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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: リディラテは微かに笑う 番外編Up!! ( No.69 )
- 日時: 2011/02/07 17:51
- 名前: とらばさみ ◆rL9ltCA.s2 (ID: cebg9jtM)
- 参照: 参照200突破…!?
第五章 「フロンティア 本格始動」
とある建物の中。
機械がとても多い一つの部屋にあるグループの四人は集まっていた。
機械の中に四つのパネルが表示されており、そこではアンダーソンが血まみれになった指を抑え悶えている姿が映る。
「アンダーソンが覚醒ねえ…………………」
「フヒヒ、ヴァンダーなんか簡単に倒せるての、フヒヒ。」
「…………ヴァンダーはあれでもアンダーソンからずっと逃げてきた魔物ハンターだ、油断は出来ん。」
「……ははーん、中々苦戦してるようだね。」
四人はパネルを凝視しながら一言ずつ吐き出す。
しかしその言葉の中には碌な言葉等無く、同情の意すら感じ取れない。
フロンティア、その名を知らない者はきっと居ないだろう。
「じゃあアラリ将軍に頼んどくか。」
恐らくフロンティアの団員だと思われる金髪のロングヘアーをした女性はそう冷たく言葉を吐き出す。
「アラリ将軍は女なんか殺さないぜぇ?フヒヒ。」
奇怪な口調で冷徹な女の言葉を遮る男。
視線を動かしてみると、腰には大量のコンバットナイフが見える。
「貴様等、私の手にかかればあんな女など簡単に嬲り殺せる だから私に任せるがいい。」
体の大きい男は低い声で、全員に言うとギラリと眼を輝かせた。
ヴァンダーの姿をパネル越しに睨むと、ニヤリと不適な笑みを浮かべる。
「………ははーん、じゃあ私がこの手で始末しても良いんだねぇー!」
妙な口癖を持つもう一人の女は、前者の冷徹な雰囲気とは違い、不思議なオーラが周りに漂っている。
「お前には任せられない。」
他の三人は声を揃えて言った。
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