PR
ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 【参照】五つの光、クリスティン。 【500だとぅっ!?】 ( No.81 )
- 日時: 2011/04/30 11:57
- 名前: 楓 ◆nxYfjsTN/c (ID: 3lmdTyLL)
少年のほうも少年のほうで物凄かった。
天パの髪の毛せいで左側——いや右目が隠れており、距離感がつかめないはずなのだが確実にしとめている。
威力も抜群だ。
少女はただ座り自分のガンを拭いている……
っておい!
「てめぇも戦えるなら戦え!」
「いやだいっ!」
ふん、と向こうを向く。くそ、あのアマッッ。
あとでしめてやる、そう思いながら剣を抜こうとしたが、その時点でもはや殆ど壊滅状態だった。
「よし!逃げるぞ!!」
俺の合図で皆走り出す。戦っていた2人は少し口惜しそうだったが。
走る。
走る走る。
走る走る走る。
どれくらい走っただろうか。
皆、はあはあと肩で息をしている。天パ少年だけがけろりとしていた。
「あの!助けてくれて有難う御座いましたっ」
少女はポニーテールを揺らし、頭を下げた。
「てめ、何であの時参戦しなかった?」
俺はお礼の返事もせずどす黒く笑った。
「女だってなぁ—」
そこまで言うと遮られた。
「い、一応は男だぞ!!」
ちょっと涙目になった彼女いや彼は男だった。
「は!?男!!?」
俺の目は飛び出そうになった。
「え、気付かなかったの?」
とエリアル。っ待て!!いったん落ち着こう。まずエリアル、お前は何でそんなことに敏感なんだ。
気付きすぎだぞ、いろんな面で!
「いろんな言葉を与えると混乱するで御座るよ。クリスは。とりあえず、どうしてあそこにいたのか教えてくれぬか?」
フィアンマが話を仕切る。
俺は無視か?
PR