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Re: 光と闇の迷路 〜chiffon〜 ( No.15 )
日時: 2011/02/27 20:48
名前: さっちー☆ (ID: bfLmeFkK)

 きゅ☆★

 私は心を入れ替えるために髪をポニーテールにした。

 「さて・・・と。」

 ガチャ・・・

 私は扉を開けた。

 「明里さん、昨日の続きだけどー・・・。」

 「え?」

 じゅうううううう

 「・・・。たっ・・・卵・・・焼き・・・。」

 はっ「あっ。やだっ、ごめんなさい、私っ。」

 明里さんは慌てて焼いていたフライパンを火からおろした。

 「あっ」

 その瞬間ー・・・。

 じゅうっ//////

 「っ・・・」

 「シフォンさっ・・・。」

 「っ・・・大丈夫・・・・。ちょっと火傷しただけよ。それよりお話・・・聞かせて・・・?」

 「でもっ・・・。あっ・・・ちょっと待っててください。」

 ドタバタ・・・

 ひやっ・・・

 「・・・つめたい・・・。」

 「火傷の時は冷やした方がいいです。」

 「・・・、ありがとう・・・。・・・そうなんだ。」

 「えっ、知らなかったんですか?」

 「ええ・・・。私人間界にいたのちょっとだけだから・・・。」

 「人間界・・・?」

 「地上の世界のことを私たちはそう呼んでるの。」

 「そうなんですか・・・。」

 「・・・じゃあ・・・、少しだけ休んだら、話聞かせてもらってもいいかしら?」

 「・・・あっ、はい。いいですよ。」

 「じゃあ・・・。」

 「あのっっ・・・。話すって・・・私・・・。」

 「ああ、思い出すだけで大丈夫よ。」

 「・・・どうして・・・分かるんですか・・・?」

 「・・・ここの者は皆心がきけるの。それも神からもらったもの。」

 「神様から・・・?」

 「そう。ここは天国と地獄の分かれ道みたいなものなの。」

 ぞくっ・・・とした表情で明里さんは私を見つめた。

 「ここで運命が決まるの・・・。あなたの・・・ね。」

 「・・・。」

 明里さんは・・・息が詰まったみたいに何も言わなかった・・・。

 そして数十分後・・・、話をし始めた。


                  つづく