そんな考えにゾッとした。が、すぐに安堵感が湧き上がってくる。(ここは屋上だもんね…)フェンスを乗り越え、縁に足を掛ける。今度こそ安息の地に逝きたい。力強く踏み切った。風を切って落ちていく私の身体。まるで人形のように中身は何もないはずなのに、願ってしまった。体が打ち付けられようとしたときに。(今度生まれ変わったら、友情なんて曖昧なものは要らない)