ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ——あなたの恨みをはらします。オリキャラまだまだ募集中! ( No.62 )
日時: 2011/01/30 09:49
名前: チロル ◆iPIAnVtKco (ID: S3B.uKn6)

14話

「・・・・は,羽黒・・・・?」


漆黒は驚いて,手の力が抜ける。



「えっと・・・どちら様でしょう?」


状況が分かっていない,李依流。




「・・・・・・。」



ユリーサは,黙って見ている。



「なんで,あんたがここにいるの?!」


漆黒の,右ストレート。


だが,羽黒は交わす。


「・・・な,なにすんだよ!久しぶりの,姉弟の対面だって言うのに・・・。」


「きょ,姉弟・・・!?」


「まぁ,居るとは聞いてたけどさァ・・・。この子が・・・。」


—————


「つまり・・・お父様の遺産を届けに来たというわけね・・・。取り乱して,悪かったわ。」


落ち着きを取り戻した,漆黒が紅茶を飲む。


「この人が,漆黒さんの・・・・。お兄さんです・・・アダッ!」


漆黒は,李依流に角砂糖を投げる。


「失礼ね・・・。羽黒は弟よ。」


漆黒が言うが,説得力がなさすぎる。



「どう見たって,漆黒が妹にしかみえないだろ・・・。マジウケる」


シェーラは,またもやツボりだす。




「・・・あの。」


ユリーサが口を開く。


「・・・さっきは,悪かったわね。いいわよ,手伝っても」


「・・・え?」



ユリーサは少し驚いた顔をする。



「・・・死神を許せる日が来るかは分からないけど・・・。信じてみようと思う・・・。」



「・・・・ありがとう・・・。漆黒さん・・・」



———————



翌日。



「・・・怜が・・・事故にあった?!」


————ガチャ。



俺,冬馬は無意識に電話の受話器を落としていた。



ピーンポーン。



玄関のチャイムが鳴ったので,外に出る。


「・・・冬馬くん・・・。」


椿さんだった。


「怜ちゃんは・・・」


椿さんと怜は,委員会が同じだ。
椿さんが心配するのは分かる。


「分からないです・・・。でも,救急車で運ばれたって・・・。」


「今日,全校集会があるから,急ぎましょ!」



俺は,急いで支度をし,椿さんの車いすを押して,学校に急いだ。