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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 蜘蛛ノ絲ニ絡ム蝶(狂愛、犯罪アリ!← ( No.12 )
- 日時: 2011/01/25 16:59
- 名前: 陰魔羅鬼 ◆ohBawF8LBM (ID: gwrG8cb2)
君は何にも知らないで、藤間の思惑なんて知らないで、パーティーに誘うだなんて言い出す。
バカじゃない? 気づかないの? 藤間の黒い感情に。鈍いにもほどがあるよ。……そこが可愛いのか。
まぁ、鈍いと何しても疑われそうにないからこっちとしては都合いいけどね。
そんなこと思ってるうちに、真理亜はスカートをひらひらさせて二年生の校舎へ走ってる。
……見えそうなの解ってる? それで男を誘惑してんの? だとしたら悪い子だね、真理亜ちゃん。
返事はOKだったようで、嬉しそうに胸に手を当てて帰ってきた。
真理亜の嬉しい時の癖。……藤間だったら気づいてるかもね、他の癖と仕草も。
真理亜とずっと一緒にいたのは僕の方なのに、真理亜の事を理解されるのは嫌だな。
こうなったら奪った者勝ち。
真理亜の気持ちなんか関係ない。真理亜の愛情がどっちに向いていようが如何でもいい。
でしょ、先輩?
「ね、聞いてるの?」
無垢な瞳で上目遣い。薄く開かれた唇の色っぽさ。矛盾な妖艶、狂気の色気。
「ん、ごめん」
微妙な声の調子で答えて、頭の中には汚らわしい妄想。
真理亜の首を掴んで、締めて、苦しみに歪むその顔を見ながら、僕は快感を覚えるんだ。
そして、歪んだ愛を唱え続ける……。
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