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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: となりの駄菓子屋さん(霊的) ( No.23 )
- 日時: 2011/01/14 23:45
- 名前: 黒 ◆IZUTPCz4Po (ID: Aw5kQYTw)
- 参照: 第三章 トップ記事の行方は
私は、猫又店長の「となりの駄菓子屋さん」へ行き、ちょっと事実とは違うけど、話をなんとかまとめて、下校時間ギリギリまで粘って提出日の次の日の朝一番に提出。そうしたら、ななんとのトップ記事に選ばれ、新聞部史上最高部数を突破した。
「『この世には陰霊と陽霊というものがあり、それらは死界へ行って天国が地獄かで別れる——などの霊関係の情報を教えてくれた。尚、それはとても有力である。皆さんも自分の背中に陰霊か陽霊、どちらがついているのか知りたい場合は、新聞部部員オカルト記事担当二年A組始祖部愛華まで』……これってどういう意味?」
隣の席の加奈子ちゃんが新聞記事を指さしながら質問する。
加奈子ちゃんが読んだのは、最後の私の記事三、四行だ。
私が部長の考えを蹴り飛ばし、史上最高の売上げを叩きだした翌日。さらにずっとその売上げは勢力を伸ばし、今でも売れに売れて印刷室のおばちゃんがてんてこまいということを聞いていた。
ここ双葉学園高等部の新聞部の部室では、みんなが席についてパソコンを向き合い、資料と格闘し次の新聞記事を書いている真最中だ。
「え? あぁ、だから、何回も聞かれててめんどくさいけど答えると、霊感があるから知りたい方はどうぞおいでくださいってことね」
……数秒の加奈子ちゃんの沈黙。
きっと今彼女の思考回路が停止し、その頭で一生懸命言葉の理解に頭がパンクしそうになっていると思われる。
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