ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 呪いの動画【見てはいけない……】 ( No.1 )
- 日時: 2011/01/08 16:22
- 名前: 黒蜜チェーンソー ◆mszflcyTKY (ID: QfUSk8fE)
- 参照: 何? 文章力ない? 分かってますけどおおお!?
prologue
見てはいけない……と言われると、見てしまうのが、俺たち人間の本能だ。
鶴の恩返しでも、青髭でも、見てはいけない、入ってはいけない……と言われているのに、見てしまい、入ってしまい、そして、バッドエンドを迎えてしまった。
人間は非常に愚かである。
そんな愚かな人間は、増え続けている。
「……何故、愚かな人間どもは、どうしてこうも、増え続けるんだっ!!」
不意に漏れた言葉。
不意に漏れた感情。
無理に決まっていること……それなのに。不意に出てしまった、素の感情。
自分が人間であるという、どうしようもない憎しみ。
死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい!!
「……」
俺は、パソコンの方向に歩きだした。
電源をつけると、漆黒に染まっていた、俺のちっぽけな部屋に、一つの光が灯る。
俺は、照らされた光を頼りにし、パソコンの真ん前にある、パイプ椅子に座った。
パソコンのすぐ右隣にある、ドクロ型の目覚まし時計を見る。
時刻はもう午前二時。真夜中である。
俺はデスクトップから、Internetexplorerをクリックし、youtubeと検索した。
俺のたった一つの楽しみ……自殺動画を見ることである。
愚かな人間が、自分勝手な理由で死んでいくのが面白い。人口が減っていくのが嬉しい。
そして、今日も、またある一つの動画をクリックしようとした。
「……?」
見覚えのない動画が、視界に入った。
題名は……
【一緒に殺人しませんか?】
……これだ。俺のやりたかったこと。
愚かな人間を殺すのに丁度いいじゃないか……!
俺は、その動画をクリックし、コメントをした。
【俺と一緒にやりませんか?】
……後は返事を待つだけだ。
お、きた。キーボード、打つの早いな。
【いいですよ。明日、午前二時に金沢公園に来てください】
よかった……。ん? 金沢公園?
この近くの奴か。
まあ、そんなこと気にしている場合じゃないな。
さあ、明日を楽しみにしておこう……。
そして、俺はパソコンの電源を消した。