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Re: リディラテは微かに笑う。 第四章始まりました!! ( No.57 )
日時: 2011/02/05 09:00
名前: とらばさみ ◆rL9ltCA.s2 (ID: cebg9jtM)
参照: 参照200突破…!?




ヴァンダーは静かにそう言った。
その言葉は小さな狂気に満ちている様な気がして、背筋が凍る。

「ハーッハッハ! 『フロンティア』に逆らうからお前はこんな目にあうんだァ! さっさと降伏し…」
「黙れ。」
火花の元凶が発した言葉を遮るかの様にヴァンダーは腰につけられていた小さなナイフを火花の元凶に投げつける。

サクッ、と何ともいえない音が場を静まり返らせ、火花の元凶は顔を手で押さえ悶えている。
「チッ…… 範囲外だった…… おい!お前らァ! ぶっ殺.せあいつ等をォ!」
火花の元凶はそうけたたましく叫ぶと、何処から出てきたのか黒い防弾チョッキを身に纏い、手には機関銃がもたれている男達が沢山と出てくる。

「……うわあ……」
「うわあじゃないから、早くあんな害虫達撃退しないと、ほらっ」
俺が訝しげに声を出すのを見事にスルーし、ヴァンダーは俺に銃を手渡す。
「大丈夫、あいにく俺は銃を持っているんでな。」
その言葉と同時に懐の不思議な色をした銃を見せる。
「ふうん…… じゃあ撃退するわよ あーだるい。」

俺はオーケーと返事をして、銃を構えた。