ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: LEVELTIER ( No.4 )
- 日時: 2011/01/23 23:04
- 名前: UL ◆CMDELf4rTk (ID: LpcnUUvD)
目覚めてから初めて口にしたもの。
今までに食べたことがなかったレキは、口に入れた瞬間あまりの熱さに吐き出す。
レガードはそれをみてやれやれとため息をつくが、カイスはそんなレキの補助にまわる。
「あっつ・・・・・・」
「あのなぁ、せっかく人が作ったのに吐き出すのやめてくれないか?」
レガードはそういうと、レキに石ころを投げ飛ばした。
石はレキに命中し、レキは唸ったが何も言い返せなかった。
「お前、エーテルティアの人間だろう?」
突然の質問。
レキはカイスの方を見た。
「おい、ここはエーテルティアじゃないのか!!?」
「今頃気づいたのか? ここはアーランディアだぞ?」
「えっ・・・・・・?」
———————ここが・・・・・・
「ここが・・・・・・」
————————兄ちゃんの消えた・・・
「アーランディアなのか・・・?」
——————“下界”
「ここが下界なのか・・・そうか・・・・・・」
「・・・・・・レキ?」
カイスがレキをみて不安げに声をかける。
「なら、早くいかないと・・・」
「おい、まてっ!!?」
レキが駆け出すところをカイスが慌ててとめる。
カイスはレキをとめると、そのまま押し倒して立ち上がった。
「っつ・・・・・・」
「レキ、慌てるな。お前にとってこの世界は未知の世界にすぎない。それに目指す場所も定まっていないだろう? 目的もなしにさまよったら飢え死にしてENDだ。エーテルティアとは違うんだよ」
カイスに言われてレキは納得させられた。
落ち込むレキをみたレガードはため息をつきながら問いを投げかけた。
「おまえ・・・探し物をしてるのか?」
レガードの問いにレキは表情を変えずうなずく。
カイスはレガードの言葉に何かを感じて口を開く。
「何か知ってるような口ぶりだな」
「まぁ、たぶんな。・・・半年前に似たようなやつにでくわした」
「兄さん・・・?」
レキはレガードの言葉に瞬時に反応する。
カイスはそんなレキをみて少し哀れに感じながらレガードに言う。
「まだわからないが・・・よかったらその人物について詳しく教えてくれなせんか?」
カイスの要望にレガードはうなずいた。