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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: リディラテは微かに笑う 番外編Up!! ( No.73 )
- 日時: 2011/02/08 17:38
- 名前: とらばさみ ◆rL9ltCA.s2 (ID: cebg9jtM)
- 参照: 参照200突破…!?
ヴァンダーは狂熱に溺れるアンダーソンに冷たく言い放つ。
「…堕、天使ッ……」
俺は目の前で狂い果てている人間が、人間じゃないという事実に言葉が詰まる。
場の空気は恐ろしい程冷たく静まり、手下達はアンダーソンが狂熱に溺れる光景を訝しげに凝視している。
刹那、手下達は一瞬で後ろに吹き飛び、体には無数の針が刺さっている。
「無駄無駄ァ…… 効かねぇんだよォォォォォォォォ!」
まるで獣の雄叫びの様にアンダーソンは大きく叫んだ。
そして動いた 一瞬で目の前に。
「………なっ…!!」
驚きのあまり声が出なかった。
空を切る音すら感じれず、目の前には遠くに居たはずの男が“居る”。
この事実に俺は声すら出せずに、ただ攻撃の威力を何とか減らそうと屈まっていた。
「死.ねェ!」
アンダーソンは大きく声を出し、拳を大きく振り上げる。
ヴァンダーが此方に走ってくるのを横目で確認すると、もう拳はすぐ目の前にあった。
しかしその時また遠くから声が聞こえ、アンダーソンの拳は静かにと止まる。
「すとーっぷすとーっぷ あーもう堕天使にさせるなんて、はいはい帰った帰ったー」
一人の女が割り込むと、アンダーソンと俺の距離を無理矢理遠ざける。
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