ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ———あなたの恨みをはらします。オリキャラ募集中です^^ ( No.18 )
- 日時: 2011/01/16 12:06
- 名前: チロル ◆iPIAnVtKco (ID: S3B.uKn6)
5話
—————ピピピピピピピ。
「・・・あふ。眠い・・・」
私,花月えれかはいつものように,仕事へ行く。
————————高峰愛梨の罠があるとは知らずに。
「おはようございます!!!!!」
私は,楽屋の扉を開けた。
———シン・・・。
共演者は,私に冷たい視線を送っている。
「えっ・・・?」
——どうなっているの?
「えれかちゃん。」
女優の,浅川さんが声をかけてくる。
「あなただったのね,私の偽スキャンダルの情報を広めたのは!!」
浅川さんは,机を思いっきり叩く。
「わ,私そんなの知りません!!」
私は,本当にスキャンダルのことは知らない。
浅川さんに会ったのも,初めてだから。
「そのせいで,浅川さんのCMがキャンセルになったんだぞ!!」
「責任とれよ!!」
他の共演者は私を責める。
「そうだ,番組が終わるまで閉じ込めておきましょうよ。」
浅川さんが,そう提案する。
「えっ・・・嫌。やめて・・・きゃ」
私は,腕を掴まれてそうじ用具入れの中に押し込まれ,鍵をかけられる。
——————————
なんで・・・こんなことになっているんだろう。
毎日,努力して・・・せっかくここまで来たのに。
ちょっと,勘違いされただけで・・・。
「私はくじけない!!!!!」
私は,足で掃除用具のドアを蹴る。
蹴って・・・蹴って・・・とにかく蹴る。
「だめ・・・開かない。」
そう思った時
———カチャリ。
掃除用具が開く。
「あらあら,うるさいと思ったら何をしているの・・・クスクス」
扉を開けたのは,先輩アイドル・・・
高峰愛梨・・・。
「わかってるくせに・・・。愛梨さん・・・」
私は,高峰愛梨を睨む。
「なぁに?そ・の・目・・・。私,あなたのこと,いじめに来たわけじゃないわよ?これを渡そうと思って・・・」
愛梨は,チョコレートを取り出す
「気分が良くなるわ・・・。あなたは具合が悪いって言っておいたから,もう帰りなさい・・・クスクスクス」
愛梨はそういうと,出ていく。
「・・・あの人,何考えてるんだか。」
私は,チョコレートを口に入れる。
「うっ・・・。」
————苦しい。
息が・・・できないっ・・・。
—————ごとり。
私は,床にくずれ落ち
意識が遠くなるのが分かった。
