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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: と姫 目指せ! 乙女ゲーム風!← ( No.9 )
- 日時: 2011/01/12 20:46
- 名前: 魑魅魍魎 ◆UTmvEGhzaE (ID: OeXJRIuY)
「私の所為でお説教を食らってしまったのでしょう? ごめんなさい……」
まさか“姫”と言う存在に頭を下げられると思っていなかった。今の俺は相当間抜け面を晒しているだろう。
「いや、一緒に寝ちまったのは俺の責任ですから……」
元々丁寧な言葉遣いが苦手な俺。姫みたいな人になら尚更口が悪くなってしまいそうでいつも気をつけている。
「でも、私が服の裾を掴んでいなければ貴方は……」
このままじゃ終わりそうにない議論。
「……いや、俺も眠かったですから……」
本当のような、嘘のような。確かに眠かった。でも寝なくてもいれた……。
「まぁ、本当? それなら休んでいいのよ。身体に支障をきたすのが一番怖いわ」
……はぁ。優しいんだが、天然で、鈍くて……。でも、ここでまた反論すると終わりが来ない。
「……姫の気遣いは嬉しいが俺は……」
世話焼かれて気ぃ使うのは好きじゃねぇ。でも、姫となったら流石にキレるわけにもいかず……。
「あら、人肌が恋しくて一人では眠れないの? 私が隣にいてあげましょうか?」
「っ……!!」
悪戯な笑顔で、冗談に聞こえない冗談を言いやがる。
たまに積極的と言うか……。男の感情を理解していないと言うか……。
姫はきっと“添い寝”くらいの認識しかねぇ。だが、だがな、男ってもんはよ……、レラージュ辺りならすぐに手ぇ出すぞ!?
「姫、頼むから悪い冗談はよしてくれ……」
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