ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: リディラテは微かに笑う。 ( No.4 )
日時: 2011/01/22 22:00
名前: とらばさみ ◆rL9ltCA.s2 (ID: cebg9jtM)
参照: 感動エンドを目指して。



「ヘイ! アンタは何者なんだい?」
散弾銃を構えている物騒な男はラップ口調でそう訊く。
散弾銃を向けてる相手に良くそんな事が訊ける、と精神がとても不安定な俺は呆れて何もいえない。
だがこのままだと吹っ飛ばされてバッドエンドなので、しょうがなく質問に答えるとしよう。

「俺はダレン・ウィーレス 旅人で、偶然この街についた、でアンタの名前は?」
「ははは、そうかよそうかよ じゃあ“ライカン”は知らねぇな?」
さて、質問に答えて意味はあったのか、と思わず疑ってしまう返答に対する反応である。
                                
「ライカン? 何だそれは…じゃなくてお前は何者なんだい?」
俺はそう相手に問うものの、反応は無い。
つくづくこの男は……………ッ!と拳を強く握り、殺意を抑える。



さて、ライカンという一つの単語がとても気になった。

「…ん? あ、あぁ俺の名前はクロカゲ 武器屋を経営してる。」
繋がった どこから散弾銃を調達したんだ、と思ったが武器屋ならありえる。
そして武器屋に入る前に見た『weapon shop』の文字も、強ち嘘では無かったらしい。

「…クロカゲね、よろしくよろしく。」
俺はそう言い手を差し出す。

「…あ、ああ。」
少し時間が経ってから返事が来て俺達は握手を交わす。



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