ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

凛の使者 ( No.29 )
日時: 2011/11/02 20:34
名前: 神楽 妖 (ID: hTC9GSKn)

…………いや、いなかったでしょ。

1人で質疑応答をしていると、自称同級生が顔の前で手を振ってくる。

「もしもーし。生きてますかー?」

やばい。いつも人をイライラさせる側の私がイライラしてきた。

「何ですか不法侵入者。」

「うっわ酷いなぁ、利里。クラスメイトに向かってその言葉は。」

わお。ただの『同級生』から『クラスメイト』にグレードアップしやがった。
……その前に何故私の名前を知ってる。

「あなたはストーカーですか?本当に気持ちが悪いですね。」

「うっわ酷いなぁ、利里。席が隣の友達に向かってその言葉は。」

わお。ただの『クラスメイト』から『席が隣の友達』にグレードアップしやがった。
……て言うか絶対嘘だろ。

私の隣の席は谷垣莉加。
髪は茶髪だしメイクしてるし服装ギャルっぽいし。
唯一の共通点は五月蠅いってことだけだね。

「そうですか、嘘ですね。あ、泥棒ですか。不法侵入で窃盗ですか。」

「うっわ酷いなぁ、利里。九柚良に向かってその言葉は。」

わお。ただの『席が隣の友達』から自分の名前にグレードアップしやがった。
……アップなのか?