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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: と姫 目指せ! 乙女ゲーム風!← ( No.5 )
- 日時: 2011/01/12 20:50
- 名前: 魑魅魍魎 ◆UTmvEGhzaE (ID: OeXJRIuY)
ベリアルside Ⅰ「純真無垢な姫」
姫は自由気ままで、何も知らない幸せな……。まるで神様だ。
本当に神様が存在するなら、きっと姫のような人だと、俺は思う。
「……」
姫に紅茶を頼まれて、紅茶を入れて帰ってきた矢先……。
姫は気持ちよさそうに寝ている。
白い肌に長い睫毛。ふっくらとした桜色の唇……。綺麗、と言うより可愛い。
でも、咄嗟に思うのは“綺麗”……とても神秘的な魅力がある。
「はぁ……」
昼の薔薇庭園の日差しは確かに気持ちいいが、こんなところで寝ては風邪を引いてしまうかもしれない。
姫を起こさないよう静かに横抱きにする。そして、姫の部屋へと向かう。
……レラージュに見られたら、変な噂を立てらそうだとか、笑われそうだとか思いながら。
・
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幸いにも、道中誰にも出会う事はなかった。
姫の部屋に着き、それから姫を起こさないようにベッドに寝かせる。
「ん……?」
長い睫毛がピクリと動き、起きるかと思えば起きない。
でも、しっかりと服の裾を握られていた。
「はぁ、困った姫さんだ……」
そんな姫を少し愛おしく思いつつ、不覚にも一緒に眠ってしまった。
そして、お偉いさん達から長らく説教を食らったとか……。
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