PR
ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 黄金像と魔界の天使達 ( No.4 )
- 日時: 2011/01/19 18:07
- 名前: とらばさみ ◆rL9ltCA.s2 (ID: cebg9jtM)
…ああ正直に言おう 宝を見て興奮したさ ハッハッハ。
「あれが俺たちの目的、ヴァーボロスだよな?」
「ああ、ハリー あれを手にすれば…偉大なる冒険家アードンの日記によるとな…」
そう言ってトムは懐から汚らしいボロボロの日記を取り出す。
「こんな所でぐだぐだしていいのか?」
俺はそう、日記片手に文を読み上げるトムにハッキリ槍の様に申し上げた。
「7月12日私は宝石ヴァーボロスを残しー…って何だハリー 邪魔をするなというのに。」
トムは若干苛立ったのか、此方を睨んでくる。
「………、とまあここでぐだぐだしててもしょうがねえよな あそこに宝石が見えるだろ?」
そう言い、トムはガラスの先にある宝石を指差す。
遠い場所からでもハッキリ分かるほど輝いている 青い、宝石。
「……あ、ああ あれを持ってどうするんだ? 前も訊いた様な気がするが。」
「だぁかぁらぁ! 偉大なる冒険家アードンの日記にはちらほらとあの宝石の名が出てるから取るんだよぉ!」
トムは呆れ気味でそう言ってきた そう言われてもな、ワードが出ただけで取るのは如何な物だぜ。
「……オーケーオーケー 取りにいくのか、もう。」
「ああ、行くぞ。」
そう言い、ガラスの先を目指し俺達は近くにあるドアに手を掛けた。
PR