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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- プロローグ 2 ( No.6 )
- 日時: 2011/01/10 16:26
- 名前: メルー (ID: V26UOF89)
【プロローグ 2】
—— 能力 ——
つまりは神様が与えてくれた特別な力。
そう言えば聞こえは良いが、つまりは『力』なのだ。
なら『力』は何の為にあるのか?
誇示する為?
弱者を虐げる為?
弱者を守る為?
どれが正しいんだ?
自己満足に浸るなら 誇示すればいい。
力を見せつけたいのなら 弱者を虐げればいい。
己の良心を満たしたければ 弱者を守ればいい。
だが どれも当てはまらない奴はどうすればいい?
『自己満足』などという小さな器ではなく
『力を見せつける』という周りを気にするわけではなく
『己の良心』という正義感があるわけでもない
そんな創られた『能力者』である俺はどうすればいいんだ?
答えは簡単。
自分の気分しだいで動く。
ただそれだけ。
自己満足に浸りたいときは浸り
力を見せつけたい時は見せつけ
己の良心を満たしたい時は満たす
そんな気まぐれで 独自性(アイデンティティー)の無い『能力者』になればいい。
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