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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: と姫 目指せ! 乙女ゲーム風!← ( No.21 )
- 日時: 2011/01/13 20:21
- 名前: 魑魅魍魎 ◆UTmvEGhzaE (ID: OeXJRIuY)
- 参照: 実はウチ、京都の人どすww お婆ちゃんがウチを芸妓にしたいんやってww
それから戦争は熾烈を極めた。互いに引かぬ攻防戦。
だが、小さいだけあって兵力も少ない我が国が不利となってくる。
「……」
何故か私は不安しか胸にない。彼らならきっと勝てると信じている。
でも、心のどこかでは負けてしまうと……。そう思っている。
「きゃっ!?」
その震動は地震何かよりももっと恐ろしく、城に直接大砲を撃ち込まれたような、そんな錯覚に陥る。
・
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「しまった!!」
城が陥落した。城にはまだ姫が残っている。戦場には累々たる死屍。
それを踏みつけ、城の姫の元へと駆ける。
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「っ───」
血生臭い兵士たちが我が物顔で場内を散策する。私は自室の隅で小さくなっている。
ああ、城は陥落したのね。今やこの国は亡国。私は亡国の堕ちた姫。
彼が来てくれれば、唯一の救い───。
「おっ……?」
一人の兵士が私の部屋に入る。そして、女の私を見るなり好色の笑みを浮かべる。
「もしかして姫か? いくら小国でも姫は姫。女は女だよな……」
「王に献上すれば褒美が出るやも知れぬぞ」
「いや、その前に我らが味見を……。それくらい、罰は当たらん」
誰もが好色の笑みを口元に浮かべ、姫に迫る。
ああ、私は亡国の姫。女として兵士を慰め、一生救いなどないまま生きて行く───。
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