ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ───あなたの恨みをはらします。 ( No.6 )
日時: 2011/01/13 16:07
名前: チロル ◆iPIAnVtKco (ID: 3ZIdEbTb)

2話

──────夜は、人間が眠りにつき魔女の時間にかわる。



「にしても。“コンビニ”という所は便利ね。お茶の葉まで売っているなんて。」


漆黒は、コンビニの袋を片手に夜の街を歩く。


ここには、恨みをもった血が多い。


───どんっ


「あ、すみません‥」


20代くらいのOLがぶつかってくる。


「‥別に、かまわないわ。」


漆黒の言葉に、OLは走って行ってしまう。


「‥‥‥ふぅん。リストラねえ‥‥。」


漆黒は、人の心を読むことができる。


────ピリリリリ。


漆黒の携帯電話が鳴る。


「あらあら‥‥久しぶりの依頼かしら?」


漆黒は、恨みをもっている人間へメールを送る。


─────あなたの恨みをはらします。


ってね。



大抵の人はチェーンメールと勘違いするのだが、久しぶりに依頼がきたのだ。



「少しは‥面白い子だといいわね‥‥‥クスクス。」



漆黒は笑みを浮かべ、屋敷へ急いだ