「じゃ、行って来るね」私とミヨが母にそう告げた。ミヨは友達の理沙と遊ぶらしい。私は、真とデート。「いってらっしゃい」母が手をふる。私とミヨも手をふった。そして私は、静かに玄関の扉を閉める。私は真と買い物に行くので、隣町行きの電車に乗る。ミヨは、近くの遊園地に行く。「ばいばい、ミヨ」「ばいばい、ミナ」私がミヨに手をふる。ミヨも私に手をふる。そのとき、世界が真っ黒になった。