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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: リディラテは微かに笑う 番外編Up!! ( No.74 )
- 日時: 2011/02/09 17:21
- 名前: とらばさみ ◆rL9ltCA.s2 (ID: cebg9jtM)
起きてみると目の前には女がいた。
見たことのある景色だと思ったら、クロカゲの武器屋だったことに気付き何回戻されたか数えてみる。
まだ眠気が眼を襲うが、そんな事に拘泥している暇では無い。
「ははーん、まさか私の艶麗な姿に眼を奪われそのまま一緒に逃げるシチューエションを想像しているのでしょうか。
いやだってそれは私に対しての愛と希望を含んだ行動な訳だし、私にも猶予を与えるべきだと思うのよ。
しかし他にも良い人が居たと思うんだけど何で私なのかなあ、と今でも思っちゃうんだよね
でも私をどの様な気持ちで選んだのかな、私の良い所を三つ上げ」
「うっさい黙れ」
俺は目の前の女の言葉を刃の様に遮る。
さて起きた事を整理でもしよう。
アンダーソン、もといフロンティアの一員が堕天使となり、襲いかかったが女に止められた。
そして今に至る。
「ははーん…なんて失礼な男の方だこと…」
女はそう自らを棚に上げたながら勝手に話を進めてゆく。
一番面倒なタイプだ、と心の中で拒絶反応も起こすも目の前の女の次の行動が予測できず動こうにも動けない。
「どうでもいいやもう、ソファーで寝てな。」
女はそう飄々と俺に言うと、近くにあった冷めたコーヒーを一口飲み始める。
とても憂鬱だ。
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