。ネルシャツを腰に巻いている。ジーンズ。青いスニーカー。銀色のプレートをつけている。龍を象ったシルバーリングを指にはめている。】
性格【活発でぶっきらぼう。めちゃキレ痔。仲間が傷つくと怒りに燃える。(ってことは、優しい奴なのかもしれない;)】
一人称と口調【一人称:俺 口調:〜だぞ・〜だろうが】
住所【北】(東西南北のどの区か)
風紀委員?不良?【不良】
能力名【一つの力(パワー・オブ・ワン)】
能力の概要【攻撃力・防御力・回避力・速さ・命中力・視力・聴力のどれか一つだけパワーを最大限に引き出す能力。ただし、効果がきれるまで追加などは出来ない。】
不良ならグループ名と、その特徴(タトゥーとか)。風紀委員なら役職(書記とか)【グループ名:舞龍 特徴:龍のシルバーアクセサリー着用】
サンプルボイス(何個でも)【行くぞ、お前ら!ぶっ潰すッ!!!】
             【大きな志で行こうぜ。龍のように・・・】
             【舞龍ナメんな。ナメてっと、噛まれるぜ。】
著作権は私の物でもよろしいですか?←【どうぞ、どうぞー^^】
この小説の感想とか(ダメだしOK)【細かい動作などがうまく表現しているところがすげええぇぇぇ!と、興奮しました。いいなぁ。その文章力分けてください・・・(´Д`)このキャラ、お気に召さなかったらボツでもいいんで。w】

Re: Peace Keeper オリキャラ募集 ( No.85 )
日時: 2011/03/07 17:32
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: ケフカちゃーん ケフカーちゃーん 細すぎーてもやーしーみーたーい

▼さくらもちもち様
桜餅おいしいですよね^^ 葉っぱが塩辛いのが好きです。
寧々……はっ、べるぜバブ——失礼しました。
よかった! 東はキャラが足りてなかったんですよ←おい いや足りてるっちゃ足りてるんですが、こういうタイプの子がいないというか。
単純な様でいて奥が深い能力ですね。IQの低い私が使えるか……善処します。頑張ります。
楽しみに読んでるだなんて……ありがとうございます! まだまだ修行とか全然足りてませんが、精一杯頑張ります!
今後の展開は日向の(ピー)がついに登場してなんと開封が(バキュン☆)して(ピー)…………あれ。なんで? ワイセツな言葉は喋ってないよ?

ステキなキャラありがとうございました!!


▼朔様
龠滿←なんて読むんですk(殴
ダルンダルンキャラktkr! 「飄々」とか「天邪鬼」とか「バカ」とかならなんぼでも作れるんですが、ダルンダルンは作れない朱音です何か文句があるなら言いなさ(蹴
……オキシゲン=酸素? オキシドールは過酸化水素水だから合ってるんですかね?
銃(若干違うけど)ですか……沙羅の立場危ういw まあ沙羅の能力はあくまで「スコープ」ですからね。うん。被ってない。多分。
本気になったら怖いんですか空気会長!!← 死ぬことなんて覚悟できないっす! っていうかさっきのダルダル口調カムバック!!
……あれ、サンボイに「シンジラレナーイ!!」と「黒こげだじょ!」が入ってな……え? そいつじゃないって?
バトル描写? なにそれおいしいの?

サンボイ多くて助かりました^^ キャラの口調で悩むことが多いので……。高速道路走っちゃダメよ。
ステキなキャラありがとうございました!!


▼ひふみん様
ふっ……うちのオリキャラはアメリカの首都がニューヨークだと思ってるぜ!!←だから何だ
っていうか名前めちゃくちゃかっこいい! 平々凡々な名前しか考えられない私にその脳みそを分けt(殴
半裸半裸〜♪(リンダリンダのメロディで)半裸で興奮するような子じゃないですけどね私は。だからといって全裸で興奮するわけでもないですけど。でもFF10のジェクトは大好きです。裸の王様っ!!
本人談に吹きましたww あ、こいつバカだ(失礼
いや、オベリスクで行きます(キリッ)。格好いいですもん。
あれ……上着が見えない……はっ、私はバカなのか!?
ですよね^^ 不良の星ですもんね^^
文章力、文章力……(冷蔵庫を開ける)
え? 毎回ってことは読んでくださってるんですか? ありがとうございます! 読みにくい駄文で申し訳ないです……。

ステキなキャラありがとうございました!!


▼モンブラン様
平均ってことはイケメンですね←
影が薄いなんて……いちいちキャラが濃いこの駄文では命取りですよ! あ、でもイケメンだったら大丈夫……かも……しんない……。
おおう、正に「口は災いの元」! ……最も大きい場合はどうなるんですか! なにその空白怖いっ!
部下にはすごく厳しいなんて、理想の上司像じゃないですか^^ ……私はMじゃないですよ。なんですかその目!
誰にでも丁寧語のキャラはいなかったので、彼は貴重です^^ やっぱオリキャラ募集してよかったです。私だけがキャラ作ったんじゃどうにも偏りますからね……。ありがたく使わせていただきます^^

ステキなキャラありがとうございました!!


Re: Peace Keeper ( No.86 )
日時: 2011/03/07 17:51
名前: モンブラン ◆0mqnbxF3TQ (ID: 97uBXX7z)
参照: トリップ変えた・・・かも。

おっと、脱字が有りましたね。修正したものを書いときます。

キャラの名前【天乃 幸行(あまの さちゆき)】(読みがなもお願いします)
性別【男】
年齢【17】
身長【183cm】
容姿【実に平凡で平均的。】
性格【あまり関係は無いけれど影が薄い。】
一人称と口調【「僕」。語尾は如何なるときにもです・ます。但し疑問文の際には変わる。】
住所【南】(東西南北のどの区か)
風紀委員?不良?【風紀委員】
能力名【ボイスニードル】
能力の概要【“声”を一点に集中させる能力。声が大きければ威力も増す。最も大きい場合は、ドラム缶に穴を開けるほどの威力を持つ。また、“声の振動”そのものを一点に集める為、周りから見ると口をあけただけで相手にダメージがかかったように見える。】
不良ならグループ名と、その特徴(タトゥーとか)。風紀委員なら役職(書記とか)【書記。口調は優しいけど部下には凄く厳しい。】
サンプルボイス(何個でも)【「僕はアマノです。」
「影が薄いってよく言われますよ。」
「“口は災いの元”って言いますでしょう?つまりはそういうことです。】
著作権は私の物でもよろしいですか?←【よろしいです】
この小説の感想とか(ダメだしOK)【この前書いたのと一緒ですね、ハイ。】

Re: Peace Keeper ( No.87 )
日時: 2011/03/07 21:37
名前: ひふみん (ID: cx1920xY)

どうもひふみんですw
確かにFFのジェクトも半裸ですよねw
あと名前ですがそんなかっこよくないですよねw
オベリスクのNO2の奴ももし仮に奴がこの神小説に出る事があるならオリキャラとして書かせてもらってもいいでしょうか?

なんかすいませんでしたw

Re: Peace Keeper ( No.88 )
日時: 2011/03/07 21:54
名前: 朔 ◆sZ.PMZVBhw (ID: 9nPJoUDa)
参照: 最終更新が2/23ってwww

申し訳ない<m(__)m>変換ミスがあったんで直しておきます汗汗
笙彌君です。いやあ、何の変換ミスなんだか…orz

彼の場合は自分の眼に見えてないと撃てないです。多分。なんかもうケフカの○○ファイガみたいな感じとか((殴
オキシドールは過酸化水素であっているはず…!えいちつーおーつーだったっけな(うろ覚え)
いや、彼なら多分喋ります。きっと喋るよ。絶対喋r((
会長だって本気になると怖いんです!きっとwww

第三話 「紅色サマーバケーション」 10 ( No.89 )
日時: 2011/03/16 11:15
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: とりあえず今日は更新だけします。返信はまた後日!

 「……いつでも来い?」

 彼女の心は今、怒りに震えていた。本来その言葉を言えるのは風紀委員の方であり、不良はそんなことを言える立場ではない。そのことを、風紀委員長である日向は誰よりも熟知している。
 この街をテリトリーとする不良は、大なり小なり日向を恐れている(恐れ、というよりは畏怖に近いのかもしれないが)。それは日向にとって、当然の事実として彼女の頭に埋め込まれているものだった。
 もちろんそれは彼女の驕りから派生したものではなく、委員長としてこの街を守るという決意から産み落とされた、日向の誇りの現れだった。
 それなのに、
 それなのにあの青年は、少女の誇りを無惨にも砕いた。

 「相手……してやる……!?」

 ぎりり、と日向は歯を食いしばる。きつく握りしめられた両の拳に血管が浮き出る。
 怒りと悔しさに満ちた目で、日向は赤沼の背中を睨む。まつげの手前にまで迫ってきた涙を必死に堪え、日向はさっきよりも強く拳を握る。
 悔しかった。
 あの夜、見逃してもらわなければどうなっていたかも分からない自分が。
 悔しかった。
 今、生徒たちの目の前で、あの青年を殴ることができない自分の弱さが。
 悔しかった。
 誇りを踏みにじられ、ズタズタに心を割かれても、歯を食いしばることしか出来ない自分の脆さが。
 悔しくて悔しくて悔しくて、日向は唇を噛み締めた。じんわりと、鉄臭い血の味が口に広がる。握り締めた手のひらに爪が食い込む。

 「畜生っ……」

 ぶるぶると震える手を必死に押さえながら、溢れる悔し涙を必死に堪えながら、



 「畜生っ!!!」



 日向は、喉が張り裂けるほど絶叫した。

Re: Peace Keeper ( No.90 )
日時: 2011/03/11 16:16
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: ケフカちゃーん ケフカーちゃーん 細すぎーてもやーしーみーたーい

今日卒業式でした。泣かなかった。頑張った。

▼月夜の救世主様
……働け19歳ッ!!(殴
え? 切れ痔? え? 痔!? ……なにそれこわい。
仲間思いっていいですね^^ 家族やら仲間やらを大事にする人は大好きですよ^^
不良らしからぬ性格がツボです。19歳ってことは大学生ですがもちろん行ってませんよねそうですよね←

文章力、文章力……(戸棚を漁る)
出来るだけ描写なんかは細かくしようと心がけてるので、そう言っていただけると嬉しいです! ありがとうございます!
ステキなキャラありがとうございました!!


▼モンブラン様
修正ありがとうございました^^ 天乃君、ありがたく使わせていただきます!


▼ひふみん様
親父のかっこよさはハンパない。DDFFではコスモス側ということでワクワクです。ちなみにDFFではレベル100SSの戦略だったと思われ。
名前十分カッコいいですよ! 私にそのセンス分けてください!
NO2の方……むしろ出してください(真顔
二人目だなんてあなたは私をどうしたいんですか!←知るか


▼朔様
あ、やっぱそれでしたか^^; なんか見慣れない名前があるなーと思いましたw
ほうそれはいろファイ(いろいろファイガ)ですかそれともくねファイ(くねくねファイガ)ですかそr(ry
もちろん……喋りますよね……?
本気になったら怖いですよねそりゃあね。だってケh(ry

Re: Peace Keeper ( No.91 )
日時: 2011/03/11 22:50
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: WOvdF.BH)

津波のあった地域で、200から300人もの遺体が発見されたそうです。
泣きそうになりました。
人の命って重いと言われてますが、消えるときは本当に一瞬なんですね。辛いです。
私は基本「死」ってのが大嫌いです。多分皆様もそうだと思います。
だからこの小説の中でさえ、安直に人を殺すことができません。
すごく辛いです、今。
私の所は揺れもしなかったので、どれだけ人が地震で亡くなろうと他人事としか捉えることができないんです。
日本で起きてることなのに。
津波、地震でなくなった方々。心からのご冥福をお祈りします。

Re: Peace Keeper ( No.92 )
日時: 2011/03/11 23:17
名前: 朔 ◆sZ.PMZVBhw (ID: 9nPJoUDa)
参照: ただ祈るしかない。それしか、出来ない。

>>90の返信は、この雰囲気で出来そうにないんでまた後日に
>>91
今、Yahooのニュースを見て本当衝撃を受けました。
いくら人間の技術が発展しようとも、やはり自然に勝ることなどは無いんですね、やっぱり。
人間の「死」という概念はやっぱり重いです。凄くその気持ち分かります。
私のところは東京都内や茨城に親戚が居るので、もう心配でたまらないです…
本当ご冥福を祈ります。

Re: Peace Keeper ( No.93 )
日時: 2011/03/11 23:40
名前: Neon ◆kaIJiHXrg2 (ID: 9YJBGiMA)

こんな自然の仕組みで救えない人間でも、小説はフィクションなので救うことが出来るんですよ
私のところは、震度5強で揺れましたが、やはりアレでも相当な脅威です
夜に揺れたのであれば、私の親は死んでいます
テレビがいつも寝ているところの顔面ピンポイントで落下したので、必然的にそうなります

すぐに死ね、消えろなどと人間は言いますが、やはりそれは良くないことだと、痛感させられる災害ですね


東京での犠牲者は比較的少なかったはずです

Re: Peace Keeper ( No.94 )
日時: 2011/03/12 18:29
名前: ひふみん (ID: cx1920xY)

朱音様ご返事ありがとうございますww
え?マジで!?あのジェクト先輩が!!あのジェクト兄やんが!!?今度はコスモス側ですと!!!??・・・すいません、少し興奮してしまいました。
(やべ〜買おうかな、CMかっけえしジェクト先輩だし・・・あ、金ねえんだ・・・でもCMかっけえし・・・。)
・・・スイマセンtpりみだしてしばいましだ((落ち着け。
DDFFを買うかどうか大きく揺さぶられましたが、早速オリキャラ投稿させていただきますw

オリキャラ募集用紙

キャラの名前【朱雀久遠すざくくおん】(読みがなもお願いします)
性別【男】
年齢【17】
身長【177】
容姿【黒い髪の毛で大きいキレ目、イケメンだが性格のせいかモテたことがない。常に喪服を着ている。あまりに似合ってないが本人が気に入ってる。】
性格【とにかく最低最悪。嘘をつくのが好きで常に人を嘲笑うように斜に構えて物事と人を見る。将来の夢は詐欺師で今も詐欺師まがいの事を影でしておりあちこちに拠点を持つ。テーブルゲームが好き特に麻雀が好き。】
一人称と口調【一人称俺 口調、特にない。】
住所【西というかどの地区にも家がある。住所不定】(東西南北のどの区か)
風紀委員?不良?【不良】
能力名【亜空間殺法あくうかんさっぽう
能力の概要【自分が作った格闘技の名前。
あらゆる国の軍隊格闘技をモデルにつくった。自作のスペツナズ・ナイフ(刀身を飛ばす事が出来るナイフ)をメインに戦う。正直朱雀の格闘センスが高いからこそできる。】
不良ならグループ名と、その特徴(タトゥーとか)。風紀委員なら役職(書記とか)【オベリスク】オベリスクに特徴らしいものはない。そこが特徴である、結成時は黒塚がメンバー全員に馬鹿には見えない上着の着用を強要するが朱雀が提案を唾棄し喪服にしようと提案し黒塚と今もモメている。勿論メンバー全員はどちらの勝利も望んでいない。そのせいでよく黒塚と喧嘩をする。
サンプルボイス(何個でも)
【嘘吐きには三種類いるんだよ。嘘を本気で信じてる奴と嘘に罪悪感を感じない奴、そして嘘をつくのが好きな奴。】
【さてさて問題です♪俺はどのタイプの嘘吐きでしょうか?】
【オベリスクは俺にとってただのオモチャでしかないよ、勿論ウチのリーダも俺のお気に入りのオモチャだ。】
【俺は黒塚さえ倒せればそれでいい。天下統一は遊びだ。】
著作権は私の物でもよろしいですか?←【おk】
朱雀は日々メンバーを意図的に増やしている(黒塚はメンバーが増えている事を知らない)その中には既に他のグループに所属している者もいてスパイの様な事をさせている。初期メンバーよりも朱雀が集めた不良のほうが多いため実質的リーダーは朱雀。
朱雀はさらに勢力をのばすため他の不良グループとの抗争を画策している。最終目標は黒塚を倒し服従させる+天下統一。

この小説の感想とか(ダメだしOK)【地震大変ですよね、僕に関東に住む親戚はいないですが、今も流れている放送特番の様子を見ると心が非常に痛みます。小説の感想じゃなくてすいません。】


ありがとうございましたm(__)m

Re: Peace Keeper ( No.95 )
日時: 2011/03/13 21:35
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: WOvdF.BH)

朔様、Neon様、貴重な情報や意見などありがとうございます。
本当にね、もうね、地震のニュース見たくない。
安全地帯にいる人間の現実逃避ってことは重々承知です。
でもね、辛い。
津波に破壊された街に向かって「お母さん」って泣きながら叫ぶ子がいたんですよ。映画の中の世界じゃないですかそんなの。未だに信じられない。
その子の叫び声が本当に悲痛で……見てられなくなりました。
ぶっちゃけた話、私兵庫に住んでます。阪神淡路大震災で被害被った場所に住んでるんですよ。そのせいか、学校の総合学習やなんやらでよくそのことを学びます。
それでも他人事なんですよ所詮。地震の年に生まれた子ですから、当時のことなんて全く知らないし興味すらわかなかった。ふーん大変やったんかとか、その程度しか考えてなかったんです。
でも今、テレビで流れてるニュースを見て、それがどんなにひどいことかようやく理解できました。
辛すぎて辛すぎて鬱になりそうです。冗談言う気力すらない。

そして、こんな状況なのに空気読まずに(いい意味で)オリキャラ投稿してくださったひふみん様、ありがとうございます。あなたのおかげで多少とはいえ私は救われました。
では、更新。

第三話 「紅色サマーバケーション」 11 ( No.96 )
日時: 2011/03/16 11:16
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: 主よ、雲の上でなにボケっと突っ立ってんのさ

 「…………ぬるいな、畜生」

 そして、現在に至る。

 あの後日向はあっけにとられていた二人組を放って家に帰り、素振りの回数をいつもより百回増やした六百回にした。それを終えた後、道場のサンドバッグを紐が切れるまで蹴り続け、心配して様子を見に来た外様に半ば八つ当たり気味に裏拳をたたき込み、夕食までずっと、鬼のような形相でバットを磨いていた。夕食を知らせに日向の部屋にきた若頭(三十路)はドン引きしていた。

 夏の風が空色のカーテンを揺らす。風は爽快、というよりは生ぬるい、といった感じで、正直気分が悪い。だが、無いよりはマシなのだろう。窓は閉じられなかった。
 日向は机の中から下敷きを取り出し、ぽわんぽわんと気の抜けるような音を立てながら自身の顔を扇ぐ。汗まみれの顔を上げ、黒板の上にある時計を見ると、長針が五と六の間にあった。五時間目が始まるのは一時半なので、そろそろ生徒たちが駆け込んでくるだろう、と日向は予測する。

 「ったく、時間が過ぎるってなぁ早いモンだなぁ、理紗堵」

 日向は背を背もたれに預け、後方の少女を見る。顔を上げたのは、さっき日向に注意をしていた女子生徒だった。

Re: Peace Keeper ( No.97 )
日時: 2011/03/15 09:43
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: ケフカちゃーん ケフカーちゃーん 細すぎーてもやーしーみーたーい

あげー。
赤沼君のキャラ絵載せました>>31
沙羅と開封も載せないと……。

Re: Peace Keeper ( No.98 )
日時: 2011/03/15 12:15
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: ケフカちゃーん ケフカーちゃーん 細すぎーてもやーしーみーたーい

受験終わった受験終わった! あー晴れ晴れ。
思えば地獄のような生活……でもなかったですね。だって全然勉強なんかしてなかったし。あ、でも中学最後の期末テストでは学年5位以内でした。超ビックリ。
400〜450が5人で、450〜500が0人だったんです。で、私405点。
卒業式では泣きませんでした。それどころかむしろドライアイでした←
だって……高校の方が絶対楽しいし、中学の思い出なんて3年の夏休み以前のは吹き飛んでるし……。
私3組だった(3年3組33番でした)んですが、3組で泣いてなかったの4人でしたw 私の隣の子は号泣。歌歌ってなかっただろおめぇよぉ。
まあ、生徒会長の答辞でちょっときましたけどね。だって泣くんですもん。涙で声詰まらせながら、腕めっちゃ震わせながら読んでるんですよ。そりゃあ私だってうるっときますよ。ええ。

……お前の学校生活なんざどーだっていいんだよさっさと更新しろと思ったそこのあなた。ちょっと表へでr(殴

Re: Peace Keeper ( No.99 )
日時: 2011/03/15 12:42
名前: Neon ◆kaIJiHXrg2 (ID: 9YJBGiMA)

私は泣く人の思考が理解できない奴なので、つまらなさそーにしてた覚えがありまする
泣かなかったのは、私を含めて学年で5人程度だったですね……懐かしい

Re: Peace Keeper ( No.100 )
日時: 2011/03/15 14:19
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: ケフカちゃーん ケフカーちゃーん 細すぎーてもやーしーみーたーい

▼Neon様
ですよねー^^ や、分からないことはないんですが、涙が出るほどではないんですよ。
Neon様も春休みですか? 私は受験も終わったし、勉強しなくて良いのでうはうはです^^

では、更新。

第三話 「紅色サマーバケーション」 12 ( No.101 )
日時: 2011/03/16 11:17
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: ケフカ「みなさーん、明日は給料日ですよー」

 日に焼けた肌茶色の目をした少女は、参考書から顔を上げ、日向の方を向いた。
 少女の名は向井里紗堵(むかいりさと)。ソフトボール部に所属している日向の同級生で、小学校からの幼馴染でもある。ちなみに、委員長がボケたときにつっこんでいる頭をしばいているのも彼女である。

 「そんな年寄りみたいなこと考える暇があるんなら、青春満喫くらいしなさいよ」

 「キツい。言い方が。もっとソフトに言ってくれよ」

 「青い春しろこの暇人」

 ソフトになってねーよ、という言葉を日向は飲み込んだ。ここで言い返したところで何かが(二割増しくらいで)返ってくるのは目に見えているし、口喧嘩では勝てないということが日向には分かっているからだ。小学校からの付き合いでよく分かっている。里紗堵は口も手も出るのが早いタイプだと。

 「五時間目何すっか知ってっか?」

 椅子の背もたれに右手を乗せ、後ろを向いた日向が聞く。里紗堵は隣の内気そうな女子生徒と少し話し、首を振った。

 「ああ、でももうチャイム——」

 時計を指差した日向が言いかけたとき、準備していたかのようにチャイムが鳴った。同時に聞こえてくるのは、大量の何かが廊下を勢いよく走ってくるような轟音。地の底から響いてくるような、といえば大袈裟だが、その音は次第に大きくなり——

 「ぅぅぅううあっしゃぁぁぁ間に合ったぁぁぁぁセーフゥゥゥ!!」

 体操服姿の汗まみれの男子が数十人、スライド式の扉を勢いよく開けて入ってきた。彼らはその勢いのまま自身の席へとスライディング。中には派手な音を立て、椅子と机を巻き込んですっ転んだ生徒もいる。
 騒然となった教室に続いて入ってきたのは、同じく体操服姿のバレー部の女子だった。彼女らは男子のようにスライディングをしたりはせず、小走りで自身の席へと向かう。
 最後に教室に入ってきたのは、おそらく図書室にいたであろう女子と数名の男子だ。この学校、昼休みは原則クーラー禁止だが、図書室だけはクーラーが効いていて涼しいので、本を読まずに図書室に入り浸っている生徒もいる。

 チャイムが鳴ってからその余韻が終わるまで、およそ4秒。その間に教室には全ての生徒が揃った。この行動力を他のところに生かせよと日向は思うが、基本ダルダルの2年2組の辞書に「努力」という文字はないのであって。

 「ひなたー、今日は来なくてよかったかー?」

 額に流れる汗をスポーツタオルで拭いながら、晴れ晴れとした笑顔で開封が日向に声をかける。

 「こんなクソあちーのに運動するお前らの神経なんざどうかしてるぜ!」

 「ブラマヨー? 私笑い飯の方が好きね」

 そういった開封はかっと目を開き、無駄に渋めを装った声で「レザノフ!!」と叫んだが、日向はそれを華麗にスルーし、雲がゆったりと流れる空を見る。
 と、不意に左方向から扉の開く音がした。そこから顔を覗かせたのは、ゴリラ顔の2年2組担任——沢田明俊(さわだあきとし)だった。

 「お、全員揃って——あ、体操服じゃねぇか! おい、お前ら今すぐ体育館集合!」

 それだけ言うと、沢田は上機嫌で扉も閉めずに体育館へと向かう。数秒呆気にとられた2組だったが、委員長が不意に我に返り、

 「ちょっと待ってください先生! 体育館って一体何するんですか!」

 と、見事にクラス全員が思っていたことを代弁した。満足そうにどや顔をした委員長の脳天に、里紗堵の手刀がクリーンヒットする。
 沢田はもと来た道を、まるで逆再生のように後ろ向きに歩いてきて、扉から顔だけをひょこっと出した。

 「何って」

 にやり、と口角を上げる。



 「ドッジボール、だけど?」

第三話 「紅色サマーバケーション」 13 ( No.102 )
日時: 2011/03/16 11:17
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: ケフカちゃーん ケフカーちゃーん 細すぎーてもやーしーみーたーい

 十分後。
 日向と里紗堵を含めた数人の生徒は手早く体操服に着替え、体育館へと入った。さっきバレーをしていた女子生徒や遊んでいた男子生徒は既に体操服だったので、日向たちがそこにつく頃には彼らはもう集合していた。その中には開封も含まれる。
 一様に体操服、といっても、この「自由すぎる」東中学校の「体操服」の概念は人それぞれだ。きちんと学校指定の物を上下来ている生徒もいれば、長ズボンのジャージにTシャツ、果てには動きやすそうなハーフパンツとカッターシャツ——もちろん中にはTシャツを着ているが——というありえないコーディネートをしている生徒もいる。
 体育館の中は蒸し暑かった。窓を全開にはしているものの、もちろんクーラーなどついていない上にさっきまで吹いていた風が止んでしまったので、どうにも湿気が出て行かない。日向は窓の外を気持ちよさそうに飛ぶ小鳥を見ながら、「いいなーお前らはよー」と心の声を漏らした。
 二年二組三十八人は、体育館のほぼ中央に集まっていた。二つあるバレーコートとバスケットボールコートの間くらいである。
 バレーコートの一つにはネットがかかっていた。体育館入り口に程近いそのコートは普段女子バレー部が使うものであり、彼女らが昼休みも熱心に練習していたことがよく分かる。
 日向は女子のバレーコートから反対側のバスケットコートを見た。普段は天井に収納されているゴールが出ていることから察して、体操服の男子生徒達はバスケットボールをしていたのだろう。茶色の大きなボールが一つ、コート内に転がっていた。
 縦横無尽に引かれたように見えて、実は計画的に描かれている白い線や黄色の線。ある意味幾何学模様にも見えるこの線の上で、子供の頃は線上鬼ごっこをよくやったな、と日向は思い出す。

 「お、揃ってるかー?」

 上下ミズノのジャージの沢田が、重い鉄製の扉を開けて体育館へと入ってきた。その両脇には、ソフトバレーボールなどで使う柔らかそうな青いボールと、公式ドッジボールで使う黄色と黒の固そうなボールがはさまれている。

 「こっちはネット張ってるから無理だな。じゃ、そっちでやるぞ」

 にかにかと笑う沢田は、いかにも上機嫌そうに大股でコートへと向かう。
 沢田の言う「そっち」とは、バレーコートの内側にある白の線で描かれたコートだ。バレーコートよりも十五センチほど小さいそのコートは、主にドッジボールをやるときに使われる。コートの中央にあるバスケットボールのセンターサークルは、ジャンプボールをするときに重宝される。

 「さーて諸君、もうすぐ夏休み——というか、明日は終業式だ」

 沢田はドッジボールを手のひらに乗せ、自身の頭よりも高く上げる。

 「というわけで学活の時間がもらえた。で、夏休み突入記念アーンド期末テスト一教科平均七十点突破記念のドッジボール大会を始める!」

 豪快な沢田の声に、体育バカの男子数十名が飛び跳ねて「イヤッホウ!」と叫んで互いにハイタッチを交わした。ちなみにその中には開封も含まれる。彼に見えるよう、日向は大袈裟に頭を抱えた。

 「じゃ、チーム分けは男子対女子な」

 「ちょっ……先生、それはないですよね……?」

 気弱そうな女子生徒が、眼鏡をはずしながら沢田に訴える。沢田は茶色の小さい目をその女子生徒に向け、

 「ああ、女子のチームには先生が入るから、お前ら、気ィつけろよ?」

 またも口角をつりあげ、沢田はにっと笑う。女子生徒はほっとした表情になり、女子バレー部は挑戦的な目線を男子たちに向ける。日向も同様、彼らにメンチを切った。

 「オイ、朝岡ァ」

 声変わりをした男子特有の低い声が、日向の耳に飛び込んだ。声のした方向を振り向くと、長袖長ズボンのプーマのジャージを半袖半ズボンになるまで捲り上げた、こげ茶の髪の男子生徒が立っていた。

 「何の用かな? 鮫島君」

 ぐい、と日向は半袖Tシャツの袖をノースリーブになるまで捲り上げ、彼にメンチを切る。

 「今日こそ決着をつけようじゃねェか。俺とお前——どっちが二年二組のトップかをなァ」

 「はぁ? 何言ってんだ? 定期テストでいっつも二五〇点未満のバカ島君」

 「バっ——」

 日向のあまりにもキツすぎる言葉に、鮫島は一瞬たじろぐ。ちなみに鮫島の期末テストの点数は二四八点だった。かなり惜しい。

 「なんだよその程度でビビんのか? それじゃあトップの座は俺のってことでいいんだな、バカ島くん」

 「……ざっけんなよ、朝岡。動物嫌いで理科準備室にも入れねェお前にトップは渡さねェ!!」

 「ぐっ——」

 予想もしなかった鮫島の反撃に、日向は仰け反る。日向は一年生の時にやった蛙の解剖がトラウマになり、以後ホルマリン漬けの動物の死骸が大量にある理科準備室へと入れなくなってしまった。
 いつの間にかクラスの目線は、二人の口喧嘩に向いていた。それは沢田にも同じことが言えるが、彼は二人の喧嘩を止めようとはせず、逆に笑っていた。

 「お前ら、もういいだろ? はい、じゃあ外野三人でボールは五分経ったら二つ。最初はソフトボールの方で——」



 「「王様は俺だ!!」」



 ん? と沢田が目線を戻す。日向の漆黒の目と鮫島のどんぐりの様な茶色い目が、まるでビームでも出せそうな勢いで沢田を睨んでいた。

 「……や、これ王様ドッジじゃ——」

 「「王様は俺だ!!」」

 またも、二人の声がハモった。その勢いに気圧された沢田は力なく「……おう」と答えるしか道はなく。



 「それじゃあ……」

 委員長がボールを手に持ち、センターサークルへと立った。彼の両端には、まるで鬼神の如きオーラを放つ日向と鮫島がスタンバイ。互いに睨みあっている彼らには、一部の隙もない。

 「始め!!」

 勢いよく、ボールが投げられた。

Re: Peace Keeper ( No.103 )
日時: 2011/03/16 16:13
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: ケフカちゃーん ケフカーちゃーん 細すぎーてもやーしーみーたーい

右の広告見て思いましたけど。

「ベッドにおいでよ、エn(ry」はさすがにやばくないかww

「世界一ピュアなキス」のFF10を見習え! 全く最近の少女漫画は……だからトラウマになる子が増えるんだ! 現に私もその1人だ!←
今度あの広告見たら「不純異性こーゆゥゥゥゥー!!」って叫んでやるからな!!←

Re: Peace Keeper ( No.104 )
日時: 2011/03/17 15:27
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: ケフカちゃーん ケフカーちゃーん 細すぎーてもやーしーみーたーい

第三話 ・夏休み突入
    ・東西南北委員長が揃う。夕ちゃん、寧々ちゃん、天乃君登場
    ・VSセンティネルもしくは遭遇
    ・沙羅か日向meetsフランちゃん

第四話 ・○○さん登場
    ・東西共同戦線でVS深紅君とか?
    ・忘れ去られていた(笑)笙彌君登場
    ・三話で遭遇しただけだったら、ここでVSセンティネル

第五話 ・開封VS黒塚君とか、日向&沙羅&寧々ちゃんVSオベリスクとか?
    ・北東共同戦線VS赤沼さん
    ・笙彌君再登場でマイワールド展開(笑)

第六話 ・まさかの▼▼&××共同戦線でVS○○さん←
    ・フランちゃん再登場
    ・深紅君再登場……かもしれない
    ・VS東城君?
    ・八月突入、宿題が終わらない日向(笑)


番外編 「そうだ、遊園地ヘ行こう」
     皆様が与えてくださったオリキャラたち(通称オリキャラーズ)と、うちの日向、沙羅、開封、赤沼が一緒に遊園地のお化け屋敷に行く話。
     で、喋らせたい台詞↓

日向「びびっびっびっびびびってんじゃねぇぞお前よぉ。ここっ、こんぐれぇ俺にとっちゃなんでも……やっぱ無理だ帰りたい」

沙羅「でっ……出たの! さっきいなかったのに出たの! ベッドに寝てたの! もう入りたくないよぉ……」

開封「みんなトイレ済ませたか? 漏らしたら赤っ恥ね、さっさと行くよ」

赤沼「…………ボク、暗所恐怖症なんだよね……(滝汗」

恵那「フン、どれほどかと思えば、この程度か……おい、どこへ行く。頼むから一人にしないでくれ」

フラン「幽霊とやらも、所詮は人間だろう? ……私の髪を引っ張るのは止めてくれないか……ん?」

夕「怖いより何よりー。私は眠いー」

深紅「こいつら、血は出るんですかぃ? 俺にとって一番重要なのはそこですぜ?」

寧々「全くうちの委員長は……ほら、さっさと起きる。出口探すよ」

笙彌「あれ、俺一人? うっそマジで。うーわーたりぃー」

黒塚「はっは、こういうときには力任せで行くのが一番……ってぎゃぁぁあぁぁぁ!!」

天乃「……ペンライトを持っていかれては、どうしようもありませんね。……立てますか?」

東城「ななな何か転がって来たんですけどぉ!?」

朱雀「…………なんでよりによってお前? 役に立たねーじゃん」



うわぁすごいネタバレした気がする(^p^) キャラ崩壊してる方もいますが……著作権は私にあるので文句は言えnぎゃぁぁぁぁぁ

赤沼君は……本音です。

Re: Peace Keeper ( No.105 )
日時: 2011/03/18 14:19
名前: モンブラン ◆0mqnbxF3TQ (ID: FLkf3417)
参照: 久々に来ましたよおおぉぉぉーーーーーー!!!

ども、モンブランです。


凄いカオスな展開ですねwええそうですとも(ぁ
日向委員長と恵那氏のビビりっぷりが半端じゃない件(ぁ
そしてペンライトが転がっている件(ぁ
天乃君があまりにも僕の想像とそっくりな件(ぁ


……と、まあこのくらいにしますかね。(何

Re: Peace Keeper ( No.106 )
日時: 2011/03/20 21:14
名前: 風(元;秋空  ◆jU80AwU6/. (ID: oq/GQDEH)

参照のところいっつも皆面白くて想像力を分けて欲しくなるですよ(苦笑
ケフカはFF史上最弱のラスボスと俺は思っています,愛しいよ弱いことはvv(オイ
次来たら感想書くとか言っておいて…何の感想も思い浮ばない体たらく(涙

地震怖いよ…原発怖いよガタブルだお状態だったからなぁ…地元が福島奈だけ有って…
全然,油断できる状態じゃ無いから何時県外に逃げないとだし(汗

Re: Peace Keeper ( No.107 )
日時: 2011/03/22 09:20
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
参照: ケフカちゃーん ケフカーちゃーん 細すぎーてもやーしーみーたーい

高校合格しました。
特に心配はしてなかったがな!!←まさに外道
だって合格ライン320点……低い……。
まあとにかく合格してよかったです。これで楽しいハイスクールライフ(笑)が! 美術部と総合文芸部かけもちして毎日絵描きまくってやるんだから!!

▼モンブラン様
ええ、カオスです。カオスっていいじゃないですか。
日向はともかく、恵那さんはこうしていいもんかちょっとは迷ったんですよ!? でも「ヘタレ」って書いてあったから……書いてあったから!!
さて……転がってきたのはペンライトですかねぇ……? 人間の生首かもしれませんよ……(やめ
ナナシノゲエムがモデルなんで、まあ予想はつくかもしれませんがw
天乃君は常に冷静ですww

コメントありがとうございました!!


▼風様
発想力ありますよねw 私も分けて欲しい……。
ケフカは確かにHP62000と歴代ラスボスの中ではダントツに低いですが、実はMPは歴代1位なんですよ。知ってました?
まあ一番怖いのははかいのつばさですが(物理攻撃だからMP関係ない)。ミッシングなんて装備ちゃんとしてればダメージないですもんねw
でも、ラストバトルの神々しさと音楽の壮大さは、FF6が一番だと思いますb 妖星乱舞! 妖星乱舞!!
そしてケフカは実はかなりの美形ですし(化粧で分からないだけ)、身長168センチに対して体重48キロだし(体重ティナと同じ)DFFだと女装セット装備d(ry
いやいや、むしろ怖かったんで後回しにしてくださってほっとしました←

地震怖いですね……私関西なんで一ミリも揺れてませんが、阪神淡路大震災の影響モロに受けた地域にいるので……。
ふ、福島!? 今原発がヤバい地域じゃないですか!!
静岡でも避難している人がいるそうで……怖い。

コメントありがとうございました!!

第三話 「紅色サマーバケーション」 14 ( No.108 )
日時: 2011/03/22 23:36
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: z1wKO93N)

 宙へと放られたボールを、二人の目は正確に追っていた。そして、その足が力強く床を蹴る。
 飛び上がった高さはわずかに鮫島のほうが上。高さの頂点へと達したボールが落ち始めたとき、彼は右手を大きく振り上げ、日向に笑みを見せた。
 だが、

 「何っ!?」

 腕を振り、ボールを叩き落とす速度は、日向のほうが数段上だった。
 ばしん、と表面を強く叩かれたボールは真っ直ぐ女子生徒の腕の中へと吸い込まれた。着地した日向は鮫島に余裕の笑みを向け、女子生徒とハイタッチを交わして自身の陣地へと足を踏み入れる。悔しそうに地団太を踏んだ鮫島は、開封に「論外」と言われてへこんでいた。どうやら彼は「ドンマイ」と言い間違えたらしいが、鮫島に謝ろうとはしなかった。

 「美央、ボール貸せ」

 腕まくりをし直した日向が、ボールを持った女子生徒——深沢美央(ふかざわみお)に左手を差し出す。美央はこくりと頷き、その手の上にボールを乗せた。
 ボールを渡された日向の目の中で、めらり、と炎が燃え上がる。

 「引導渡してやるぜ、カス共」

 日向はボールを抱えた左腕を、思い切り横に振りかぶり、

 「まずはテメェからだ! 鮫島ァァァァァ!!」

 プロのピッチャーも真っ青のスピードでそのボールを横投げした。回転の加えられたボールは、隕石の如き破壊力で男子の陣地へ向かう。
 威力もスピードも申し分ない。加えて、鮫島は陣地の比較的後ろ側にいる。避けることはできても捕ることはできないだろうと、日向は勝利の笑みを浮かべた。
 しかし、彼女の笑みはこの後失われることになる。

 「行くぜ! 陣形(フォーメーション)B!!」

 鮫島が声を張り上げると、彼の前に男子生徒が一人立った。
 「王様ドッジ」はその名の通り、王様を一人決める。その王様が当てられれば即試合は終了。よって、チームは全力で王様を死守しようとする。
 このドッジには王様が判明している場合とそうでない場合の二種類があるが、彼らはいつも王様を宣言してからゲームを開始していた。誰が王様か当てるまで分からないスリルが失われるものの、どちらが白熱するかと問われれば前者だというのが大きな理由だろう。
 そして、今回の場合も同じ。男子側の王様は鮫島、女子側は日向。日向は王様でありながらガンガン攻撃を仕掛けていくタイプであり、彼女が王様になった場合には護衛は一切と言っていいほどつかない。鮫島も同じようなタイプだが、こちらは守備が下手なため護衛がつく。今回もそんなところだろうと、この時点では日向はまだ笑うことができた。
 しかし、今回はいつもとは違った。
 鮫島の前についたのはバレー部の男子生徒。彼はバレー部のリベロを務めるほど反射神経がよく、レシーブの精度も高いと定評がある。

 「そりゃっ」

 軽めの声とともに、日向の全身全霊をかけたボールがいとも簡単に真上へと打ち上げられた。沢田も含めた全員の目線が、打ち上がったボールに注がれる。
 ボールは男子の陣地の丁度真上、高さは三メートルほど。たかだか中学生が飛び上がって捕れる高さではない。ほ、と日向は一息つき、女子の主力メンバーとともに体勢を立て直す。

 「開封! 行け!!」

 「よっしゃ!!」

 鮫島の声とともに、陣地の後方にいた開封が前方に向かって走り出した。そこに待機していたのはさっき日向のボールを打ち上げた男子生徒。何をする気だ、と沢田が眉毛を釣り上げる。
 男子生徒——中川正臣(なかがわまさおみ)は、腰を落とし、手をレシーブの形に握っている。そこに、開封が勢いよく走りこんできた。
 中川のいる位置はボールの丁度真下。勘のいい方なら分かるだろう。

 「そ、りゃあぁっ!」

 走りこんできた開封は中川の手に右足を乗せ、中川はそれを大きく上へと跳ね上げた。宙に舞い上がる開封の体は、ボールに手が届く位置にある。
 開封は宙返りで体勢を立て直し、ボールを空中でしっかりと握った。

 「覚悟するね、日向」

第三話 「紅色サマーバケーション」 15 ( No.109 )
日時: 2011/03/22 23:38
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: z1wKO93N)

 どこか楽しげなその声に反応し、日向は腰を落とす。ボールを取るための準備をしているのだろう。日向の両脇には二、三人のバレー部員と、上着を脱ぎ捨てた沢田がスタンバイしている。
 頂点に達した開封の体が、落下し始めた。その群青の瞳がゆっくりと開かれる。

 「ちょ、お前……」

 能力はナシだ、と言いかけた沢田の口を、誰かが左手で強引に塞ぐ。驚いた沢田が右側を見ると、額に汗を浮かべながらも楽しそうに笑う日向がいた。
 日向は周りのバレー部員と顔を見合わせて、笑みを浮かべる。桜色の唇が「捕れるな?」と動いた。

 「そりゃあっ! アルティメットラグナロクキャノンンン!!」

 どこかで聞いたような技名を叫びながら、開封がボールを投げる。空気を振動させながら光のように突き進むそのボールは、さながら竜騎士の投げた槍のようだった。
 もちろん暗黒騎士でもなければパラディンでもない、一介の中学生である日向に、その破壊的な威力のボールをとる術などない。敵のスパイクを捕球することに長けたバレー部員でさえ捕れないのだから、必然的に他の生徒にも捕れない。ということは、このボールを捕れる可能性があるのは、ゴリラ並みの体格を誇る二年二組担任、沢田しかいない。
 高所から投げられた上、開封の「鬼神の咆哮(クレイジーアワーズ)」によって威力が段違いになっているボールの前に、
 日向は無慈悲にも沢田を引っ張ってきた。
「こいつなら捕れるだろう」とか、「先生、頑張って!」とかそういう理由で沢田を引っ張ってきたわけではない。単純に「あ、俺ら無理なんでお願いします」という日向の責任転嫁だ。

 「え、待て待て待てって! いくら俺でもマスターピースの投げたボール捕るなん——」

 めごしゃ、と。
 迫りくるボールから必死に逃げようとした沢田の顔に、殺人ボールがクリティカルヒットした。

 二分後。

 「はい。男子側の反則により、この勝負は女子の勝ち」

 赤く染まったティッシュを鼻の穴に詰めた沢田は、仏頂面で言い放った。女子生徒たちはわっと歓声を上げ、バレー部による日向の胴上げが始まる。

 「はっはっは、見たか鮫島! 二組の番長は俺様なんだっつの!」

 「くっそ……。沢田先生、俺納得いかないっすよ!」

 悔しそうに地団太を踏みながら、顔を真っ赤にした鮫島が日向を指さしながら抗議するが、沢田はぷい、と視線をそらす。

 「文句なら李に言いやがれ。反則使ったのあいつじゃねぇか」

 言いながら、沢田は自分の左側で舞台にもたれ掛っている開封を指さす。開封の脳天には、マンガのような大きなたんこぶができていた。どうやら沢田に殴られたらしい。
 鮫島は怒り足で開封に近づき、

 「なんであそこで能力使うんだよ!」

 ずびし、と鋭く言い放つ。開封は我関せず、とでも言いたげに頭の後ろで腕を組み、

 「必殺技使いたいと思うのはみんなね。日向なら当てても死なないよ」

 「死ぬか死なねーかじゃなくて! 反則使っちまったらこっちの負けじゃねーか!!」

 「過ぎたこと気にしてたら、人生、やっていけないぜ?」

 「急に喋り方変えてんじゃねェよ! バ開封!!」



異ノ国東中学校、夏季休業開始。

第四話 「本格始動」 01 ( No.110 )
日時: 2011/03/24 22:42
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: z1wKO93N)
参照: ケフカちゃーん ケフカーちゃーん 細すぎーてもやーしーみーたーい

 夏休み。
 部活に燃える少年少女にとっては、大きなターニングポイントとなる時期である。最後の大会や先輩の引退、自分が部活を率いていかなければいけなくなる学年もあるだろう。
 そして、学校が休みになることで生徒たちの生活も変わる。夜出歩いたり、怪しげなグループに入ったり等、治安の悪いこの街では非行に走る者も多い。日向たち風紀委員にとって夏休みは、本格始動の時期なのである。七月二十二日、夏休み突入の日から、彼女たちはずっと気を張り詰めていなければいけない。
 だが、我らが風紀委員長はというと、

 「球根炒めにしてやんぜ!!」

 「はっは、ブレイブの低いシャントットなんか怖くもなんともないね!」

 自身のPSPを手に、開封と対戦ゲームをしていた。
 周りにいる他の風紀委員は、二人を完全に無視しているか、呆れて何も言えない、と言ったような表情をしている。
 二人のいる場所は風紀委員室(別名風紀ルーム、沙羅命名)の来客用ソファの上。普通の教室程の広さがあるこの部屋は、デスクがきちんと並べられ、資料を入れる本棚があり、さらには来客用の設備も完備している。たとえるならスケールの小さな職員室、といった所だろう。空調が効いているので蒸し暑くもなく、ゲームをするには最適の環境なのである。
 夏休みに入ってから一日。今日は東西南北全ての風紀委員長が集まる「総会」がある。
厳密に言えば「風紀委員長」は日向なのだが、他の部署——西、南、北にも風紀委員をまとめる長がいる。それらの正確な呼び方は「副委員長」ではあるが、それだとその部署の「委員長」と「副委員長」の区別がつけにくくなるので、日向を含めた東西南北の長はひとくくりに「委員長」と呼ばれている。
 そして、本日午後二時より、異ノ国中央ホールの一室を借りて総会が開始されることになっているのだが——

 「コマ切れにおなり!!」

 「驚くのはまだだよッ!!」

 時間に余裕があるからだろうか、委員長と副委員長はいまだ対戦ゲームに夢中になっている。その様子を横目で見た沙羅は深いため息をつき、ちょちょいと隣にいる風紀委員——藤原寧々(ふじわらねね)を呼ぶ。
 寧々は眼鏡を数ミリあげ、沙羅と同じように深いため息をつき、椅子から腰を上げた。短い黒髪を揺らしながら、彼女は開封の後ろへと回る。

 「選手交代! 行くぜ、オイヨ——」

 日向が何か操作をしようとしたその瞬間、上から伸びてきた手がPSPを取り上げた。それは開封も同様。赤と青のPSPは正義感の強い二人の風紀委員によって奪い去られた。

 「てめっ、沙羅っ、返し——」

 ソファの背もたれを乗り越えてPSPを奪い返そうとした日向は、沙羅の顔を見て動きを止めた。
 左手を腰に当て、右手でPSPを取り上げている沙羅の顔は、とてつもない程の笑顔だった。だがその顔は昼にもかかわらず陰影が濃くなっており、それを見た日向の顔は彼女とは逆に青ざめていった。蛇ににらまれた蛙状態である。向かいのソファでそれを見ていた開封も青ざめ、二人は同時に「浮ついててすみませんでした」と震えながら謝った。

 時間は午前十一時。この時間、彼女らは大体書類の整理や、教師の手伝いをしている。だが今日は総会があるために、会場の手配やスクリーンなど小物の用意、資料の印刷などで朝からてんやわんやの状態だった。そんな中、空気の読めない委員長と副委員長はゲームをし始めた。本来なら容赦ない制裁が沙羅によって加えられるのだが、ボロボロになった委員長を総会に連れて行くことなど恥ずかしくてできないと彼女は考えたのだろう。今日はやや温めだったな、と経理や書記の風紀委員たちは噂していた。

 「全く……」

 寧々は呆れた、とでも言うように両手を広げる。

 「うちの委員長ときたら、お気楽だねぇ」

 「……だよねー」

 その考えに沙羅も同意。彼女らは今パソコンで資料を作成しているのだが、そのデスクの横では、役に立たない委員長と副委員長が腕立て五百回の刑に処されていた。
 来客用ソファに足を乗せ、床に手をついて腕立てをする二人。空調の効いた室内で汗を流す彼女らには、労働の大切さが思い知らされているだろう。

 「日向、開封、それが終わったら資料印刷して、ホッチキスで止めて、ホールまで運んでね」

 パソコンを操作しながら、満面の笑みで沙羅が言う。腕立てをしている日向と開封は、汗まみれの顔で頷くしかなかった。

Re: Peace Keeper ( No.111 )
日時: 2011/03/25 20:21
名前: 朔 ◆sZ.PMZVBhw (ID: 9nPJoUDa)
参照: http://blog-imgs-17.fc2.com/w/e/s/west7496/2000200.gif

喋りたがり屋なので物凄く喋ります。鬱陶しかったら無視してくださいなぁああッ(((


ファイガをそう略すとは・・・w
今更サンボイに「やっちゃうよ〜」と「あたっちゃった?」を入れておけばよかったかもしれないと後悔orz
やっちゃうよーとか満たされてゆく—とか書いときゃよかったぜこのやろうっ

因みに俺は卒業式でずびずびに泣いてた人間です←
この前会ってきたけど担任がやっぱ凄い人間だったwこの前も悩んでること見透かされてて励ましてくれたりしたんで。感受性が強い(らしい)蟹座のA型だからちょっとしたことでも泣いちゃうのよッ(言い訳)ま、ただ単に涙もろいだけなんすけどねwwwドキュメンタリーとか始まって五分でうるうるしてるから←

ベッドにおいでよは、うん。ピュアなキスを見習ってほしいですなあ。同感w
行ってやるよ。ベッドに行ってやるよ。行ってお前をその場でずたずたにしてやるからなv(笑顔)って思います←
オカンとか居ると本当どうしよーって思うあの広告。


四話で忘れられてた笙彌君が来るんですな^^流石だぜッ。東西南北委員長が揃ってんのに(笑)楽しみれふ

アルティメットラグナロクキャノンとかwwwそして暗黒騎士パラディソ← とくればアレしかないと思ってたら
何 し て ん だ !

プレイキャラはねぎ小僧とトット様ですな。取り敢えずトット様はトルネドを放ち、ねぎ小僧はEXバーストを放った模様。すみません最近やってないからうろ覚えになってる<(^0^)>
そして次はオイヨイヨと来ますか← 日向すわんと開封君はどうやら私とプレイキャラが合う模様(殴
俺は今さっきまで戦ってたキャラをSSSまで鍛えてたぜッ。お陰で生活に支障が出たけどね!(馬鹿
ちなみに日向達が夏休み突入に伴ってか私は3月24日から春休み突入ですたw遅いぞ俺の学校ー

と、物凄い乱文を失礼しましたあっ。削除依頼を出してもらっても構わないですッ

あと、高校合格おめでとうございます^^
高校生活は楽しいですよ〜。ちなみに私は美術部と漫画研究会を兼部で生活してます←
兎に角楽しいです。自由だよ!ベルリンの壁崩壊だよッ((黙

Re: Peace Keeper ( No.112 )
日時: 2011/03/25 22:18
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: z1wKO93N)
参照: ケフカちゃーん ケフカーちゃーん 細すぎーてもやーしーみーたーい

▼朔様
私も喋りたがりなんで存分に喋っていただいてかまいませんよ^^

いろファイはともかく、くねファイは常識ですよ(キリッ)FF大辞典でもそう略されてるくらいですからね(キリッ
もちろんCVは千葉さん……え? 違うの? CV千葉さんだったら幽白の桑原的ポジションになること間違いなし!!←
やっちゃうよ? は入れとくべきでしたね……。言わせます、はい。

私むしろドライアイでしたn(殴)だってB型だもんよッ!
中三の担任は……うん、はい。中一の時の担任はすごく好きだったんですけどね、熱血で。あ、私もドキュメンタリーは泣きますよ!? 恋空でボロ泣きした人間ですからね←

前のパソ子本当重くて……ページ開いてあの広告あってそのままフリーズなんてことを考えたら、怖くてここ来れませんでしたよw もう! ティーダやフリオを見習え! フリオなんかd(はい終了☆

あれ、一話ずつずれてましたw 正確には五話ですww←
キャラ濃いから忘れられそうにないのになぁ……なんでだろう。

深夜に書いたから頭どうかしてたんですねww もちろんバッツみたいに声マネしてますよww やっぱカインときたらセシルb 兄さんネタも出そうかなと思って我に帰りました。だいじょうぶだ おれ は しょうきに もどった!

パーティー戦でねぎ小僧にトット様がやられたので、日向はオイヨを出そうとした感じですねw 絶対シークレットボイスで「飛び降りろ」来ると思ってたのに、「俺がバッシュだ」だったらしいです……残念。

「(EXバーストの弱さに)驚くのはまだだよ!!」

生活に支障がでるだなんて……何やってんのアンタはッ!! 私のケフカ様はSSSだけどな!!←まさに外道
いくら100レベのSSSでも、今装備弱いから大して強くないんですよね……ストーリーモード進めないと。KP貯めないとだから結局レベルは落ちますしねw
私は受験終わった時から春休みモードですよ^^ ワーイワーイ←
マイパソも買ってもらってもうイヤァァッホウですよ。

ありがとうございます!! もう高校楽しみすぎてハゲそうです!!←
私もそんな感じで部活入ろうと思ってますよ^^ 美術部と総合文芸部! 部誌とかテンション上がるwww
ベルリンの壁を突き崩す勢いで高校楽しみます!!←どういうこと

あ、ちなみにパーティー編成は、
日向→トット、オイヨ、親父、パパ、ティファ
開封→玉葱、ライト、WOL、カイン、ケフカ
とかそんな感じです。どうでもいい。
私のは黒魔ケフカ、白魔ティナ、モンク親父、暗黒騎士くらくも、戦士ティーダです。偏りすぎww

コメントありがとうございました!!

第四話 「本格始動」 02 ( No.113 )
日時: 2011/03/30 14:41
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: z1wKO93N)
参照: ケフカちゃーん ケフカーちゃーん 細すぎーてもやーしーみーたーい

 風紀委員による総会は、月に一度行われる。主に話し合われるのは「注意すべき不良グループ」や「それへの対策」、「マスターピースの扱い方」など。
 これから夏休みに入るため、生徒指導のやり方を巡って議論がなされることだろうと沙羅は予想する。日向以外の委員長は比較的真面目であるため(「生徒を守る」事に関しては日向も真面目だが、よく夜勤をサボろうとするため)、総会はいつも長引くことが多い。

 「寧々は今日初参加だよね?」

 「……そうだけど」

 総会に参加することができるのは委員長、副委員長とその他一名のみ。今回は寧々が参加することになっている。
 正直、沙羅は少し心配だった。
 いくらお気楽な日向でも、東西南北委員長が全員揃っている厳粛な会議の場でふざけられるほど器は大きくない。なので、総会はいつも息が詰まるほど重苦しい雰囲気の中で行われる。
 何回も参加している沙羅でさえそう感じるのだから、初参加の寧々はどうなのか——と彼女は自身の左横にいる女子生徒をちらりと見る。

 「緊張、してる?」

 「別に」

 間髪入れず、寧々が返した。あまりに早すぎる答えに沙羅はうっ、とのけ反る。

 「沙羅」

 今度は沙羅の目をしっかりと捉えた寧々。眼鏡の下で、漆黒の目が不機嫌そうに光る。



 「あたしにアンタの価値観を押し付けないで。初参加イコール緊張する、なんて理論は、所詮アンタの自論でしかないんだから」



 「うー……」

 あっさりと負けた沙羅は、駄々っ子のように唸ってみた。が、寧々は言いたいことを言うと、すぐに仕事に戻ってしまった。
 藤原寧々はキツいことで有名だ。自身の考えをしっかりと持ち、他人の価値観になど見向きもしない。同時にかなりの現実主義者で、物事を全て、と言っていいほど後ろ向きに捉える癖がある。
 だからと言って性格が冷たく、暗いわけではない。彼女だって一介の中学生なのだから、告白されれば赤くなるし、悲しくなれば涙を零すし、この前なんかホラ、テレビで「呪怨」見て相当ビビって——

 「てめっ、開封っ! 地の文にまで割り込んでんじゃねェよ!!」

 「あはー」

 腕立て伏せを済ませた日向と開封は、書類にホッチキスをしていた。お気楽そうに笑う開封の耳たぶに、日向のホッチキスが牙を向く。

 「じっとしてろ。ピアス穴空けてやる」

 「いやいやそれは遠慮するね日向……やめて何その目怖いってちょっと迫ってくるなってねぇ聞いてるあ、ちょ、待」




 ぎぃやあぁぁぁぁぁぁぁ……




 その後、怒り狂った沙羅に日向が制裁を受けたのは言うまでもない。

Re: Peace Keeper ( No.114 )
日時: 2011/03/30 18:01
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: z1wKO93N)
参照: ケフカちゃーん ケフカーちゃーん 細すぎーてもやーしーみーたーい

赤沼さんが好きすぎて辛い。

赤沼さん主演の番外編を書ける日は来るのだろうか……知るかってか。そうかそうか。
っていうか総会でメンバー紹介するのが楽しみで楽しみで! 私が一番気に入ってるのは南の委員長なんです。能力的には北の委員長が一番好きですけど←知るか

ちょっくらワードで書いてきます。

Re: Peace Keeper ( No.115 )
日時: 2011/03/31 19:48
名前: モンブラン ◆0mqnbxF3TQ (ID: IJ2q7Vk/)
参照: トリップがコロコロ変わるかもしれないけど大目に見てね♪

日向さんやることが完全に不良wwwww
そういえば、日向以外の委員長は決まってるんでしたっけ?

Re: Peace Keeper ( No.116 )
日時: 2011/03/31 19:54
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: z1wKO93N)

▼モンブラン様
返信100踏みましたね……おめでとうございます!!
なんか記念の絵とか描いた方がいいのかなぁ……?

あい、日向の中身は不良と大差ありませんw そういう子ですからww
そうです、決まってます。一応委員長ぐらいは自分で決めないとなーって思ってましたし、使いたい能力なんかもありましたしね^^

コメントありがとうございました!

第四話 「本格始動」 03 ( No.117 )
日時: 2011/03/31 20:44
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: z1wKO93N)
参照: ケフカちゃーん ケフカーちゃーん ポニーテールじゃハゲちゃーうーよー

 そして、午後一時三十分。
 資料、プロジェクター、スクリーン、その他諸々の備品を全て中央ホールに運び終わった日向は、会議室前の壁にもたれかかってスポーツドリンクを飲んでいた。空調が効いているにもかかわらず額から玉のような汗が吹き出ているところを見ると、相当酷使されたらしい。

 ここ、異ノ国士中央ホールは、大小様々なコンクールからバンドのライブ、果てには市の議員選挙にまで使用される。そのせいか設備は一通り揃っており、もちろんプロジェクターやスクリーンなども完備されているのだが——

 (……金、取らなくてもなぁ)

 ペットボトルの飲み口を口から離し、日向は手の甲で唇を拭う。
 高性能な物が多いせいか分からないが、ここで備品を借りるには金が要るのだ。そんなに大きい額ではないものの、本部は節約したいのだろう。総会には、いつも東中学校の備品が使われていた。

 「はぁ」

 日向は目の前の壁を見る。ポスターのコンクールでもあったのだろうか、レンガ造りの壁には色とりどりのポスターが二階に相当する高さまで貼られていた。そこそこの距離があったので何と書いてあったかまでは読めなかったが、下手さからして小学生の物だろうと彼女は判断する。
 日向が背を向けている部屋——一階会議室Aからは椅子が床に当たる音が幾度となく聞こえてくる。どうやらまだ準備の最中らしいが、彼女には手伝う気など毛頭ない。そもそも、彼女に休みを与えたのは沙羅なのだ。
 東地区にももちろん、高校生の風紀委員がいる。彼らは沙羅と違って温厚なので日向を責めるようなことはしないし、よく動いてくれるから安心だ、と日向は一息つく。たとえ年齢的に上であっても、風紀委員としての立場は日向より下なのだ。

 吹き抜けのホールには足音もよく響く。壁から背を離した日向の斜め右手前で、自動ドアの開く音と大勢の人間の足音がした。

 「おっ、もうできてる?」

 「まだっぽいな。——沙羅!」

 人を確認した日向は会議室に向かって叫ぶ。分厚いドアの後ろから、「え!? もう!?」といささか悲鳴じみた声が聞こえた。それから聞こえてくるのは慌ただしい足音と何か金属質の物がぶつかり合う音。

 「やっぱり紫苑ちゃんはマジメだなぁ、姐さん」

 日向の横に立った青年が、やれやれと言ったように手を肩のところで広げる。
 明るい茶色の短髪に、筋肉質の腕をしたその青年の名は天原晃希(あまはらこうき)。西の風紀委員長で、日向に助けられた過去があるため、彼女を「姐さん」と呼ぶ。日に焼けた肌を強調するかのような真っ白のワイシャツには、黒字に朱で「風紀委員」と刺繍された腕章がついていた。

 「お前もちょっとは見習ったらどうだよ」

 「そうッスよ。委員長は仕事も公務もいい加減なんだから」

 彼の後ろにいた童顔の風紀委員が、意地悪そうに言う。「なっ……」と言葉を詰まらせた天原の肩に、手がぽん、と置かれた。

 「うおぉッ!?」

 あまりの驚きに飛び上がる天原。彼の後ろにいたのは、寝癖のついた黒髪をした長身の青年だった。

 「びびっ、びっくりさせんじゃねぇよ! 黒崎!」

 「悪い悪い。あんまりスキだらけだったモンだからさぁ」

 黒崎と呼ばれた青年は、大して悪びれもせずに言う。長い髪で顔が半分ほど隠れてしまっているので目は見えないが、口はさも楽しそうに笑っていた。
 彼の名は黒崎流夜(くろさきりゅうや)。北の風紀委員長であり、同時に天原の親友でもある。人をからかうのが大好きな性格のためか常に周りに人はいないが、決して嫌われているわけではない。

 「よ、日向チャン。相変わらず色気ねーのな」

 「……どーも」

 ぴしりと日向の額に青筋が浮かんだが、言った本人はあまり気にしていないようだった。黒字に青色の刺繍が入った腕章を肩からはずし、丸めて何かコチャコチャとやっている。

 「……リュウ、何してんだ?」

 興味津々、といったようすで、天原が近寄る。黒崎はにこり、というよりはにやり、と笑い、

 「鳩出してやるよ、ハト」

 「え!? マジで!?」

 天原は少年のように瞳を輝かせながら、日向は氷河期のように覚めた目線で、黒崎を見る。後ろにいる風紀委員もどやどやと集まってきたが、北区の風紀委員だけは「またか……」と呟いてその場から離れていた。

 「マジもマジ。大マジだって。ホラ、よく見てろよ」

 

第四話 「本格始動」 04 ( No.118 )
日時: 2011/04/16 17:46
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: z1wKO93N)

 掌に収まるほどのサイズに腕章を縮めた黒崎。日向と天原は興味津々、子供のような目でそれを見つめる。下を向いた黒崎の表情はよく読めないが、口はにやりにやりと笑っているように見えた。
 その笑いは、人が人をからかう時にするものとよく似ていたが、どうやらバカ二人は気づかないらしい。周りの風紀委員に白い目で見られるのも構わず、さっきと変わらない目線を黒崎の丸められた掌に向けていた。
 そんな二人を、前述したとおり周りの風紀委員は白い目で見ていたが、その中でもより一層目線が冷たい者が数名いた。その数名は黒崎と同じ腕章をつけた、北の風紀委員であり、彼の行動パターンを最もよく知る人たちである。
 彼らの目線はバカ二人ではなく、黒崎に向けられていた。その目線は彼が委員長であるにも関わらず、まるで汚物を見るような目、というのが一番近いような、とにかく冷えに冷え切った眼差しだった。もちろんそれには理由がある。
 
 ここで彼——黒崎流夜について、少し説明をしよう。
 まず、彼は嘘つきである。
 彼は幼稚園児の頃から嘘ばかりついていた。そのほとんどが他愛もないものではあったが、親にはよく叱られていた。だが、人をからかうのがよっぽど楽しいのだろう。彼はいくら親に叱られようとも、嘘をつくのを止めなかった。
 嘘をつくのが好きだからと言って、性格が悪いわけではない。彼にはそれなりに友達もいたし、先生からの評価も高かった。勉強もできるし、スポーツもそれなり。学校生活にはなんの不便もないように思える。
 だが、彼は重大な問題を抱えていた。
 
 彼——黒崎は、マスターピースだったのだ。
 その能力は「嘘吐き少年(ダウトアクター)」。自分がついた嘘を相手が信じれば、その嘘を相手に幻覚として見せることができる、というもの。彼は自分にこのような能力があることに、幼稚園の年中で気づいた。それから彼は嘘をつき始めた。
 マスターピースである人間は、自分の能力で他人が傷つかないために、自分の能力を誰よりも知っておかないといけない——それが彼の持論だった。

Re: Peace Keeper ( No.119 )
日時: 2011/04/18 17:45
名前: 風(元:秋空  ◆jU80AwU6/. (ID: 4.ooa1lg)
参照: 個人的なヒソカの最高の台詞は「ずきゅーん★」ですが何か?

60000有ったんですかケフカちゃん!?
あんなほっそいもやしなのに!? って言うかケフカが美形なのは知ってますよ?
私もケフカのBGMは素敵だと思いますよ?っていうかFFシリーズでもFFⅥはBGM最高峰でしょ!ティナのテーマとか好きよ?
DDFF……欲しい……欲しい!欲しい!!金が……無い(涙
地震ね…考えられねぇよ本当! あたしなんて福島は,大地震来ないだろうとか……思ってたんですよ!?
生まれてこのかた震度4以上の地震を経験したことがなかったんだから……
本当,行け入れられないですよ……おまけに福島出身ってだけで非難したりするとバッシングされる現実(涙
特に,原発に集って生きてきた関東圏の人等にゴミ虫扱いされるってのは怒りを通り越して呪いたくなりますよ本当……
そう言うクズばかりじゃないのは知ってますがね

それにしても……何と言うか,上手い人って逆に小説鑑定とか来ないのかな??とか
いや,来るには来るんだけど……朱音さんとかみたいな隠れた上手い人が沢山居てさ?
半分ほど読んだです(汗
新島……バンプ好きと言う一言でお姉さんはファンになったよ!!
赤沼君にきゅんきゅんです^^ちゃんと読んでたら……僕の小説に赤沼くれ!って言いそうな位好きです!

Re: Peace Keeper ( No.120 )
日時: 2011/04/18 18:13
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: z1wKO93N)
参照: 私は「そんな目で見つめるなよ 興奮しちゃうじゃないか……」ですけどね。

▼風様
はあっはっはっは!! 60000超えだぜ! なめんなよ!!←
まあ、魔力は無理やり入れられた物だから関係ないんでしょうね。ほそっこい体だろうがなんだろうが。
FFVIはもう最高ですね…色んなものが。最近魔導研究所のBGMが好きです^^
DDFF……くそう、ストーリーモード面倒くさい! そしてティファがやたら可愛い!!

私は兵庫ですからね……。生まれる前に来てましたし……。私も震度3以上は体験したことないです。
別に放射能の被害は全然ないんだから、そんな腫物みたいに扱わないでもって思いますけどね。総理は総理で頑張ってるんでしょうが、私は原発で作業をしている人が一番偉いと思います。家族もいるのに、命をかけて作業をしてくれてるんですから……。
人間は皆、そんな現実の見られないようなバカばっかりじゃないと信じます。

うううううう上手い!? それは私に言ってらっしゃるんでせうか!?
きょ、恐縮です。や、嬉しいです。ありがとうございます!
私があんまり小説鑑定してもらわないのは、単なるチキンだからですよ^^; ちょっと非難されただけでも凹みますし、なにせ遊びで書いてるだけだからそこまで真剣にならなくてもいいというか……本気で書いてらっしゃる方には失礼だとは思いますけどね。
が、頑張れ!←
新島君は現在学校には来てます^^ 野球の大会の為に猛練習してるところですよ^^
赤沼君好かれてますねー……恐ろしい子ッ!
変態というよりは変人ですからね。近づかない方が無難です^^;
あ、貸すぐらいならいつでもおkですよ!

コメントありがとうございました!!

第四話 「本格始動」 05 ( No.121 )
日時: 2011/04/21 22:30
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: z1wKO93N)
参照: 最近ダレン・シャンのスティーブが大好きだ。なんの宣言だ。

 そして、彼は自分の能力をマスターするため——嘘をつき始めた。
 高校生になってもそのスタイルは変わらず、周りからは「何を考えているか分からない」「何が嘘で何が本当か分からない」などと言われ、距離を取られているが、決して、決して嫌われているわけではない。むしろ頼りにされている方だ。主に、宿題をしていないときなどに。

 「よっしゃ、よく見てろよー」

 黒崎が掌のそれを空中に投げ出そうとしたその瞬間。
 誰かの手刀が、彼の脳天を直撃した。

 「おや、誰かと思えば朝岡。相変わらず男っぽいな」

 「っつー…………」

 しゅうう、と煙の出る頭を抱えつつ、黒崎が後ろを振り向き——「げ」と、言った。
 そこにいたのはとんでもなくスタイルのいい美少女だった。美少女、というよりは美女のほうが合っているかもしれないほどに大人っぽく、美しかった。腰ほどまである髪の毛を真っ直ぐ垂らし、前髪をピンで固定している。目はそれほど大きくないが艶っぽく、どちらかと言えばアジア系の美人に分類されるだろう。その美女の腕には、黒字に緑の字で「風紀委員」と書かれた腕章がついていた。

 「きっ……木本……」

 「久しぶりだな、黒崎。貴様はまた下らないことで私の後輩を騙そうとしているのか」

 「だ、騙そうとなんかしてねぇし。俺はただ手品をだな——」

 言い訳無用、と厳しい言葉とともに、黒崎の前髪に隠れて見えないその目に、正しくはその目の数ミリ前に、美人——木本千鶴の細い指が二本突き出された。

 「っぶねぇ!! っぶねぇってば!!」

 「詐欺行為は犯罪だ。そしてお前は嘘つきだ。嘘つきは目を潰される。地獄の王も言っていただろう」

 「いやそれ多分目じゃなくて舌を抜くんだって——いひゃいいひゃい! へめっ、ひたひっはっへんひゃへ…………ひたたたたた」

 「わっ、たっ、しっ、にっ、口答えをするとはいい度胸だ。貴様の舌を引っこ抜き、牛タンと一緒に焼いて食べてやろう」

 「……ちづちゃん、多分それマズい」

 天原が若干引き気味の声で千鶴を抑える。千鶴は黒崎の舌を引っ張るだけ引っ張り、ぱちん、と離した。そして、唾液まみれになったその手を黒崎のYシャツで拭う。「汚ねぇ!」という黒崎の悲鳴が漏れたが、もちろん本人は無視。半泣きになっている黒崎を尻目に、千鶴は美しい黒髪をなびかせて日向の方を向く。

 「大丈夫か、朝岡。この男に何か変なことを言われたりされたりした場合は、すぐに私のところに来るんだぞ」

 「大丈夫だって木本センパイ! そんときゃ、一発殴れば済む話じゃねぇか!」



 木本千鶴——高校二年生の彼女は、南区の風紀委員長を務めている。幼少の頃から剣道を習っており、全国大会の常連になっているなど、その実力は折り紙つきだ。
 また彼女は、美人なことでも有名である。外国人の様な、というよりは日本人的なその美貌に惚れて告白し、その瞬間フラれた男は数知れず。噂では好きな人がいるらしいが、その真実は定かではない(一説には黒崎と噂される)。

 「乱暴なんだよ! お前らそれでも女子か!?」

 「やめろリュウ。あいつらには逆らわない方がいい」

 半泣きの黒崎が怒りの声を上げるが、二人は華麗にスルー。がっくりと落とされたその肩に、慰めるように天原が手を置いた。

Re: Peace Keeper ( No.122 )
日時: 2011/04/20 22:36
名前: 風(元:秋空  ◆jU80AwU6/. (ID: 4.ooa1lg)
参照: 案外,良い評価だったでしょう? (このストーカーが!!

ケフカちゃんケフカちゃん……誇りを持てることじゃ無いから★
まぁ,ケフカ自身が魔法に対しては才能の塊だったってのも強いと思いますけどね。
魔道研究所ですかぁ……個人的には,アルティマウェポンなんかも良いですね……
Ⅵで一番好きなキャラはシャドーで二番がレオ将軍だったりします。何と言う悲しみの展開♪
普通にプレイしてたら2人とも死ぬ……ってか将軍は確実に死ぬし!

本当ですよ。まぁ,もしも……ってのが頭を過るのは分りますがね。分るけど俺達,福島県民が一番不安なのに(涙
そうですねぇ……原発の人達は本当哀れですよね。

上手いですって♪
そうですって朱音さんですってvv私もチキンですし……いや,君普通に上手なほうだし!!
彼の本性を知っていて彼が居たら近付かないようにしますね(苦笑
でも,赤沼君美形っぽいので本性知らなかったら近付く^^
えっ?マジ??

Re: Peace Keeper ( No.123 )
日時: 2011/04/21 22:38
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: z1wKO93N)
参照: 最近ダレン・シャンのスティーブが大好きだ。なんの宣言だ。

▼風様
で、ですよねーww
アルテマウェポンはいいとして、アルテマバスターは切ないですよね……色んな意味で。
いや、ケフカは帝国から無理やり(?)魔導の力を注入されて、そのせいでキチ●イになってしまったらしいですけど……。まあ、魔力はハンパなく強くなったんですけどね。
ク、クライド! リルムを置いていくなんて……!!(泣
レオ将軍もね……まだ三十路なのに、ってw←不謹慎

自分は安全地帯にいるくせに、現地の人を悪く言うなんて許せません。ぬくぬくとした所にいるからそんなことが言えるんだ。
哀れ……というよりは、辛いですよね……。

ありがとうございます^^
やっぱチキンにもなっちゃいますよねーw 上手い方だなんて……えへへー←
基本は物静かで優しいんですけどね。アレね、スイッチがね、入るとね。
美形っぽいというより美形ですね(キリッ
ええ、貸すぐらいならなんでもないですよ^^

コメントありがとうございました!!

第四話 「本格始動」 06 ( No.124 )
日時: 2011/04/21 22:39
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: z1wKO93N)
参照: 最近ダレン・シャンのスティーブが大好きだ。なんの宣言だ。

 そして、二分後。
 教室ほどの広さの一階会議室Aには、合計二十名ほどの風紀委員が集まっていた。男子も女子も、年齢も関係なく選ばれた者たち。このほぼ全員がマスターピースであることを考えれば、日向がどれだけ異質な存在かがよく分かる。
光を遮断するためにブラインドが下ろされているので、室内は若干薄暗い。そのため風紀委員たちの表情はよく見えない。だが、ほとんどは真剣な顔つきだというのは、部屋の空気からも分かる。ピリピリとした、張り詰めた空気——日向の苦手とする空気だった。

 「はい、じゃあ……第何回か忘れたけど。総会を始めます」

 気だるげな日向の声。
 正方形に並べられた長机の上には、今朝日向たちが作成した資料が置かれている。資料を見てください、という沙羅の声を合図に、かさかさと紙を触る音が鳴り始めた。

 「じゃ、報告。最近気になった不良グループを挙げて下さい。まず西から」

 「うぃーっす」

 がたがたとパイプ椅子を鳴らし、天原が立つ。その手には一枚のメモ用紙。

 「えーっと……一つ目は「オベリスク」。俺は直接遭ったことはないんだけど、桑原と藤本が遭ったっぽい、です。実質のボスと見た感じのボスが違うってのが特徴かな。ちなみに二人はそこそこの重傷で帰ってきました。遭ったのはどうやら実質のボスらしい」

 メモ用紙に目を落としたまま表情を変えることもなく、天原は続ける。まるで南極か北極のようなこの空気。

 「特徴なんかは?」

 比較的明るめの声で黒崎が聞く。天原はちらりと左側の彼を見、メモ用紙を机に置いた。
 表情が、消える。

 「ない、なんもない。さっきも言ったように俺は直接遭ってないからよく分からない。以上」

 ああ、またか。
 日向は心の中で毒づく。
 普段がどれだけ明るい人間であろうと、この「総会」の中では意味がない。空気にのまれ、押し潰されて、その人の「人間」そのものが壊されてしまう。
 真剣にならなければいけないなんて、初歩的なことは彼女にでも分かっていた。こんな話を笑いながらできるなど思っていない。総会のこの空気は、風紀委員設立からの伝統なのだ。
 滞りなく会議が進むように。
 何の問題も起きないように。
 風紀委員たちは、自分を、殺すのだ。



 「これで、あとは北だけ、だな」

 「はいよ」

 パイプ椅子を後ろに引き、黒崎が立つ。ポケットから紙を取り出し、

 「えー。これは前の総会でも出たと思うけど、「番兵(センティネル)」。リーダーは蓮城恵那(れんじょうえな)で、主に武器の密売なんかをやってる。次に……これは個人か。限緋深紅(かぎりびしんく)。なんか色々とヤバいらしい。えっと、あとは「舞龍(まいりゅう)」とか、「黒蜥蜴(くろとかげ)」とか……いっぱいだな」

 さすがは、と言うべきなのだろうか。
北区は、もともと治安の悪い異ノ国市の中でも特に治安の悪い地区だ。街が入り組んでいるせいで死角が多く、物陰ではいつもカツアゲなどが行われていると噂される。だからこそ、そこを治める委員長は力と知恵を兼ね備えていなければならない。

 「一応毎日見回っては見てるけど、それでも結構被害が多い。風紀委員が巻き込まれて重傷、っつーケースも多々ある。北区に来るときは十分注意してくれな」

 「おいリュウ、気になる不良グループはそれで全部か?」

 腕を組んだ天原が訝しげに聞く。黒崎は「ん?」と呟いて首をひねり、

 「アイツのことは……話すまでもないんじゃねぇの」

 さっきまでの明るさはどこへ行ったのか、暗い声で抑揚も付けずぼそりと言った。隣にいる人間でも聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で。

 「まあ……都市伝説のようなものだからな」

 天原と同じように腕を組んだ千鶴が言う。暗い部屋の中で表情は読めない。だが、空気が一気に重くなるのを日向は感じていた。
 そして今話されている人物が誰かということも、彼女には分かっていた。



 「————赤沼、か」



 赤沼幽人。
 他の全ての不良を圧倒できる力を持っているにも関わらず、決して表へは姿を見せない、都市伝説のような存在。
 異能者が大して珍しくもないこの街で、異彩を放つ存在。
 そして——風紀委員長をコケにした、最初の存在。

 「本当にいるのかよ、そんな奴。そんな化け物みてぇな奴がいるんなら、今までに風紀委員の誰かが気づいてるはずだろ?」

 「それはそうだけど……表に出てこねぇから都市伝説なんだって。風紀委員の見回りを掻い潜ってんのかもしれねぇし」

 「確かに妙だな。……朝岡、お前は何か知ってるのか?」

 「…………遭ったよ」

 空気が、一瞬にして凍りついた。
およそ四〇もの目が一斉に日向の方を向く。彼女は口を開くのをためらう素振りを見せ、それから覚悟を決めたように口を開いた。

 「負けた。完膚なきまでに叩きのめされた、って感じ」

 異ノ国市最強の風紀委員長は、そう言って、自分を嘲った。

Re: Peace Keeper ( No.125 )
日時: 2011/04/21 22:51
名前: 朔 ◆sZ.PMZVBhw (ID: 9nPJoUDa)
参照: 新学期意外な多忙さにもたねえ…。

北は大変なのか…。そして今のJAPANも北が大変ですよねー(
と言うか総会…。なんてテンションが低いんですk(
PSP弄ってた人たちとは思えん…。風紀委員さんって素晴らしいな!そのスイッチの切り替えの良さを私に分けて下せえ!!

赤沼君赤沼君(ry 
ランクSSSだと勝手に思ってます。
更新うはうはです^p^ なんか支離滅裂なコメントを申し訳ないです(´・ω・`)
ではッ、また来させてもらいますね^^
新学期で大変だと思うけど更新頑張ってくださいb

Re: Peace Keeper ( No.126 )
日時: 2011/04/22 20:05
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: z1wKO93N)
参照: 最近ダレン・シャンのスティーブが大好きだ。なんの宣言だ。

▼朔様
う、うまいっ!
北区は色々と大変なんですが、委員長が、ねぇ……。
そりゃあテンション低いですw 最初はこんなに低くするつもりはなかったんですが、やっぱちゃんとするべきところはちゃんとしようと。風紀委員のみんなは、けじめをちゃんとつけられる子なんですw
オンとオフの差が激しいですねww 私も見習わないとって思ってますwww

んっふっふー。赤沼君ぬっふっふー←ダマレ
赤沼君はハンタの初期ヒソカ的ポジションですから(分かりにくい)。もうあれ、ラスボス的な感じですから! ヒソカは途中からなんかザコキャラみたいになっちゃいましたけど、うちの赤沼君は最初から最後までボスですからね!! ってあれ、ネタバレ?
更新サボってましたからね……ちゃんとやらないとっていうか。今は赤沼君の過去編書いてるんですが、楽しくて楽しくてもうっ!
まあ、載せるのは大分あとになりそうですけど^^;

コメントありがとうございました!!

Re: Peace Keeper ( No.127 )
日時: 2011/04/22 21:33
名前: 風(元:秋空  ◆jU80AwU6/. (ID: 4.ooa1lg)
参照: どうだい? 俺の鑑定も受けてみないかい?

朱音様へ
ケフカ「お前等……消してやろうか?」
ケフカちゃん短気ぃ♪
切ない……アルテマウェポンとの扱いの差とか(苦笑
あぁ,分るですよ?でも元々ケフカは気違いの素養が有ったと思います(素養?
良い男だったのに……二人とも,何故か自分が好きになるキャラって結構死ぬんですよね?
死に安いポジションのキャラが多いのだろうか(苦笑
H×Hでヂードゥさんが死んだときは泣いた(儚かった……

そうそう,って言うか安全地帯にいるからバッシングする余裕が有るんだと……正直思いますがね?
辛い……辛いの次元じゃないですよ?あの人等絶対今後肺ガンが確約されてるに違いない(オイ
俺の友人にも原発で働いてる奴居るけど……本当(涙

有難う!
新しく建てた小説で早速使うぜ!!
赤沼「君に使いこなせるかな……?」

朔さんの所の言葉から……ヒソカ,雑魚化しましたっけ??いや,格は落ちた気はしますが……ヒソカ雑魚だったら誰が普通って話に?
王とかクラスか??

Re: Peace Keeper ( No.128 )
日時: 2011/04/22 21:33
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: 1Enbe91p)

だめだ…体中が痛い…
あっ、お久し振りですー。パーセンターです
赤沼君人気ですねww確かにかっこいいですけどねw
西の正代表は天原君らしいですねー。自分は何か好きですね天原君w
西の偽代表(夕)は自宅で寝てるんですね、分かりま…え?

また来ます、更新頑張って下さいね♪

Re: Peace Keeper ( No.129 )
日時: 2011/04/23 09:47
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: z1wKO93N)
参照: 今……書きに行きます(キリッ

▼風様
もうっ! ケフカちゃんったら! そんな短気だと血圧あがるゾ!?←キモい
なんで……トイレなんだよ……orz
まあ、やったことはないんですけどね(ぇ
もとから性格は悪かったんでしょうねー。だから実験台に選ばれたとか……真相を知ってみたいとは思いますけど。
私はキチ●イキャラを好きになることが多いですねw ケフカとかヒソカもそうですし、結界師の火黒とか禁書目録の一方通行とか、ダレン・シャンのスティーブとか。
ヂートゥ……;; かんっぜんに噛ませ犬でしたね^^; レオルとかフラッタとかもそんな感じでしたが。

最近、柳広司の「新世界」って本を読んだんですが、主に戦争とか原爆の話で……そこに、世界で初めて被爆した男性っていうのが出てきてたんですが……。
もう、ひどい。
被爆ってのをなめてた感じがします。そんな怖いところに、どうしてあの人たちは行けるんだろうって……。

おお、使っていただけますか! よろしくお願いしますm(_ _)m
小説教えていただければ見に行きます^^
赤沼「出張、ってところかな? 強い子がいるんなら、なんでもいいけどね」

いや……雑魚化、ってわけじゃないんですけどね。
周りにリアルな化物が増殖して、もう色々レベルアップして、なんかうきゃーって←
彼自体のレベルが落ちたんじゃなく、周りが一気に上がった感じです。
今頃ヒソカはクロロと戦ってるんでしょうか……。
王とコムギが可愛いです。最近ではユピーが可愛いです←

コメントありがとうございました!!


▼パーセンター様
どうしましたか! 筋肉痛ですか! 筋肉痛はすぐに来たら若いらしいですよ!!←何
こちらこそ^^ ご無沙汰してます。
んひひー。赤沼君は私の今までのオリキャラで一番かっこいい奴ですw 全部私の好みに合うように作りました^p^
天原は、日向まではいきませんがバカです。筋肉バカ的ポジションです←
さーてどうかなー?ww

はい、更新頑張ります^^
コメントありがとうございました!!

Re: Peace Keeper ( No.130 )
日時: 2011/04/23 20:15
名前: 風(元:秋空  ◆jU80AwU6/. (ID: 4.ooa1lg)
参照: どうだい? 俺の鑑定も受けてみないかい?

朱音様へ
ケフカ……弄り甲斐のある人♪
真相……知りたいですねぇ。何か,結構煙に巻かれてる事多いですよね?
FFⅳのカインさんは裏でどんな事をしていたの?とか(苦笑
結界師の火黒!!久しぶりだよ!!僕も好きでした^^藍緋姉さんとの関係が好きです。
藍緋だったら「迷惑なだけだ……」と言いそうですが。
あ……うん,ゴミでしたねヂートゥさん(オイ
キチガイ私も基本的に好きです^^ハガレンのキンブリーさんとかソウルイーターのメデューサ様とか(ん?ソウルイーターにはメデューサさんよりキチガイいっっぱい居るよって?気にするなよ)

はぁ,そう言うのは今は読む気にはなれないですね……
何と言うか,若い子の方が現実見れるのかなとか少し思っている今日この頃……

小説名は「無限∞エンジン」です。
赤沼君はフリーなジョーカーキャラになりそうです。そうだなぁ……紅蓮の流星様の紫電スパイダーみたいな?
多分,3話位までの間には出てくると思います。

それはバトル漫画の宿命です(オイ
ヒソカは進化していると思います僕は……ネテロ会長を超える位強くなったりしてもヒソカなら分る気がします。
僕は……進化する敵って大好きなんですよ♪変態度も進化してるに違いない★
個人的に今の所ヒソカはモラウさん達級で団長は会長級の位置位だと考えていますね。
団長は会長よりは少し弱いかもですが……
ユピー…分ります!

個人的には,ヒソカとマチの組み合わせが好きです。マチにとってはヒソカは鬱陶しいだけでしょうけど…

Re: Peace Keeper ( No.131 )
日時: 2011/04/28 21:52
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: z1wKO93N)
参照: 狭心症と絶体絶命が行方不明。

▼風様
あの……気づいたんですが……。
雑談になってません? いや、コメントは確かに嬉しいんですが……。
とりあえずいったん切りましょう!←

第四話 「本格始動」 07 ( No.132 )
日時: 2011/05/04 22:55
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: z1wKO93N)
参照: 狭心症と絶体絶命が行方不明。

「負け……た……?」

天原の顔から色が抜けていくのが感じられる。室内は暗いはずなのに、それは鮮明に見えるようだった。
同時に部屋の空気も一変する。今まで頑なに沈黙を守り続けていた風紀委員たちの間に、まるで湖に小石が投げられたかのようにざわめきが伝わっていく。
徐々に——だが、確実に。
総会の、総会としての空気が乱れていく。
波紋のように放たれたざわめきは室内全体を飲み込み、最早先ほどの静けさは影も形もない。音叉が音に共鳴するように、声が声を呼ぶ。

「静かにしろ! 総会中だぞ!」

腕を組んだ千鶴の一喝。さすが、と言うべきか。室内は一瞬で静かになった。

「お前ら、それでも風紀委員か!? たった一回負けたくらいでなんだと言うんだ! 朝岡を責めるつもりか!?」

がたん、と椅子を鳴らし、荒々しく立ち上がる千鶴。長い黒髪を振り乱して叫ぶ姿は、さながら怒りに染まった鬼子母神の様だった。

「誰も敵わない伝説の不良!? 都市伝説!? ふざけるな、朝岡はそんな者に簡単にやられるような奴では——」



「千鶴」



びくりと。
千鶴の体が、電撃でも浴びたように硬直した。
油の切れた操り人形のようにゆっくりと振り返る千鶴。彼女の目に映ったのは、
腕を頭の後ろで組み、足を机の上に投げ出した——黒崎。
 我関せず、とでも言いたげなその姿を見、千鶴は不快そうに眉をひそめる。だが、彼は全く気にしない。目すら向けない。

 「座れ」

 「…………」

 穴が開くほど黒崎を睨みつけた後、彼女は椅子を元に戻し、座り直した。——長い脚と腕を組み、不満の残る顔つきで、だが。
 再び、場の空気が凍りつく。風紀委員はともかく、委員長たちすらも口を開こうとしない。永遠に感じられるような沈黙が、室内を支配する。

 「あのー」

 暗闇の中で、手が挙げられた。
 まるで小学生が横断歩道を渡る時のように真っ直ぐに挙げられたその手は、少し遠慮がちながらも明確な意思を持って挙げられたように見える。そこにいる全員の視線が、その少女——裂片夕(さけがたゆう)に注がれる。
 普通ならその大量の視線に臆するところだろうが、彼女は全く気にせずに手を挙げ続ける。よほど肝が据わっているのか、はたまた目立ちたがり屋なのかは分からなかった。どうやら彼女は、委員長の指名を待っているらしい。

 「……何か、意見でもあんのか?」

 「なかったらー。手なんてあげないー。トイレに行きたい、っていうの以外はねー」

 正論で返された。
 日向は返す言葉もなく、夕に「……どうぞ」と発言を促す。彼女はこっくりと頷く。

 「まずー、日向さんをぼこぼこにしたその赤沼ー? って人の特徴を教えてもらいたいー」

 「ああ、黒髪に黒いカチューシャつけてて、左目の下に絆創膏を貼ってる。能力は……多分、手で触れた物を磁石にするって感じのやつだ」

 「そういう感じの噂は結構あったな。北じゃそこそこ有名なんだよ、ソイツ」

 黒崎も会話に参加する。「足を下ろせ」と千鶴に注意されるが、彼は机の上の足を下ろそうとはしない。

 「ソイツに襲われた、って情報、北には結構あるんだけどな。東ってのは聞いたことねぇよ」

第四話 「本格始動」 08 ( No.133 )
日時: 2011/05/08 19:54
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: /kFpnDhT)
参照: 狭心症と絶体絶命が行方不明。

 「じゃあ……なんでアイツは東に来たんだ? 学校からも遠いってのに」

 「…………日向。なんで赤沼の学校が東と距離あるって知ってるか?」

 日向の右耳に飛び込んだのは、とても低く冷たく恐ろしい開封の声。
 彼女は知っている。その声は、開封が本気で怒った時にしか出さないことを。
 そして彼女は悟った。開封は今本気で怒っていると。

 「え? なんでって——あっ」

 「行った………………とか?」

 「い、行くわけないだろうよそんな、ねぇ? いいい、いくら俺だって一人で敵陣のド! 真ん中に一人で行くわけが——」




 「隠すな」



 「答えろ」

 血走った目を見開いた開封の顔が、どんどん日向に迫ってくる。
 精一杯のギャグも空しく散った。最早日向に残された選択肢は「正直に答える」しか残っていない。
 もしまた嘘を吐けば、彼女の右横にいる鬼神が破壊の翼をしない保証はない。既に開眼してしまっている彼を更に怒らせるのはあまりにも危険すぎる。

 「…………………はい。行きました。一人で行ってきました」




 「朝岡はいつも無茶をするからなぁ」

 でも、何事もなくて本当に良かった、と笑う千鶴。天原も同じように笑っている。

 「何事もなかった、って言えるんスかね、これは」

 正直な告白の後、開封と沙羅と寧々に一発ずつ殴られた日向の頭には、アイスクリームサイズのたんこぶが三つ重なっていた。
 彼女の左隣に座った沙羅の目は「帰ったら覚悟しといてね」と語っており、日向はまさに蛇に睨まれた蛙状態だった。

 「——で、だよ」

 「ん?」

 机の上に足を上げた黒髪の男から、間抜けな声が返される。

 「だァから。アイツに対する策とかはねーのかよって」

 さーてね、と黒崎は頭を掻いた。日向は他の風紀委員にも発言を促すが、何か答えようと言うものは一人もいない。
 困惑しているのだろう。
 今まで都市伝説の中の存在だった「最凶の不良」に、我らが「最強の委員長」が倒されたことに。

 風紀委員長、朝岡日向は、自ら前線に立つことを望む委員長だ。だがこれは他の三人にも共通して言えることでもある。
 しかし、部下を持つことなく単身不良のテリトリーに入り込み、殴り、倒し、殲滅することができるのは彼女一人である。だからこそ、彼女は不良たちに「物言わぬ兵器」と恐れられるのだ。
 先陣を切って戦うことに関しては、彼女の右に出るものはいない。責任感と意志の強さが、彼女にそうさせているのだろう。
 一見すれば、日向は切り込み隊長だ。しかし、風紀委員からすればそうではない。

 彼女はむしろ、最後の砦なのだ。

 「自分が負けても日向さんがいる」「あの人ならきっと勝ってくれる」——そう思えるからこそ、風紀委員たちは不良と戦えるのだ。自分たちの後ろには「最強の委員長」が構えているのだから、と。

 しかし、今回は違う。
 「最強の委員長」は、「最凶の不良」に負けたのだ。
 敗北したのだ。
 そこにどんな背景があったのかなど、彼らは知る由もない。だが、ただ「負けた」——それだけで十分だった。
 今まで無敗を誇ってきた彼女が。
 都市伝説と謳われてきた不良に。
 たった一度であれ、負けた。

Re: Peace Keeper ( No.134 )
日時: 2011/05/11 17:34
名前: 風(元:秋空  ◆jU80AwU6/. (ID: 4.ooa1lg)
参照: 全力……全力!!全力!!!全力……オー!!YES!!!!

>>131
保留中申し訳ありません。
その通りですね……では。
日向なら敵陣のど真ん中に行きかねない……と,皆思っているんだろうなvv

あぁ,小説の方覗いて頂き有難う御座います……また,赤沼君の名前をミスった(汗
出来れば容姿とかも踏まえて教えて欲しいです……人格
人格……夜兎さんの所でも言ってましたね? 1つだけ改変しようと思います。
私は,僕系ドS大好きなんで……と言えば分りますかね?
後,能力は強化してると思います色んな意味で(汗
宜しいでしょうか?

第四話 「本格始動」 09 ( No.135 )
日時: 2011/06/03 23:20
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: /kFpnDhT)
参照: http://dancingmad1119.blog69.fc2.com/blog-date-20110512.html

 「……磁石、ねぇ」

 ぽつりと、黒崎が呟く。彼は理数系であるが故に、このようなことにはそこそこ詳しいのだが、

 「磁力を消す、っていうのは難しいからな。電気とか、水とかそういうのならまだしも」

 電磁石ってわけでもねえもんな。と彼は言う。
 磁力が効かない物質を持ったとしても、赤沼はそれを強制的に磁石に変えることができる。沙羅のゴム弾がいい例だ。おそらく日向の金属バットも吸い寄せられてしまうだろう。
 そして、東中学校で赤沼が見せたあの攻撃。
 磁石に変えられたネクタイは、いとも簡単に石の壁に突き刺さった。
 もしもあれが本物の磁石で、磁力がもっと強められていれば——あの壁には容易に穴が開いただろう。
 ここ、異ノ国市において、風紀委員が手を焼くような強い不良は少ない。少ない、というよりは両手で数えられるほど、と言った方が正しいほど少ない。
 その原因は能力の強弱にもよるが、「その能力者が能力を十分にコントロールできていない」というのが大半だ。
 風紀委員になれば、専門の先生やコーチなどに指導をしてもらい、自身を鍛えることができる。だが、この街に溢れる不良たちは、その能力を独学で使いこなそうとしているため、どうしても威力が落ちてしまう。
 黒崎の考えている通り、「能力を活用する」ということはすなわち「能力を支配する」ということなのだ。
 長所と短所を見極め、限定条件を明らかにし、その能力を使う。
 それこそが、彼らが「神宿る人間」と評されている所以である。

 「日向さんが負けたってことはー。その赤沼ってやつの能力が格段に強いってことと同時にー。そいつが能力を完璧にコントロールしてるってことでしょー?」

 眠たげな顔をした夕が、机に頬杖をついて言う。ふざけた態度とは裏腹に、その言葉はまさに核心をついていた。

 「それでー。この総会っていうのはー。そういう奴らのための対策を考える場ー。でしょー?」

 夕は人差し指を、まるでタクトを振るかのように空中で動かす。

 「私なんかがえばって——まあ、私は西の代表だからいいんだけどー」

 「しばくぞ」

 天原の冷ややかな突っ込み。しかし夕は気にしない。

 「私なんかがえばって言うのはー。さすがの私でもどうかと思うー。でもー」

 でもー、と。そこで彼女は言葉を切った。
 右手の指揮棒が、力をなくした植物のように机に落ちる。




 「日向さんー。なんかすごくヘコんでるみたいでー。正直見てるこっちが痛いくらいなのー」



 じぃ、と。
 彼女の黄色い目が、日向の目をひたと見据える。
 日向は明らかな不快の表情を見せるが、夕は怯まない。この状況は、ものすごく緊迫感のある睨めっこ、といったところだろうか。

 「あなたは私たちの最後の砦ー。あなたがいるから私たちは突っ込んでいけるのー。あなたが倒れれば私たちは終わりー。だからあなたは倒れちゃダメなのー」

 そんなことは。
 そんなことは、他の誰でもない、自分が一番わかっているのに、と。

 「————っ、アイツに」

 怒りや恐れや悔しさや自惚れ、その他諸々の汚い感情が、日向の心の中でどす黒い渦を巻く。
 嵐の中の海のように、その心は荒れに荒れ。
 雷鳴が、轟いた。




 「アイツに負けて一番悔しかったのは誰だと思ってんだよ!!」




 室内全体の空気を振動させ、委員長は怒りに吼えた。

 「悔しかったのはっ——悔しかったのは、俺だよ! この俺なんだよ! 最後の砦!? 俺が倒れれば全部終わり!? そんなことは分かってんだよ聞き飽きてんンだよ! だからって俺は前に出ちゃいけねェのか!? 先陣切っちゃいけねェのか!? 違うだろ! 俺が行かなきゃ誰が行くんだよ!!」

 彼女は誰よりも強く——そして、誰よりも弱い。

 「お前らには……傷ついてほしくな——」

 その瞬間である。
 突然、日向の目の前が真っ暗になった。
 比喩表現などではない。うっすらとついていた電気が消えて、スクリーンの光もなくなり、部屋全体が急に暗くなったのだ。
 
 「…………………あれ?」

もちろん、昼間であるから完全に真っ暗闇になるわけではない。だが、室内のブラインドはスクリーンの映像を見るため閉じられていた。いくら真昼間であろうが、ブラインドを閉め切っていればそれなりに室内は暗くなる。よって、風紀委員たちの目が慣れるには少しの時間が要された。
 日向の高揚した感情は急激に下がりつつあった。落ち着きを取り戻した彼女は、とにかく現状を把握しようとする。
 まず、部屋の電気が急に消えた。そして、

 「ちょ、てーでんだてーへんだてーでんだてーへんだっつんだよ委員長うわぁぁぁ!」

 「ばっ、コウキこら落ち着けってバカ! バカ!」

 「何気にバカって二回言いましたよね……」





Re: Peace Keeper ( No.136 )
日時: 2011/05/22 18:22
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: /kFpnDhT)
参照: http://dancingmad1119.blog69.fc2.com/blog-entry-50.html

小説あっ間違えた駄文だの続きが書けない病(俗にいうスランプ)にかかったかもしれない朱音です。
なんだろー……。
更新のペースは……落ちてますね(笑
でも大丈夫です、途中で終わったりは絶対にしませんから。

……読んでくれてる方がいらっしゃるなら。
ちょっと励ましの言葉が欲しいです。
なんか今色んなことでメンタルが……へへっ。
ウザいですね、分かります。

Re: Peace Keeper ( No.137 )
日時: 2011/05/22 20:14
名前: 風(元:秋空  ◆jU80AwU6/. (ID: .cKA7lxF)

スランプですか……
無理しないで、自分が好きなことをやってみては? 小説が苦痛ならおもむくままに絵を書いてみるとか!
ピースキーパーをピースメーカーと間違えたり赤沼君の漢字を間違えたり素敵なほど間違える人ですが……
この作品大好きですから、続けて欲しいです。 続けるコツは頑張りすぎない事です。 
ゆっくりで良いんです更新なんて! ゆっくり休んで気力を取り戻して……それから書けば良いんじゃないですか?

Re: Peace Keeper ( No.138 )
日時: 2011/06/03 23:08
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: /kFpnDhT)
参照: メールトン 焼ーけーてーしーまーいーそうー

▼風様
朱音復活だぜぇぇぇイイィイヤッハァァァァ(黙れ

返信遅れてまことに申し訳ないです! そして絵も遅れて申し訳ない!!
朱音はパワーアップして帰って参りました!
もう迷いなんてねぇ! 書きなぐってやんぜこんちきしょー!!

素敵なほど間違いを犯す? いいじゃないですか、人間だもの。
大好きだなんてありがとうございます!! やべ、泣きそう。

Re: Peace Keeper ( No.139 )
日時: 2011/06/05 18:11
名前: モンブラン ◆0mqnbxF3TQ (ID: Oof0JpPa)
参照: トリップがコロコロ変わるかもしれないけど大目に見てね♪

朱音さん復活おめでとうだぜぇぇぇイイィイヤッハァァァァ(黙れ
開封さんこえええぇぇwww
てゆーか開眼状態の開封に殴られてよくアイスクリーム大のたんこぶですみましたね日向委員長。

すらんぷですか・・・僕も今みごとにハマってます;



それはそうとリレー小説の出番が回って来ましたよぅ♪

Re: Peace Keeper ( No.140 )
日時: 2011/06/05 23:22
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: /kFpnDhT)
参照: メールトン 焼ーけーてーしーまーいーそうー

▼モンブラン様
ありがとうございますだぜぇぇぇイイィイヤッハァァァァ(黙れ
開封は何気に心配性なんです。特に幼馴染の日向に関しては……親か!ってくらいの心配性です。
彼はやさしい子なので、ちゃんと手加減してくれましたね^^

ろっとぉ、私は抜け出しましたよぬっふっふっふーぃ。

ちゃ、ちゃうて。朱音ちゃうて。ちゃう朱音さんやねんて。
トリップ! そうよトリップ見てみ! 絶対ちゃうから!!

Re: Peace Keeper ( No.141 )
日時: 2011/06/05 23:33
名前: アリス (ID: 84hRb0Yz)

お久しぶりです。覚えてます?

Re: Peace Keeper ( No.142 )
日時: 2011/06/07 21:45
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: /kFpnDhT)
参照: メールトン 焼ーけーてーしーまーいーそうー

…………(汗
えと、名前変わりました? そのお名前には見覚えがないような……^^;

Re: Peace Keeper ( No.143 )
日時: 2011/06/12 20:34
名前: モンブラン ◆0mqnbxF3TQ (ID: Oof0JpPa)
参照: トリップがコロコロ変わるかもしれないけど大目に見てね♪

>>朱音さん
そういえば前そんなこと言ってたねぇぇぇイイィイヤッハァァァァ(黙れ

すっかり忘れてましたよ、ごめんなさいorz

第四話 「本格始動」 10 ( No.144 )
日時: 2011/09/20 22:48
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: /kFpnDhT)
参照: メールトン 焼ーけーてーしーまーいーそうー

 西の風紀委員長、天原があり得ないほどテンパっている。
 彼はもともと軽い暗所恐怖症で、いきなり起こる停電が大の苦手だと日向は黒崎から聞かされていた。だが、ここまでとは予想していなかったらしい。
 どうやら目は慣れてきたらしく、じわりと部屋の様子が見えた。机に頭を抱えて突っ伏す天原の背を、黒崎ともう一人、一言で表すなら「平凡」といった感じの男子高生がさすっている。バカかお前ら、と日向は心の中で毒づく。
 パニックになっているのは天原だけのようで、彼のか細い悲鳴と、それを罵倒しつつなぐさめる黒崎の声以外に、部屋に音はない。よほど落ち着いているのか、はたまた驚きすぎて声が出ないのか、完全に後者である日向には把握しきれなかった。

 「で、電気。電気つかねーのかよ、寧々?」

 「無理。あたしも頑張ってみちゃいるけど、どうにも」

 「この電力の使えない暗闇の中で、君は一体何を頑張るというんだい?」

 少しばかりイライラした声で、開封が聞く。さっきの日向の告白とこの事態が重なったせいで、彼のオツムは沸騰しかけの様だ。
 しかし、寧々も負けてはいない。

 「そうね……いきなり電源がブチ切られたせいで吹っ飛んだ、貴重なデータの復元とか。主にアンタが頑張って作ってた資料の」

 「調子こいてすみませんでした」

圧勝である。
その時、驚きから我に返った誰かが会議室のドアを開けた。
太陽の光が部屋に乱反射しながら入ってくる。室内全てが明るくなった、というわけではないが、光は行動するのには十分な量である。

 「——とりあえず、落ち着け。主に天原」

 「……サーセンしたぁ」

 机に突っ伏した天原が、申し訳なさそうに声を絞り出す。その背中を、黒崎が思いっきり叩いた。
 ばっしぃん!と、いかにも「何か固いものを平手で思いっきり叩きました」という感じの音が、会議室のドアを通り抜けてロビーにまで響いた。「いっつぅ!!」という悲愴な声が聞こえたが、周りの風紀委員は全員無視。その視線は「自業自得だ」と語っている。
 あれだけ急なことがあったにも関わらず、どうやらパニックになったのは天原一人の様で、室内を見ても乱れているところは彼の周りしかなかった。普段から教育(むしろしつけ)を徹底させておいてよかった、と日向は胸を撫で下ろす。

 「ったく……何だったんだ、今の」

 「俺たちに向けられた……停電、だな」

 「冷静に答えんなよ。あと下手なパクリはやめろ、黒崎センパイ」


 何のパクリだったか分かる人は少数だろう。かなりの小ネタであることからしても。
 
 「乗った時点でスルーしてることにはなんねーんだよ? 朝岡」

 知らねーよ、と日向は答えたかったが、ここで乗ると更に黒崎がグイグイ押してきそうだったのでやめた。まずはこの事態を把握することが大切だ。
 日向の後ろでは開封と寧々が予備電源を使い復旧作業に励んでいる。天原はどうにか落ち着いた。千鶴は椅子に座ったまま微動だにしない。黒崎はなぜか喜んでいる。

 ——とにかく、外に出よう。

 「……とりあえず、窓のブラインド開けて明るくしろ。カイと寧々はそのまま作業してていい。委員長はここに待機。他の奴は停電の原因探れ」

 はい、という声とともに、委員長以外の全ての風紀委員が動いた。


 「…………あれ?」

 さらさらとノートの上を動いていた右手が止まる。
 彼は下げていた顔を上げ、視界の左側、窓の外へと視線を移す。

 「磁場が…………?」

 振動も、音も、何も変化は感じられない。だが、小さな異変に彼だけは気づいていた。
 彼——赤沼だけは。



 街は混乱していた。
 街頭テレビはいきなり消える、店舗の照明は落ちる——昼間だったため照明の面では不都合がなかったものの、いきなり起きた停電による混乱は徐々に街を蝕んでいく。
 と、言っても停電はかなり小規模の様で、電気が止まっているのは東区だけだと北区の風紀委員から連絡が入った。どうやら狙われたのは東区の発電所だけらしい。
 だが、なぜ?

 「なんで……急に停電が起こったんだ?」

 日向の横から電子音が聞こえた。どうやら携帯の着信らしく、彼女の横にいた男子風紀委員が、慌ててポケットから携帯を取り出す。

 「委員長!」

 「うおっ、なんだよ」

 至近距離から急に声をかけられた日向は驚いて軽く飛び上がった。男子風紀委員は焦ったような面持ちで日向に報告する。

 「東地区の発電所が……不良たちに雇われたマスターピースに襲われたらしいです!」

Re: Peace Keeper ( No.145 )
日時: 2011/09/20 22:50
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: /kFpnDhT)

ひっさしぶりの更新ですね……^^;
スランプというよりは、単にサボっていただけ、と言った方が正しいかもしれません。
書きたくなかったわけではないです。このお話はきちんと完結させたいので……。
では、これから更新頑張ります!

第四話 「本格始動」 11 ( No.146 )
日時: 2011/12/14 18:26
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: /kFpnDhT)

 同時刻、西地区のとある廃工場にて。

 「……ぃいーよっしゃぁ!!」

 青年のものと思われる歓声が多数上がった。声からして年の頃は10代後半、普通なら学校に行っていなければいけない時間帯であるにも関わらず、その工場には十数人もの人影があった。それらはすべからく10代の青年、そして私服である。中には床に座って菓子やジュースを食い散らかし、果てには酒まで飲んでいる者もいた。

 「発電所の方はどーなってる!?」

 「警察、風紀委員ともに到着してる。あいつらはちゃんと逃げたってよ」

 「いいねいいね! 順調!」

 童顔の青年が携帯を操作していた青年に声をかける。赤メッシュの入った黒髪に、カラーコンタクトを入れた目、じゃらじゃらとピアスを付けた耳——おそらくはこの集団のリーダーだろう。計画が上手くいったのか、かなり上機嫌でハイテンションだ。
 青年、夕凪一也(ゆうなぎいちや)は、工場に積まれている大量の角材の上に上り、両腕をばっと広げた。

 「諸君! 今日の計画は見事成功だ! そこにいる彼——」

 夕凪は右下を指し示す。示された先には、机を持ち込んでパソコンを操作している眼鏡の青年がいた。

 「神村君のおかげで、風紀委員共のデータをハッキングすることができた! 発電所に向かってくれた仲間にもここから礼を言おう! さん、はい!」

 号令とともに、その場にいた青年10数人が一斉に「ありがとぉー!」と叫んだ。割れていない窓ガラスがびりびりと震えるほどの大音量である。
 ひとしきり叫んだあと、夕凪はけらけらと笑いながら角材から降りた。スキップで神村に駆け寄り、その肩をぽんぽんと叩く。

 「これで、我らがチーム「黒蜥蜴(くろとかげ)」の株も上がる! あいつらの巡回ルートは丸分かりなわけだし、俺たちも好きにできるってもんだ!」

 「今のとこ、この巡回ルートと名簿欲しがってるチームはどんぐらいなんだ?」

 金髪の青年が、缶ビールを飲みながら神村に問う。神村はカタカタとパソコンを操作し、

 「うーん……「センティネル」、「オベリスク」、「舞龍」……今のところはこれくらいだな。まぁもっと増えるとは思うから、相場はもうちょい上げとくけど」

 「働いて金を得るってのはいいもんだねぇ、俺らはほとんどなんもしてないけどな」

 かつかつと靴を鳴らしながら、夕凪は笑う。
 彼らの名は「黒蜥蜴」。主に情報を不良たちに売ることを生業とし、縄張りや権力争いには基本的に関わらないグループである。
 今回の騒動の先陣を切っていたのは彼——夕凪ともう一人、マスターピースである限緋深紅(かぎりびしんく)だった。
 「黒蜥蜴」は二十名ほどで構成されているグループだが、その中にはマスターピースが一人もいない。この街では、不良グループのリーダーはマスターピースの人間が務めることが暗黙の了解となってしまっているが、このグループはその理から外れていた。
 そのため、夕凪はたまに仕事のためにマスターピースを雇うことがあるのだ。

 「あのさ、毎回思うんだけど……センティネルってあれだよな、トランスフォー●ーだよな」

 「夕凪……そういうのはあまり言わない方が……」


 更に同時刻、発電所付近にて。

 「あーあ、もう終わりかぁ。今回の仕事はかなりダルかったっすねー。警備の手薄さもさることながらぁ、まず職員傷つけちゃいけねーってのがさあ、ナメてやがります?」

 「……限緋さん、声がでかいっす! 警察も風紀委員も来てるんすよ!?」

 「なーにビビってやがるんすか。ケーサツもフーキイインも、来たら俺様が全部ブッ殺してやりますぜぃ。丁度血が足りないし、テンションもいい感じに上がってきてますしね」

 スポーツ刈りの青年、限緋深紅は、その美しいオッドアイを楽しげに光らせた。
 発電所は市街地から少し離れた静かな郊外にある。そのため都会とはいえ人通りも少ない。お昼時となればなおさらだ。
 今回夕凪と限緋がここを狙ったのは、停電を起こすことで「総会」を混乱させ、風紀委員のパソコンのデータを盗むためだった。計画は見事成功し、あとは逃げるだけなのだが——

 「風紀委員一人くらいなら……やっちまってもいいんじゃないですか?」

Re: Peace Keeper ( No.147 )
日時: 2011/12/04 21:11
名前: アカシア (ID: blFCHlg4)

おもしろかった!投票した!

Re: Peace Keeper ( No.148 )
日時: 2011/12/14 18:27
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: /kFpnDhT)

▼アカシア様
面白かったなんて…ありがとうございます!
更新停滞してしまって申し訳ないです……;

ってか投票って何!? いつの間にそんな制度が……

Re: Peace Keeper ( No.149 )
日時: 2011/12/14 19:04
名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: /kFpnDhT)

お久しぶりです、朱音です。
ガチで久しぶりにこのサイトに着ました…まだ自分のスレッドが残っておってほっとした反面、やり残してきたことをやらねばならんとなるとちょっち気が重なんでもないです。

自分が悪いわけですからな……。

まずはイラリクから取りかからんといけないと思うので、そちらの優先順位を先にしたいとは思いますが。
これだけ書いておいてまだまだこの小説も序盤なのでw
書きたいことも描きたいこともいっぱいありますから。

では、応援よろしくお願いしますm(_ _)m