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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 【参照】五つの光、クリスティン。 【400だとぅっ!?】 ( No.70 )
- 日時: 2011/03/16 19:40
- 名前: 楓 ◆nxYfjsTN/c (ID: 3lmdTyLL)
決めた。
俺は少し躊躇した後、走り、剣を奴に突き立てた。
物凄くずしりと剣に重く来たが、そのまま抜く。
「オ前…相当ナ…勇気ノアルモノ…ダナ」
俺に刺された白蛇は、驚いた目をしていたが、ひとつ血を吐いて
地面に倒れこんだ。
「アレハ…嘘ダ」
不敵に、ニヤリと笑う白蛇にはどこか安堵の様子も漂っていた。
白蛇の息が耐える。尻尾の先についていた『光』を取る。分解された後、茶色っぽい光が剣に入っていく。
強さに比例するのか、金雀のときよりもキツイ。
「金雀、有難う。戻ってくれ」
金雀も戻っていくので2体分の光の力がかかる。
フィアンマもその光を見て目を見開き、驚いているようだ。
『光』二つ目だ。
その光は、濁っているようにも見え、逆に澄んでいるようにも見える。
…そうだ、リリバ!
リリバのほうを向くと、調度顔の辺りまで石から戻っていた。
「…よかった」
と小さくつぶやく。
「次は、エイジ殿のところに行かなければな」
フィアンマは刀を鞘に納める。
「ああ」
* * *
森の奥のハーベリン図書館へと向かう。
足取りは4人とも軽い。
これでエイジに幸せが少しでも戻ることをねがって。
「ごめんくださーい」
リリバが大きな声で叫ぶ。初めに来たときよりも響き渡る。
最初に来たときはこの音が少し五月蝿く感じたが今は違う。
奥からはハーベリンとエイジが出てくる。俺は大きな声で、だが
「白蛇をたおした」
と冷静さを少し保って言う。
「エイジ、パパを倒した敵は、今この子達が倒してくれたんだって」
ソレを聞いたハーベリンはエイジに話しかける。
「それと」
とエリアルが付け加える。
「これが祠に落ちてました」
差し出したのは、茶色くなってしまった紙だった。
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