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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: リディラテは微かに笑う。 オリキャラ大募集!!! ( No.45 )
- 日時: 2011/02/02 18:46
- 名前: とらばさみ ◆rL9ltCA.s2 (ID: cebg9jtM)
- 参照: http://nicosound.anyap.info/sound/sm11323465
夕方。
夕刻を背に俺はある“目的”の為歩き続ける。
「……嗚呼。」
俺は空を向いてこう叫んだ、クロカゲのばかやろーっ!と。
今、殺人犯を狩れと言われ、向かっている所だ。
それだけ聞くとクロカゲは俺に無理難題を押し付けてる様に見える。
まあ、事実だが。
『殺人犯なんか倒さないぞ。』
『じゃあ俺の武器屋から出て行くということで。』
『行けばいいんだろ行けば。』
ふとクロカゲとの会話が脳裏に浮かびあがり、俺は拳を強く握り締める。
「ユー・ヴァリボルト・アシュハム……ヘンドリウム第三地区で出没…ねえ。」
ジャリ、という砂を踏む音と共に、俺は前に進む。
「さつじんさつじん殺人犯……っと。」
愉快に自作の歌を歌い、暢気に歩く。
少し見える路地裏は不気味な雰囲気に包まれ、異世界と繋がっているような感じがする。
殺人犯と言う一つの存在のせいで、普通のものが怖く見えてしまう。
まあそんな事は置いといて、だ。
ユー・ヴァリボルト・アシュハムの詳細は俺もよく知らない。
殺人犯としか聞かされていないので、ますます恐怖倍増嬉しくない。
「殺人犯出て来い!ぶったおしてやる!」
威勢の良い言葉を出してみるが、地面の小石が風に吹かれコロコロと音が鳴るだけ。
呆れながらうろついていると、小さな路地裏からは大きな影がニュッと出てきた。
片手には巨大な刀を持った“影”が。
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