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Re: リディラテは微かに笑う。 第四章始まりました!! ( No.59 )
日時: 2011/02/05 19:21
名前: とらばさみ ◆rL9ltCA.s2 (ID: cebg9jtM)
参照: 参照200突破…!?

番外編        - Last War -         


荒廃した街 バレットヒルズ。
かつてこの青い惑星を代表する大都市だったが、いつしか繁栄は途絶え、戦争が起きた。
政府はこれを見かね、バレットヒルズを封鎖し、外部からの通信も電磁シールドで完全にシャットダウンする。
そして戦争はバレットヒルズ内のみで起き、大量の人が死んだ。
そして封鎖され地獄と化したバレットヒルズは、無人となった。
それから十年後、バレットヒルズに政府から特殊部隊が派遣された。
任務は、『バレットヒルズの状況を確認せよ。』


シュタッ、という音と共に重装備を纏った“戦士”達が徐々に集まってゆく。

いざバレットタウンに入ると、荒廃の如く、瓦礫と粉塵は吹き溢れ、眼を開けると埃が入る。
砂煙はバレットヒルズに漂う不穏な空気を一層引き上げる。
そして砂煙がやがて消えると、目の前には男が居た。
どうやら政府から派遣された部隊の一員の様だが、胸に装着されたボタンにはBと書かれている。
どうやらB部隊の男の様だ。

「やあウォーロック 私はB部隊のエデン・スチュアートだ、よろしく頼むよ。」
エデンはそう言うと、右手を差し出し握手を求める。
快く左手を差し出すと、相手の手の感触が直接的に伝わる。

俺の名はウォーロック、政府から派遣されたA部隊の隊長だ。
そして相手も隊長、いわば同じ立ち位置である。
「手には何か着けないのか? 怪我をしたらどうするつもりだスチュアート。」
俺はスチュアートにそう言うと、すかさずスチュアートは何処から出したのかラペリングブラグを手に着ける。
「よし、それで大丈夫だ  ……隊員達! 六人残れ、六人以外の隊員は俺に続け!」
俺はA部隊の隊員達に大声で言うと、適当に隊員内で残る六人がきめられてゆく。
俺は六人以外の隊員達を手招きすると、B部隊と六人を残し状況の確認をしようと奥へ走った。