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「お前、馬鹿だろ」

とっさにこんな言葉を発してしまった。
当たり前だ。こんな変な金髪ツインテールを馬鹿と呼ばない人がこの世にいるなら
お目にかかりたい。


「ひっどいわね！アンタ、名前は！？」


…話が無茶苦茶な気がするのだが、俺の気のせいか？


「クリスティン・レクロイム」
ツインテールはまたむっとした顔で言った。


「愛想ないわね〜…ま、いいわ。私の名前はエリアル・ミック、よろしく」


へらり、と笑って手を差し出される。取り合えず握手し、行こうとした。


「ねぇねぇクリス、見たところアンタ、ゴールドミレに行くみたいじゃん。私も連れてってよ」

…毎度毎度ツインテールは何を言ってるんだ。
「馬鹿か。嫌だ。馬鹿が移る。」
「ヒドっ！！いいじゃないの、ゴールドミレでお金持ちをゲットするんだから！！」

どうやらツインテールは玉の輿に乗ることを夢見ているようだ。
だが、俺にも目的がある。ツインテールを相手している暇はない。


ひとつため息をついて、つかつかと歩き出した。
もちろんツインテールはほったらかしだ。


だけど。


後ろをみたらついてきていた。ばれてないと思っているようだ。



…馬鹿か、勝手にしろ。


兎に角仲間が増えてしまった。