ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 鳥籠遊び〜cage game〜 ( No.13 )
- 日時: 2011/01/11 16:05
- 名前: 桜音.*° ◆hjAE94JkIU (ID: S3B.uKn6)
5話 ゲーム開始
————————バタン。
カチャリ。
ちょうど,扉を閉めた瞬間にドアの鍵が施錠される。
23時ジャスト。
私たちは,スピーカーの声主・・・・ゲームマスターとでも言っておこう。
ゲームマスターの言うとおりに,2階の客間に入った。
私がいるのは206号室。
客室の通路は,二つに分かれている。
東側には,201〜207号室。西には,208〜213号室がある。
204号室と209号室はないみたいだ。
向かい側に部屋はなく,どれも一直線に部屋が並んでいる。
壁は,防音で外の音は全く聞こえない。
いいように言えば,こちらの音も聞こえない。
因みに・・・
201号室には,えりかさん。202号室には,翼。203号室には月。
205号室が星夜さん。206号室が梓,つまり私だ。
207号室には煉。208号室に紗夜ちゃん。210号室には涼子。
211号室に譲。212号室に劉斗くん。213号室に桃花先輩だ。
部屋は,普段私たちが泊まることのできなさそうな高級感があふれていた。
ベットはダブル。
テレビは大きい。
お風呂やトイレまでもがピカピカで高級感にあふれていた。
「あ,ノートパソコンもあるじゃん!」
私はカーソルを動かした。
すると,画面が真っ暗になり・・・
———————CAGE GAME———————
〜Maine menu〜
ゲームについて>>12
能力を使う
ゲームマスターへメール
———————————————————
という文字が浮かび上がってくる。
「なに・・・これ。」
わたしは,ゲームについてをクリックした。
「・23時〜翌朝8時までは、客室は自動施錠される。中からあけられるが、外に出てしまうと、ハンターに首をとられます。
(補足)
・ジョーカーの犯行時間の0時〜1時は、中からはあけられない。(ジョーカーは外に出ても、0時〜1時の間なら、首はとられない)
・8時〜22時までは、自由時間である。
・お互いの能力は誰にもわからない。
・ジョーカーは、残り2人になれば勝利できる。(ジョーカーと他のプレイヤー1人)
・ジョーカーを当てるには、みんなが居る前で、言い当てなければならない。または、ゲームマスターに、メールを送る。
・ジョーカーを間違えると、ハンターに首をとられる。
・スケープゴートが、ジョーカーを身代わりに選ぶと、ジョーカーが死んでしまう。」
私は,書いてあることを読んだ。
能力・・・?
能力ってなんだろう・・・。
私はカーソルを下に動かすと説明があった。
「ジョーカー‥殺戮を行う張本人。
ジョイント‥3人。ジョイント専用掲示板で、話し合いが可能。部屋に鍵を掛けないと掲示板は開けない。
マネージ‥ジョーカーのバックアップ。ジョーカーの命令を6つまで聞く。
ディフェンド‥1日1回、指定した人をジョーカーから守る。
イリュージョン‥ジョーカーのターゲットを変えてしまう。(自分になる場合もある)
チェック‥1回だけ、ジョーカーの犯行を阻止できる。
コピー‥5回まで、他の能力をコピーして使うことができる。
スケープゴート‥1日1回、自分がジョーカーのターゲットになった時に、指定した人を自分の身代わりにする。」
書いてあることを読んだ。
私は口に出して読むと覚えが早い。
どうせ,防音だから外には聞こえないだろう。
すると,画面が切り替わる。
——————あなたに与えられた能力は“ジョイント”です。
「ジョイント・・・?」
私はさっきの画面を開く。
ジョイントとは,私を含めて3人いるらしい。
ジョイント専用掲示板で話し合いができるらしい。
—————————ということは。
あと2人のジョイントは私を待っているのでは?
私はメインメニューに戻り,能力を使うをクリックした。
どうやらこの能力は,鍵をかけないと使えないらしい。
私はジョイント専用掲示板に行く。
既にスレッドには,書き込み1と書いてあった。
私はスレッドをクリックする。
「あっ・・・・。」
思わず,声が出てしまった。