ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 五つの光、クリスティン。 参照100突破ぁぁ!? ( No.38 )
- 日時: 2011/02/07 20:24
- 名前: 楓 ◆nxYfjsTN/c (ID: 3lmdTyLL)
- 参照: 嗚呼眠い((寝ろ
取り敢えず強い仲間ができたわけだが、相当な頭の切れる奴だったわけで。
世界の情勢だったりも教えてくれた。
例えば、今、世界では“サイハテ”という機関が幅を利かせているという。
支部は世界中に散らばっているのだが本当に最果てにあるので悪事を働いたとしても摘発とまではいかないとか。
その機関の長はたった18歳でのべ1万の団員をまとめ上げているという。
歩きながらフィアンマに聞く。
「すごいんだな、で、悪事ってのは何をしてるわけ?」
「何やら世界をサイハテ団一色に染める計画、そう世界征服を計画していると聞いておるが」
…世界征服。俺が捜し求めている『光』の存在を彼らが知ったらどうなるんだろうか。
——身震いがする。
「ねぇねぇ、次はファムに行くんでしょ?急ごうよ!」
そんなことも知らずエリアルが聞いてくる。
コイツ、また急いでいる。大富豪はいないはずだが。
「大地主〜」
……聞かなかったことにしよう。
「それで、拙者も聞きたいことがあるのだが。お主が戦った、金雀とか言う獣は、強かったか?」
「ああ。ただ、俺がそんなに強くないからはっきりとはいえないがな」
満足そうな顔をするフィアンマ。戦うことが相当好きなようだ。
「お、ファムが見えてきたようだな」
フィアンマの言葉で前方を見た。そこにはのどかな田畑や牧場などが広がっていた。
「わぁぁっ。空気もだんだん澄んできてるよ!」
とエリアル。
ファム。この国は主に酪農や畑作が主産業な国だ。とても平和な国で、
争いごとが起こったという噂もまったくといっていいほど聞かない。
目の細いなんともほのぼのとした門番のいる関所を通り過ぎると本当にだだっ広いだけで何もなかった。
「あー腹減った」
飯を食おうにも肉しかない。それにその肉は生きているときている。人のものだし狩るわけにはいかない。
それにしても腹は減る。畑のものも勝手に取るわけにはいかないし。