ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

2年前と今と。 ( No.24 )
日時: 2011/06/11 14:01
名前: 神楽 妖 (ID: nqtZqZHy)

「眠れなーーーーーーーーーーーーーーいッ!」

ベットの上で暴れる私、御門利里。

……そりゃそうだ。

今は5時。普段なら思いっきり起きてるこの時間に、眠れという方が無理である。

かといって今更起きて一階に下りようものなら、ララにすぐさま
「体調悪いんだったら休んでなきゃだめでしょ!」
とか言われそうだ。いや、絶対言われる。
なぜなら、そう言うようにプログラムされてあるから。

そうなったら、どうせ心配なんてしない癖に。と必ず自分は思うだろう。
例えクローンとはいえ、大切な姉妹の形をした物にそういう気持ちで接したくない。

ちなみにゲーム類は全てリビングに置いてあるため、それで時間をつぶすことも困難だ。

「あ゛ーーーーーーひいぃまあぁだあぁぁあぁァァ!!!」

何しよう。いやホントにどうしよう。
このままでは暇死してしまうかもしれない。

外には出来るだけ出たくない。
が、この際しょうがない。

「残ってろよ!私の運動能力!!」

そう叫ぶと、利里は窓から庭木へ飛び移った。