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Re: 黄金像と魔界の天使達 ( No.6 )
日時: 2011/01/19 21:07
名前: とらばさみ ◆rL9ltCA.s2 (ID: cebg9jtM)
参照: な ん と い う デ ジ ャ ヴ





「…これがかの有名な冒険家アードンが狙っていた宝石ヴァーボロスか… ウヒヒ」
トムはそうニタニタ笑っているのを他所に、俺は回収作業に取り掛かる。

「あーあー… 危ねぇ危ねぇ、装置があったよ。」
「あ? 装置だって?」
「これを見ろ …温度察知センサーと、おまけに小型赤外線センサー。」
「歓迎してくれてんのかね ひゅう。」
「馬鹿野郎、良いから解除するぞ。」

トムは懐から怪しげな機械(と言っても鍵に何か工夫した物の様な)を取り出しカチャカチャと宝石ヴァーボロスの入れられたボックスを開けようとする。
「…ああ! まだか?」
「待ってろ ……………………よし、開いたぞ」
開いたぞ、とトムが言ったのは本当らしく偉そうに開いたボックスを見せ付けてくる。

「…宝石ゲット さて、戻るぞ。」
「オーケイ 裏口はあちらだ。」
その瞬間、会話を遮る様に発砲音が場を支配した。


「……警備員…? いや、違う警備員じゃない、だとしたら…くそ…誰だ!!」
言ってしまえばパニック状態に陥っていた。
ばれるはずの無い計画が、何者によって露呈した。



「その宝石をよこせ さもなくば命は無いぞ 盗賊共。」

目の前の男はそう言うとAK-47を向けてきた。

こういうフラグ、良く建つもんだぜ ひゅう。