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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ツァラトゥストラはかく語りき-アリス達の運命- ( No.7 )
- 日時: 2011/01/09 15:23
- 名前: 魑魅魍魎 ◆UTmvEGhzaE (ID: OeXJRIuY)
人形編 序章「復讐の道具、今夜私は貴方を裏切る」
強い強い怨讐を胸に抱えたお方の策で、私たちはキラー家に贈られた。送り主は、彼らが偉大なお父様。
あのお方は、とても頭の良いお方。彼らが「お父様」をどれだけ信頼し、敬愛し、疑う事を知らないと知っている。
でも、今まで優しい眼差しで私たちを見つめてくれたあのお方は、必ず私たちを壊す。
だって、あのお方はそうするために私たちを造り出したのだから。単なる、復讐の道具として……。
今夜、始まるは復讐と怨讐に満ちた目を逸らしたくなる残虐な復讐劇。
私たちはアリス。生きるも死ぬも、皆一緒。
貴方が死ねば私も死ぬ。
貴方が生きれば私も生きる。
だって、そうでしょう? 貴方はそれが望みなのだから。あのお方に抗い、身体も心も傷だらけにして───。
苦しむ顔が見たいのでしょう?
人間に裏切られ、人間を信じずに、人間を恨み。ただただキラー家を滅ぼす為に生きてきたあのお方。
とても哀れなあのお方。とても可哀想なあのお方。そして、何とも愛らしいお方。
「私たちは、あのお方の望むようにはならない」
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