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来栖ルート-壱-　「毀れる躰」



今日たまたま出会った藤間樹京先輩。妖しげな眼で真理亜を見ていた。


得物を狙う獣のように、舌なめずりしている獣のような、恐ろしい視線。


真理亜を守ってやらなければ、きっと真理亜は獣の手に堕ちる。
守れる自信は、正直言ってあまりない。だって、あの人拳銃とか密輸入してそうだから。


でも、出来るだけ守る。守ってやる。真理亜が嫌と言っても守る。



　　　　　　　　　　あんな奴の手に堕ちるなら




　　　　　　　い　っ　そ　僕　が　殺　し　て　あ　げ　る



殺して、僕の所だけに留めておいてあげる。


　死んだ真理亜も愛してあげる　　　腐っても愛してあげる。



　　これじゃ先輩と同じだね。同じでもいいか、真理亜が僕のものになるのなら。


どんな汚い手を使ってでも真理亜を僕のものにする。守るなんてかっこつけて、実際自分が狂人だね。



　　　　　おいで、真理亜ちゃん。こっちには甘い餌があるよ。


　　　　　　　　　でも、餌を食べた後には……。




　　　　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　食べられちゃうかもね?