ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

凛の使者 ( No.30 )
日時: 2011/06/11 14:47
名前: 神楽 妖 (ID: nqtZqZHy)

「とにかくその傷治すのが先決でしょ。ぐだぐだ言わずに来なよ。」

そう言うが早いか、自称同級生は私を引っ張って走りだす。
傷が余計痛いから!!
て言うか走るの速いから!!

「……それ以前に神社ってどこだよおぉぉ!!」

「ここだよ。」

……神社は意外と近かったようで。
全力ダッシュで3分でした。
そう言えば小さい頃に、よく遊びに来たような来てないような。

「治療所はあちらになりまーす。どうぞごゆっくり。」

いや、治療所でゆっくりはしたくねーよ。

と思いつつ自称同級生の指差す先をみると、   柳。

うわ、幽霊出そう。

しかも何か暗いしじめじめしてるし。
いかにも怪しそうな場所なんだけども。

「あの柳のとこくぐれば治療所に出るから。じゃ、行ってらっしゃーい。」

何故か次の瞬間、私は柳の前にいて。
そして次の次の瞬間、自称同級生に背中を押され。
とうとう次の次の次の瞬間、柳の向こうに放り出された。